不登校のはなしのその後〜僕のはなし13〜自立すること
24歳のときは
僕はアルバイトから契約社員になり働いていた。
父が定年退職をして、しばらく経ったとき
急に両親は昔住んでいた家に戻ることに決めた。
ここから昔住んでいた家は新幹線で3時間も離れた場所に
ある。
そのときに両親は、僕も一緒に戻るか聞いてくれた。
両親はわかっていたんだと思う。
一緒に来ないことを
僕は仕事も順調で彼女もいたし
ここに残ることにしたが
本当は怖かった
生まれ育った家にもどることが
そこは不登校が始まった場所。
暗くて絶望の日々を過ごした場所。
あの場所に戻ると
前に進む力が出ないような気がした。
また、あの生活に戻るのではないかと
とても怖かった。
僕は契約社員でなんとか一人暮らしが
出来る収入はあった。
一人暮らしが、不安とか楽しみとか
そんなことはなかった。
ただ、なるべくしてなったような。
川が自然に流れていくような感じ。
一人になり淋しい気持ちはあったが
いつの間にか僕は、精神的に自立していたんだと思う。
両親はそれをわかっていたんだと思う。
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