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写真を選ぶとき、現像するとき

撮影した写真の中からテイクを選ぶとき、またその写真を現像するときになにを考えているか、というお話しです。

まずセレクトするときはLightroomを使います。フラグと絞り込み機能を使って、まずは明らかなミスショットを外します。そのあと残った写真の中から、特にお気に入り写真をあげておきます。良いテイクと悪いテイクを一度に選ぼうとすると時間もかかるし失敗するので、ここは分けて作業します。

そのあと、良い写真の中からその撮影のキーとなる写真を数枚選びます。その写真を眺め、ストーリーを想像し、それに沿った順番に並べます。時系列順とは限りません。

そのあと、各キー写真のあいだを補完してくれる写真を追加であげていきます。

セレクトはこんな感じでやっています。

例えばこれは、キーとなる写真の一例です。なぜキーなのかというと、ロケーション、環境を観る人に伝えてくれる写真だからです。モデルさんの首筋に浮く玉汗が、高い気温と湿度を伝えてくれます。

なのでこの写真の現像も、モデルさんの肌は赤めに、粗めにして、背景はホワイトアウトさせます。ホワイトアウトの基準は、背景の白い手摺と川面とがギリギリ判別がつくところ、としました。削るべき(優先しない)情報と、残すべき(優先する)情報を仕分けます。

これもキーとなる写真です。なぜキーかというと、ボクが頭の中で思い描いていたこのモデルさんの顔にもっとも近い表情だったからです。いわゆる「表紙」になる写真です。なので、表情以外の情報はなるべく削ります。素晴らしい輪郭と鼻の形を際立たせるために、色情報も削りました(モノクロにしました)。

ということで、今この撮影をこんな感じで電子書籍にまとめています。ご期待ください。

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