やさしい企業を応援し隊

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やさしい企業を応援し隊

「人にやさしい」「物にやさしい」「地球にやさしい」「地域にやさしい」 の4つのカテゴリーに「やさしい企業」を厳選してANSListsに順次掲載中。 https://www.anslists.jp http://anslist.notion.site

最近の記事

家の概念が変わる!

世界最先端の住宅を普通乗用車並みの価格と納期で実現  近年、世界的に3Dプリンターでつくる住宅が登場していますが、日本初の3Dプリンターによる専業住宅メーカ、セレンディクス株式会社(本社:兵庫県、創業:2018年、以下同社)が2022年3月に手掛けた、最初の3D住宅”Sphere”は、23時間12分という驚異的に短い工期を実現しています。これは当然のことながら建設時のエネルギー削減につながります。  同社ウェブブサイトによると、「当社は、単一素材に、耐熱性、耐震性、耐久性など

    • 健全な海洋活動を支援し持続可能な未来へ

      海の課題を可視化する  我々が住む地球上で様々なものや事象が急速に可視化されつつある現代、その表面積の7割を占める海については未だ分からないことだらけという現実があります。その「海を科学的に解明することを通じて、海洋と人類の共生に貢献し、持続可能な未来を実現することを目的」に2021年、慶應義塾大学大学院在学中の学生が立ち上げたのが株式会社MizLinx(本社:東京、以下同社)です。  同社ウェブサイトに記述される事業内容には「海洋観測システムの開発・販売/海洋データ分析支

      • 人類の希望は地方にあり

        ハッピーシナリオを共に  株式会社NEWLOCAL(2022年創業、本社:東京、以下同社)のホームページには、「”地域からハッピーシナリオを共に”をミッションに、不動産開発を中心としたまちづくりを行い、人口減少社会における持続可能な地域モデルの実現を目指しています。」とあります。  同社の事業収益は、宿や飲食店の売り上げ、コンサルティングサービス、住宅販売など多岐にわたるそうで、ディベロッパーという旧来型の事業モデルに近く感じますが、実際には各地域にあるそれぞれの魅力を活かし

        • 宇宙線で3次元画像生成し物の内部を可視化

          宇宙線とAIの組み合わせで重要インフラにある物質や劣化を検知  GScan Ltd.(2019年創業、本社:エストニア、以下同社)は、最新の大気光線技術(Atmospheric Ray Technology = ART)を利用して、物質の密度や原子データを検出する装置を開発・提供しています。検出のためのARTスキャナは透過性の高い自然粒子フラックス(ミュー素粒子)のみを使用しており、特許も取得している材料検出アルゴリズムとの組み合わせにより、橋梁から原子炉まで、あらゆる重要な

          眼科医の”眼”を世界へ広げる

          スマホに付ければ何時でも何処でも誰でも眼科診察を受けられる  株式会社OUI(本社:東京、以下同社)は、「世界の失明を50%減らす!」ことを掲げて現役眼科医が創業した大学発ベンチャー企業です。  同社ウェブサイトによれば、世界の失明人口は4,400万人、30年後には3倍の1億2,000万人をこえるといわれているそうです。その失明原因の半分以上は適切な診断と治療で視力を取り戻すことが可能な白内障だそうです。同社が開発したSmart Eye Cameraを使うことで、既存の細隙灯

          眼科医の”眼”を世界へ広げる

          異彩を、放て。

          「障害のある人」という既成概念を超えて「異彩」を世に放ち社会を変える挑戦  株式会社ヘラルドボニー(本社:岩手県、以下同社)のウェブサイトを拝見していて強く心に響くものを感じます。同社の双子の創業者で現在も共同CEOで活躍されているお二人は、「2018年7月、『自閉症の兄が幸せになる社会を、人生をかけて実現したい』という一心でヘラルドボニーを設立しました」と述べておられます。  人は皆それぞれ異なる能力、才能を持っていることは言うまでもありません。障害を有する人も同じです。同

          電気を使わない自動ドア!

          人の重さで開閉する荷重式自動ドア  人の接近をセンサーが感応し電気で開閉する自動ドアが普及してますが、災害などで停電した時にどうすればよいか、ふと不安が頭をよぎることがあります。人手で開け閉めすることは不可能ではないのでしょうがなかなかの難事です。  Newtonプラス株式会社(2014年創業、本拠地:東京、以下同社)は、そのような不安を解消するような荷重式自動ドア(ニュートン・ドア)の開発・製造を手掛けています。原理は、床から僅かに盛り上がった踏み板に20kg以上の重さがか

          電気を使わない自動ドア!

