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ミゲルとジョルディの素晴らしいニッポン蹴球~京都サンガ 2024シーズンの皮算用~

ミゲル(M):オラ ジョルディ。すっかり春めいてきたね。
ジョルディ(J):オラ ミゲル。京都の桜はまだつぼみのところが多いけど、六角堂や車折神社は「見頃近し」だってさ。
M:嬉しいね。ワクワクするね。
J:でも僕は日本に来て花粉症になっちゃったよ。
M:そうかい。オレは黄砂アレルギーの方だよ。
J:あ、「習近平の呪い」ね。
M:え?黄砂アレルギーってそう言うの?
J:いや。いま僕が決めた。

M:(無視して)Jリーグも始まったねぇ。どうだい。我らが京都サンガの今シーズンは?
J:レアルファンに「我らが」呼ばわりされるのはちょっと違和感あるけど、まぁそれはそれとして・・・。今季のサンガは補強が上手くいかなかった印象だったんだけど、その割にはよくやってんじゃない。
M:ナルホド。バルサファンはそう思うわけだ・・・。でも5戦して1勝2敗2分だろ?(3月30日現在)先シーズンは同じ時期に3勝くらいしてなかった?
J:シーズン初めは毎年良いんだよ。だんだん暑くなってくると、研究されたりバテてきたりで。
M:そうだよな。ウタカやパトリックが調子落とし始めるとそこからはダメだったもんね。
J:今シーズンは元々そういう人たちがいないからさ。みんな「自分たちでやるしかない」とか思ってんじゃないの。そんなに悪くはないよ。
M:そうかい。でも攻撃で「違い」の出せる選手っていないでしょ?
J:まぁね。でも原大智のところで意外にボールが収まるし。彼は面白いよね。デカいけど前に張ってるだけじゃなく中盤に落ちてきて長いリーチ生かした不思議なターンで前向くしね。
M:DFの足が全然届かない。
J:あと、豊川が昨季に続いて好調だね。シュートが枠に飛ぶようになった。
M:以前はりきんじゃって吹かしまくってたからなぁ。
J:チーム全体として半端につなごうとしなくなったよね。適当に浮き球を前に蹴って裏に抜けるか、収められるか、それが無理ならセカンドボールにプレスすりゃいいや、みたいな割り切りが上手くいっている。
M:バルサみたいな美しさはないな。
J:いいんだよ。バルサじゃないんだから。

M:守備はどうだい?
J:少し効率が良くなったんじゃない。昨季みたいにやたらめったらカミカゼプレスをかけにいくんではなくて、状況によってはブロック敷いて様子も見れるようになった。
M:あれは横浜FM戦で一人少なくなって仕方なくやったのが上手くいったみたいな・・・。
J:確かに結果オーライなのかもね。でも次の試合のヴェルディ戦でもやってたよ。
M:横浜FM戦でDOGSOで退場したアピアタウィアの代わりに出てきた宮本は良いね。もともとサイドバックなんでしょ?読みが良くて、ヴェルディ戦でも何度もインターセプトしてた。
J:サンガの小柄なCBは伝統的に良いんだよ。神戸に行った本多もそうでしょ。
M:ナルホド。

J:でもなぁ・・・。もう少し試合運びが上手くならないかなぁ。相手のペースにハマっちゃたらやられっぱなしになっちゃうでしょ。
M:そうだね。で、我慢しきれずに最後にやられちゃうんだよね。
J:もう少しノラリクラリやるとか、安全な場所でファウルするとか、タッチに蹴りだすとか、意図的に流れを変えにいくプレーができないのかね。
M:それができるのは鹿島くらいだよ。あ、町田もそうかな・・・。
J:そういう勝負に対するからさが残留か降格かの瀬戸際で効いてくるんだよね。

M:もう残留の話かい?
J:先シーズンは勝ち点40で残留。先々シーズンは勝ち点36で入替戦で残留。だいたい40取れば大丈夫らしいね。
M:おぉ、そうなんだ。
J:だからあと33試合で勝ち点35取ればいい。12勝21敗でオーケー。どこかで2連勝すればあとは1勝2敗ペースで大丈夫。残留マジック12だね。
M:すげぇ皮算用だなぁ・・・。■

(この対談はフィクションです。筆者の思いは色濃く反映されておりますが・・・。)


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