『バンコック・デンジャラス』午後ローを予習すり。

 本日の午後ローは『バンコック・デンジャラス』。二〇〇八年の作品。
 一九九九年のタイ映画『レイン』のハリウッドリメイク作品とのこと。元の作品は未見のため詳しくは知らないが、リメイクにあたり登場人物の設定はかなり変更が加えられているらしい。調べてみると、たしかに相当変わっている。主人公はコンからジョーへ、また口と耳が不自由というコンの設定が薬局の店員フォンへと変更されていたり。その他にも多々変更点があり、元作品のファンにどう受け止められたのかは若干気になるところ。
 タイトルの通り、舞台となるのはタイのバンコク。引退を考えるプロの殺し屋ジョーが、最後の仕事に選んだのは四つの暗殺依頼。ところが耳の不自由な薬局の店員フォンと出会ったことで彼の心境に変化が起こり……。てな感じ。
 主人公であるジョーの一人語りでストーリーが進んで行くが、どうもジョー自身は自分のことをルールを厳守するプロフェッショナルと思っているらしい。しかしこっちから見ていると危なっかしくて仕方がない。バンコクで行う仕事の運び屋としてコンという青年を雇うのだが、なんでこいつを選ぶのかと思うぐらいには最悪な選択だと感じる。他にも色々あるけれど、引退間際ということもあって、かなり限界なのだろうと思う。実は。
 主演はニコラス・ケイジ。とにかく多作の印象だったが、近年はどうなのか。うーん、やっぱり多作のようですね。最近だと『ウィリーズ・ワンダーランド』が面白かったな。他の方もけっこうオススメしているようなので、万人に受け入れられる不条理コメディホラーなのだと思う。
 

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