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ほぼ日手帳(山盛り)

山盛り。そう、山盛りです。
遅れたお墓参りに車を往復六時間ほど運転して、祖父母に線香を上げてきた。
高校の頃は田舎過ぎて早く都会へ行きたいと考えていたものだけど、今になってあの頃と同じ道を行くとなんだか懐かしさとさみしさがない交ぜになって押し寄せてくる。
墓地の畦には自然に生えた梅の古木が満開通り越して散り梅となっていて、春だなぁとしみじみ。
のんびりパトロールする猫さんも見かけ、祖父母は空の上で今も水墨画をたしなんでいるかななんて想像する。
亡くなることはさみしく、時に孫の夢枕へ立ち黒い影のまま追いかけ回すこともあるかもしれないけど、今年の墓参りはなぜか生前趣味を楽しんでいた彼らを思い出した。
墓前には山盛りの花が添えられ、私からも山盛りの線香を供えておいた。山盛り続きだ。
もちろん春はまだまだ乾燥しているから、火事の危険を避けて火を点けてない。
点ける時はじっと消えるまで待ち、きちんと水をかけてから墓地を出ることにしてます。
なんか、火事になったら嫌じゃない?
山盛り運転して肩こりこさえて帰宅したら、今度は山盛りの仕事メールが来ていた。
うーん、休めるにはほど遠い締め切りの山が見える。
見たくないけど不思議、天井まで届いているように見える。
年度末の峠は山盛りで超えそうです。

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