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息子へのリスペクト 「子育てリハビリ」の為に海外で発酵レッスンをしてきましたinベトナム

ベトナム発酵レッスンの旅、行ってきました。
報告ブログ書かせて頂きます。
(長いです)

まず、タイトル、すごく迷いました。
でも、これです。間違いなくこれ!
今、帰国して心の中で最も大きい気持ちが息子へのリスペクトなのです。
声荒げてコントロールして良い存在ではない、と今更ながら感じたのです。

私はきっと息子の強さにはかなわないと思ったし、
彼のあふれる才能、存在そのものが(逆説的になりますが)
今回の旅を通して、彼に背中を見せてもらった感覚でした。

旅に行くまでの葛藤はこちらのブログで記載しています。


|旅のテーマ

今回の息子との2人旅は、海外で発酵レッスンをする、という夢を叶える側面と私の「子育てリハビリ旅」の側面もありました。
子育てリハビリ旅としてもテーマは「スルー」と「ボス猿」でした。

|出発前

出発前から息子はすごく能動的に準備をしてくれていました。
夫と「あの荷物は持っていった方が良いよね?」
なんて話していると
「あーどうかなー。うんうん、必要だね」という具合に。笑
事あるごとに、耳をダンボにしてんじゃないか、という位
会話に入ってきていました。

ちょっとゆっくり考えさせてー、と言いたくなりそうでしたが、
「まてよ」と。
今、彼はめちゃくちゃ能動的に自分事としてこの旅の事を考えてくれているのではないか、
そして、これからの彼の人生、自分で舵取りをしてもらうには、絶対必要な主体性の芽を摘んではいけない、と思いました。
私が一人でやるわ、と言いたかったり、夜中に一人でやろうかと思いましたが、
「ありがとう」と伝え、いちいち一緒に考える事を意識しました。

ほぼ麹のスーツケース。笑 荷造りも本当に彼が率先してやってくれました


自分の荷物も用意してもらったのですが、結果、パンツと肌着を1組しか入れておらず、
毎日手洗いする事になったのですが、まーそれもまた良し。笑 洗えばよいだけの事。
準備から旅が始まる事も、レッスンにはこれだけの準備物が必要な事も目で見て理解していたようです。

|いざ、出発!

機内の様子。

目だけでワクワクが伝わる❤

2人で3席を使わせてもらい、嬉しそうに寝る息子
ヘッドフォンは特別感がうれしかった様子

パウパトロールを初めて見ました。1本見たら眠りにつきました。


そして、今回は、ベトナム駐在の友人にお願いし、娘ちゃんと学校が同じママさん達に声を掛けて頂き、友人のおうちのキッチンを借りてレッスンを開催させて頂きました。

空港に迎えにきてくれた友人と長女ちゃん❤


どんなおうちか気になるでしょ?
はいーーーー!大豪邸!

とにかくすてきなおうち

地下1階地上4階の5階建て。各部屋にトイレシャワー付き。

のびのび遊ぶ子ども達

めちゃくちゃ快適なステイでした。

キッチン❤

滞在中の前半はベトナムの春休み&祝日だったので、友人ファミリーと観光をしていました。


トレインストリート
トレインストリート
おうちあそび
気温40度近くの公園w


こども同士はすぐに仲良くなり、よく遊んでいました。
友人の娘ちゃんは7歳&4歳(息子と誕生日が10日違いの同い年)

この観光中ふくめ、友人とたくさん話しました。
その中で私の中で印象的だった言葉

●感情的になってる時は、絶対自分が間違ってる
ご主人とケンカしないのか、という私の質問への答え。前提でこの気持ちをもっていると攻撃的な矢印が相手に向かないな、と感じました。

●「好き」を見つけるのが一番強い
友人自身が好きを貫いて生きてきたし、「好き」は本当に最強。
見つけてあげたい、と。実際、この旅は私自身が好きを貫いて進んでいたので、激しく共感でした。

●比べやすいから比べる
日本人は同じようなものを食べ、同じような服着て、同じようなバックボーンだから比べやすいから比べてしまうけど、その差異はホンマに誤差やで、と。
海外で生活をしていると同じ歳でも全くバックボーンが違うから比べる気も起らない。
実際、息子と下の娘ちゃんの日本語と英語の語彙に差はあるけど、そもそも比較しなかった。国籍が違えばなお一層比較に意味はない。そんな事よりやっぱり「好き」がある事、分かってる事、見つかってる事の方が最強。

