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ミゲルとジョルディの素晴らしいニッポン蹴球~京都サンガ2023シーズン総括~

ミゲル(M):オラ ジョルディ。コモエスタ?(ハイ、ジョルディ 元気?)
ジョルディ(J):オラ ミゲル。エストイ ビエン(ハイ、ミゲル 元気だよ)

M:Jリーグも終わったね。欧州サッカーはシーズン真っ盛りだってぇのにJ:終わってくれてちょうどいいよ。亀岡のスタジアム(サンガスタジアム BY KYOCERA)、京都市内よりたぶん3‐4度は気温低いよ。あんなトコロで冬にサッカー見たら凍え死んじゃうよ
M:アハハ。カタルーニャ人は寒がりだからな。マドリッドはこの時期、もっと寒くてもおかしくないぜ
J:やめてくれよ。Jリーグも秋春制(8-9月開始・5-6月終了)移行を本気で考えてるらしいけど、そんなことしたらスタジアムで凍死者が出るよ
M:大げさな。それが世界標準じゃねぇか
J:世界標準かなんか知らないけどボクはごめんだね。夏場のリーグ戦は暑くて選手のパフォーマンスが下がるとか言ってるけど、暑い中ビール飲みながらサッカー見るのが楽しいんじゃないか。今の2月の開幕でも寒くて見に行かないのに。プレイヤーズ ファーストも良いけど、プロスポーツの興行なんだからお客様ファーストでも良いんじゃない?
M:日本人、真面目だからさ。「日本サッカーが世界に追いつくためには寒い冬の観戦も我慢しよう。我々サポーターも世界標準にならねばならない!」って考えてんだよ
J:ボク、新潟のアウェイ戦なんか行きたくないよ
M:雪見に行きゃ良いじゃない。バルセロナでは見れないだろ?雪なんか


J:ところで今年のサンガは結局13位フィニッシュだったね。昨年よりも勝点で4ポイントアップ。順位で3つアップ。でもねぇ・・・
M:なんか不満そうじゃない?
J:いやぁ、なんというか・・・。シーズン通して上積みが感じられなかったというか、驚きや発見がなかったかというか・・・
M:どういう意味で?
J:あのスタイルのサッカーって~「前から人数をかけて追い掛け回すスタイル」って意味だけど~やっぱ単調で面白味に欠けるじゃない?相手の逆を取るとか、緩急の変化とか、そういう意外性がね、ほぼない。ガーッと走ってガシャン!と当たってこぼれたところで急いで縦に蹴ってトラップし損ねてカウンター食ってワァーと戻って・・・。の繰り返し
M:まぁ、フットボールって多かれ少なかれみんなそうじゃん
J:そりゃキミの好きなアトレティコ・マドリーも似たようなサッカーやってるから許せるのかもしれないけど・・・
M:アトレティコと一緒にしてもらっても困るんだけどさ。ま、確かにどんな時でもまずは相手のサッカーを壊しにいくところはね。ちょっと似てるかもしれないけど。でもさ、ジョルディが好きなバルサのサッカーだって、考えようによっちゃあ単調だぜ。延々延々延々とパス回し続けるだけ・・・


J:まぁそう言うなよ。で、ウタさん(ピーター・ウタカ)に代わってパト(パトリック)を獲ったんだけど、パトってウタさんみたいな意外性ないじゃない?確かに年取ってずる賢くなったけど、そのぶん問答無用でブチ抜くような強さはもうないし
M:走れねぇからフル出場できなかったしね
J:他に獲ったFWは木下も原も「デカい割には足技が上手い」というのは褒め言葉とばかりとも言えなくて、あのスタイルのサッカーの中では前でドンと構えて頑張れるほどは強くなくて、「違い」を創り出すほどには上手くもなくて・・・
M:でも、豊川は頑張ったじゃん。10得点ってパトと同じで、Jリーグで10位だぜ。あの武藤とも同じだぜ
J:そうだね。彼はサンガのMVPかもね。もともと嗅覚の鋭いストライカーではなくて競り合いながら出合い頭にバチンって点取るタイプだと思うんだけど、その割にはたくさん取りましたよね
M:中盤だと川崎は良かったじゃん
J:川崎はね、周りがもっと上手ければもっと輝くのにね。神戸で大怪我した斎藤みたいに
M:アハハ。京都にいてもしょうがないってか?


J:でもチョウさん(曺貴裁)は特定のDFをなんであんなに重用するんだろうね。誰とは言わないけど。身体能力が高いのは良いけど、賢くないよね。おまけにビビってるのがTVで見ててもわかっちゃうし、余計なファウルして退場するし
M:あれならイヨハ(イヨハ 理 ヘンリー)の方が賢いんじゃない?体は一回り小さいけど。なんで使われないんだろ?
J:麻田、井上はよく頑張ってるんだけどね。ディフェンスって一人が穴だと結局全部やられちゃうからね


M:どうするんだろうね。来シーズンもチョウさん続投みたいだし
J:順位も上げたし残留確定も昨シーズンより早く決めたし、「結果は出した」っていう評価なんだろうね
M:大改革は難しいと?神戸の逆を行って「バルサ化」を図るとか。冗談だけど
J:冗談にしてもギャップあり過ぎ。彼のサッカーは良くも悪くもあのスタイルしかないでしょ
M:とすると、あのスタイルをより高いクオリティ遂行できる選手をどれくらい獲ってこれるか?ってことかね


J:パトって来期いるのかな?豊川に来年も二桁ゴール期待できる?誰か良いストライカーいないかな?
M:久保裕也は・・・?
J:そりゃ戻ってきて欲しいけど、今のスタイルに合わせてやってくれるかな?
M:中盤から後ろではやはり川崎を助けれる賢くて安定した選手が欲しいね。神戸の大崎なんかどう?CBもアンカーもできるよ。ちょっと年寄りだけど
J:渋いトコロに目をつけるね。どっちにしても京都のスポンサーって京セラとか任天堂とかワコールとかすごい会社がいっぱいいるじゃない。ラ・リーガ(スペインリーグ)でもあんなにスポンサーが充実してるクラブは少ないんじゃない?なのに、その割には予算規模が小さいよね。2022年度で上から14番目とか(約17億円=人件費予算)。横浜Fマリノスの半分。清水よりもコンサ(北海道コンサドーレ札幌)よりも少ない。この辺をまず何とかして欲しいね。
M:京都の人はシブチンやからねぇ・・・。
J:難しいニホンゴ知ってるねぇ。■


(この対談はフィクションです。筆者の思いは色濃く反映されておりますが・・・。)


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