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全国チアダンス選手権大会

【反面教師】と、全国チアダンス選手権大会を観に行った。

開場時間前から並び、最前列の特等席に座る事が出来た。

いくつかのチームの演技が終わった頃、女性スタッフが【反面】に声をかけてきた。

女性スタッフ『こんにちは。少しお話ししてよろしいですか?』

反面『はい? 何ですか?』

女性スタッフ『今日は、お知り合いの方が出場されてるのですか?』

反面『いいえ。』


女性スタッフ『実は、出場してる中には中学生の女子もいて、一番前の席の男性が双眼鏡で見ているから怖い!と泣き出した子もいるんですね。

この席からだと、よく見えると思うので、双眼鏡ナシでは駄目でしょうか?』


反面『私は、笑顔が見たくて来てるんです!』

  〜   〜   〜   〜 


★なお、この会話中に2列目に座っていた同じく双眼鏡で見ていた若い男が、

コッソリと双眼鏡をカバンに隠したのを私は見逃さなかった★


【反面】は、正義感が収まらず、私を道連れにして大会本部へ行った。
すると、先程の女性と男性スタッフが居た。

反面『例の件ですが、入場料二千円取るんなら、プロのステージなんだからどんな事が有ってもやり通すべき! プロ根性が足りないんじゃないですか!?』

女性『ただ、この大会はプロ選手でなくアマチュアの大会なんです。

本日は、わざわざ笑顔が見たくて来られてるのに、本当に申し訳ございません。』


■こういった大会では選手は二千円とかの金額を主催者側に払って踊らせてもらっていることも多い。
よって、決してプロではないのだ。


駅への帰り道に、【反面】は言った。

『お茶菓子出なかったねぇ』

『あと、2列目の双眼男、オレが開拓した双眼鏡をしばらく様子見て尻馬乗りやがって! 

同じ国民として嘆かわしい!』


なお、【反面】は、翌年もこの大会を観に行ったらしい。
が、双眼鏡は持たずにションボリしてたとか。

〜高かった双眼鏡〜
せっかく、この為に買ったのに。。。

🧑‍🤝‍🧑世界人間遺産(反面教師)

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