●子どもへの接し方
友人の子どもへの接し方が本当に学びでした。日本とは異なる異国の地で子ども達にポジティブな言葉をかけ続け、気持ちの切り替えのサポートを自然にして、友人自身に笑顔が多くて、かつ自身の「好き」を追っている姿は、どんな書籍より学びでした。そして、子どもは所有物じゃない、子どもの「好き」を見つけたい、常にリスペクトした関わりを体現している姿をみて、息子への見方が変わりました。この子は、私が怒鳴ったり、指示したり、コントロールしてよい存在では無い、と。

●愛を伝える方法
「あいかっちは夫にどう愛を伝えてる?」と聞かれました。
この会話も面白かったし、私はどれだろうと考えましたし、帰国後の食事つくりが「愛を伝える」の視点が加わり楽しくなったのです。笑
ぜひ、ご自身はどのタイプか読んでみたください。↓ ↓


私自身は、友人の話を聴くことも今回の旅で必要だった気がして、すごくすごく視界が広がった時間でした。

また、3日目は予定外に母子2人でバッチャン村に焼き物体験&翌日のレッスンの買い出しに出掛ける事になりました。

繋ぐ手に力が入る笑

初めて使うタクシーアプリGrab、読めないベトナム語、ドキドキしましたが、ゾワゾワ~と思い出す感覚。やっぱり好きなんですよ。知らない国をドキドキしながら旅するの。

そして、息子がいる事で、楽しさが倍増。一人で行った世界一周の旅より何倍も楽しくて。

空の色

タクシーがすぐ来なかったり、成型からやりたかった陶芸も絵付けしか出来ない、とか思い通りにならない所も含めて折り合いつけながら進むのも彼には良い経験だったと思います。

|グズグズとの闘い

そして、ベトナム滞在中はずっと4時台に起きていたので午後からの食材買い出し中には疲れが出てホントグズグズでした。
私の手を噛む、天の邪鬼発言が始まりました。
行く、行かない、やっぱり行く、行かないーーの連続
たぶん、ここが母として一番試されたと思います。
お恥ずかしい話、リハビリが始まる前の私、「もう、知らない。勝手にしぃ!」と
声を荒げていました。
でもここはベトナム。しかも祝日で店内(ベトナムのイオン)は大混雑。
絶対にこの手は離してはいけないし、感情的に伝えてはいけない、と戦いました。
無理やりカートに乗せて店内に入る事も可能でした。
でも、それをやりたくて飛行機に乗った訳でない。
この旅を楽しみにしていた息子の姿も見てきた。
だから、本気で伝えました。

私は、あなたとの旅を楽しみにしてきた
今日は、慣れないアプリもそうちゃん(息子)がおるから頑張って使えた
絵付けも楽しかった
ここで帰る事も出来る、でも明日のレッスンの生徒さんの食材がない
私は買って帰らないといけない
2人の冒険旅は、そうちゃんに協力してほしい
母さんは変わりたくて、そうちゃんと来たんよ、お願い
ドラゴンフルーツ買って帰る?
一緒に醤油探してほしいな
明日、買い物した事生徒さんにお伝えしよっか?
「Here you are」って出してくれる?

何でも揃うイオン。友人曰く「ハノイは日本ww」

もーあの手この手。笑
小さな体で疲れと眠気と戦いながら、持ち直してくれました。
あの時間、「もういい!」と投げ出さなかった自分と切り替えた息子の事を
思い出したら泣ける。
うちの子すごいんですよ!(なんて言いたくなっちゃう位頑張ったんです)

そして、なんとか無事友人のおうちに帰ってこれました。
ふー。笑

|いつか、が叶った!海外レッスン!

さてさて、レッスンは
1日目はオーストラリア、ベトナムの方向けの英語レッスン。2日目は日本人の方4名。

人生初の海外発酵レッスン‼
夢が叶った瞬間です。
今年のやりたい事リストに書いたものの前半に叶うとは思っていなかった‼😭💕

私の手で隠れてるけど息子も奥にちゃんと同席してるんです。笑

息子は、ダイニングの隣のエリアで本を読んでいたり、アシスタントとして人参ドレッシングを一緒に作ってくれたりしていました。

タッチペンの本やおしりたんていを読んで待ってくれました


時差の関係で朝4時頃から目が覚めてしまっていた息子。
昼前には疲れが出てきます。そんな時、構ってほしくて私のエプロンのヒモをほどいてきたりするんです。
で、私の思考としては、2時間のレッスン中、エプロンのヒモをほどいてきたりしたのは、ほんの数分。
でも、そこにフォーカスして「私のレッスンを邪魔してくるなー」の思考が押し寄せてきたんです。

だけど、1日目の海外のママ達は「スーシェフ(料理長)だね」とか「GoodBoy」「本をこんなに読んで好きがあるって良いよ」ってめっちゃ言ってくれるんです。

日本で好評の発酵ドレッシング。今回も好評でした!

