午後ローを予習する 『スイッチバック 追跡者』

 本日の午後ローは『スイッチバック 追跡者』。未見。もしかして日本では劇場未公開だったんでしょうか。一九九七年の作品とのこと。ジャンルとしてはサイコスリラーやサイコサスペンスか。
 主演はデニス・クエイドにダニー・グローヴァーとかなり渋め。共演陣もいい。『フルメタルジャケット』のハートマン軍曹役でおなじみの(ネットミームとしても)R・リー・アーメイ。最近だと『モービウス』主演のジャレッド・レト。名バイプレイヤーのウィリアム・フィクトナーに『羊たちの沈黙』のテッド・レヴィン。かなり渋い。素晴らしい役者が揃っている。これだけで楽しみである。
 ジャンルとキャストから勝手に想像すると、デニスクエイドとダニーグローヴァーが刑事または捜査官役で、その若き相棒がジャレッドレト、Rリーアーメイがその上司。ウィリアムフィクトナーかテッドレヴィンあたりが犯人なんじゃないかと思ってしまうのだけれど。どうも違うらしい。
 あらすじを見ると、息子を連続殺人犯に誘拐され、その逮捕に向かう男。白いキャデラックの中をポルノ写真で埋め尽くす(これお昼の時間帯に大丈夫なんですかね)不審な男。そんな車をヒッチハイクしてしまう若者。そういった男たちの運命が交差する群像劇っぽい。
 ヒッチハイカーに殺人鬼と聞くと、まず『ヒッチャー』を思い浮かべてしまう。あまり地上波では放送されないけれど好きな映画です。
 九一年『羊たちの沈黙』、九五年『セブン』のヒット以降サイコスリラーとかシリアルキラー、猟奇殺人などといった題材に対する観客の認知度が上がり、結果としてそれらを取り扱う作品が増えたんじゃないかと思っている。そういえば本作のキャスト、Rリーアーメイは『セブン』にテッドレヴィンは『羊たちの沈黙』に出演してますね。
 テッドレヴィンといえばTVシリーズ『名探偵モンク』でのリーランド・ストットルマイヤー警部役も良かったなあ。再放送される度に見てしまうドラマ。
 なんにしても、楽しみな作品である。


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