日本なら子ども同伴のせいで「レッスンを中断させるなんてあるまじき!!」の意識が強かったのですが、
友人と仲良しのママさんと聞いていたのもあってか、いつもなら「社交辞令」として絶対受け取らない言葉を、スッと受け取れたのです。


そして、そうだよ、異国の地で母親も片言とは言え英語で喋って、理解不明な時間の中、めちゃくちゃ頑張ってくれてるやん、と。

なんか、私ってホンマに息子のマイナスポイントばっかり数えてるやん、と反省しましたし、スルーして、ぐいっと切り替える為の声掛けってもっとあるよな、と感じたのです。
実際、友人やベトナムやオーストラリアのママさんは、ふっと空気を変える発言をしてくれるんです。
そういう声掛けを含めて「スルースキル」を体感出来た時間でもありました。

あと、忘れてはならないサプライズ‼

バイク便で届いた花束

日本の友人がベトナムの友人に連絡を取って下さり、こんな粋な事してくれました。
この感謝を循環させます💪💪


2日目は日本人の方向けに。
駐在ママにレッスンなんて、ホンマにドキドキでしたが、やっぱり対面レッスンが好きだと実感した瞬間でした☺
そして国なんて関係なく親が子を想う気持ちに触れて、胸が熱くなるのです。



ママさん達が友人や私に下さったメッセージを読んで嬉しくって。
しみじみとやって良かった。行って良かったと感じたのです。
そして、貪欲だからもっとやりたい、まだまだやりたい、が押し寄せています。笑
次なる野望も言語化して、実現していきたい。
その為にも目の前の事をコツコツと!!!

|旅からの学び

私自身がこの旅で本当に本当に満たされたのです。
カフェに行くー、とかマッサージももちろん好きだけど、そうではない、心から湧き出る「やりたい!」に蓋せず行動出来たことへの満足感だと思います。
そして、息子は私以上に可能性しかなくて、リスペクトな存在だと感じたのです。

本当に読書が好きなのだと知りました

彼がいてくれたことが、自分の原動力である事も実感しました。
自分の人生をしっかり生きる事が、「親になった責任」だとも思いました。
そして、子どもがいるから、とあきらめたくない。

子どもは重荷でも、やりたい事を邪魔する存在でもない事を体験として実感しました。
4年目にして、やっと子どもと生きる覚悟ができたのかもしれません。
それは依存や自分の夢を子どもに託すのではなく、ともに「好き」をたくさん体験して生きるって感じでしょうか。

行ってみないと分からないと思って踏み出した子育てリハビリ旅でしたが、行って分かりました。

私はボス猿の背中見せてやるぜ、と息巻いていましたが、親の責任として謙虚に粛々と自分のやりたい事をします、やらせて頂きます、という気持ちになりました。
だから、一緒に「好き」を見つけて行こうよ、という感覚になっています。

教育とか育てるとかの視点じゃなく、ただ彼が好きな事、得意な事に興味があるという感じになったんです。
で、私の「好き」も彼に知ってもらえたら何か嬉しいなぁって感じなんです(語彙力ww)

ありきたりな言葉になりますが、行って良かったです。
良い所ばかり書いていますが、そうでもないです。笑
七転び八起きですし、これからもリハビリは続きますが、息子の言動から自分の在り方の見直しをした結果、すごくすごく息子が大好きになりました。
自慢の息子です。

彼に見合う母になれる様に頑張りたいです☺
それが帰国して、心から感じている感情です。
内側は「やりたい」にあふれ、メラメラ燃えてるのですが、感情はとても落ち着いています。
本当の意味で肩の力が抜けた気がします。

まとめにもなっていないのですが、子育てリハビリ旅、成功な気がします。笑

長いブログをお読み頂きありがとうございました😊

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