          おいしさが恋しくなる野菜づくり

          「常に現場を科学する」研究開発型の農業カンパニー  明治40年(1907年)創業の浅井農園、もともとはサツキツツジなどの生産を営む花木農家だったそうですが、現在は株式会社浅井農園(本社:三重県、1975年法人化、以下同社)として世界一美味しいトマトづくりを軸に様々な種類の野菜やキウィフルーツ作りへと幅を広げつつあるそうです。  花木からトマトへ…これだけでは時代や社会環境の変化に合わせて事業変革を行っただけのような話のようになってしまいます。しかし、同社の素晴らしいところは農

          おいしさが恋しくなる野菜づくり

          都市に森をつくる

          燃えにくく高層を可能にする木造建築技術  木の香りとぬくもりで包まれた家は、心身共に心地よくしてくれますが、耐震性を含む強度、耐火性の面に難点があると考えられてきました。  株式会社シェルター(本社:山形県、創業1974年、以下同社)は、木造住宅の強度・耐震性を大幅に向上する技術KES構法プロトタイプ特許を1979年に、KES構法特許を1991年にカナダ・米国で1995年に日本で取得しています。更に、予てより柱・梁・間仕切り壁・外壁など耐火性能向上開発を続けて、2時間耐火「C

          インフラ寿命を延ばす小さな大物

           長寿命防錆防食の耐久力の金属表面処理技術  竹中製作所(本社:大阪、以下同社)は、ボルト・ナットを専門とするメーカーとして1935年に創業、今では特殊ボルト・ナットで国内外で他の追随を許さないほどの信頼と実績を積み上げてこられたとのこと。  京都大学との共同開発のもと、1985年に製造販売が開始されたタケコート®-1000と名付けられたフッ素樹脂よる防錆防食コーティングを施したネジ製品や金属部材などは世界一のシェアを誇るそうで、橋梁、地下セグメント、地下埋設管、海洋構造物、

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          車から車を作ることを容易にする

          鉄のスクラップから高純度の鉄をつくるための第一歩  株式会社EVERSTEEL(本社:東京、以下同社)は,、鉄スクラップを電気で溶かしてリサイクルにより鉄をつくる電気炉製鋼法(電炉法)のプロセスにおいて、鉄スクラップに含まれる不純物分別を画像解析AIを使い容易にする技術開発をしているそうです。  持続可能な地球環境を確実にするために、脱炭素の実現が重要な要件である鉄鋼業界において、電炉法への転換は必須と言われています。他方、鉄スクラップにはおうおうにして不純物が含まれており

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          株式会社町おこしエネルギー

           株式会社町おこしエネルギー(本拠地:兵庫県、2017年創業)のウェブサイトを開くと、「町おこしエネルギーの大義」として「日本の将来の食料自給率UP!、純国産再生可能エネルギーでエネルギー自給率UP!」という文字が飛び込んできます。  2023年10月16日付東京新聞に掲載されている、同社創業者沼田昭二氏のインタビュー記事を読んで伝わってくることは、食料やエネルギー自給率が深刻且つ絶望的に低い我が国の現状が少なからず変わるかもしれないということ、期待が膨らみます。  沼田氏の

          株式会社町おこしエネルギー

          AI開発の縁の下の力持ち

          「誰もが自分らしくいることが受け入れられ、人生の選択肢が開かれている社会」の実現を目指しつつ世界最高品質のAI学習データにこだわり続ける  株式会社バオバブ(所在地:東京、以下同社)は、AI(人工知能)ベンチャーといわれるが、創業(2010年)後既に13年、新しい分野ながらも進化の激しいAI業界においては今や老舗と言っても良さそうです。同社は、今を時めくAIをとても細やかな作業で支えるいわば縁の下の力持ち。その細やかな作業とは、アノテーションという機械翻訳の対訳データや画像

          AI開発の縁の下の力持ち

          現代にこそ生きる和紙

           かつての日本家屋では障子や襖に和紙が使われていましたが、生活スタイルの変化と共に和紙の使用料は少なくなってきています。そのような中、和紙や和紙を使う製品の製造方法も進化し、その自然素材の醸し出す風合いも見直されてユニークな製品も登場するようになりました。  ここにご紹介する谷口・青谷和紙株式会社は、その代表的な会社の一つで、球体のようなつなぎ目のない立体的なランプシェードなどの極めて特徴的な製品をはじめ日常生活に使われる便せん、壁紙・襖紙、包装紙など様々な紙製品を提供して

          現代にこそ生きる和紙

          伝統工芸品は日用品としても

          (有)鈴木盛久工房の歴史は寛永二年(西暦1625年)まで遡ります。その長い歴史の中で数々の名品を生み出し十三代鈴木繁吉盛久氏は国より無形文化財の指定を受け南部鉄史上唯一の名工の証となりました。現在の十五代当主鈴木志衣子盛久氏は南部鉄史上初の女性釜師と言われ多くの賞を受賞されているとのこと。長い歴史の中で数々の名工により磨き上げられた鉄器づくりは今、益々輝きを増していると言えるでしょう。  伝統ある工芸品を日常的に使うことは、生活に豊かな寛ぎをもたらします。そして、鉄器の持つ

          伝統工芸品は日用品としても

          繊維を編む技術で夢を形に

          福井経編工業株式会社(以下同社)は、1944年創業、文字通り福井市に本拠を置き経編生地製造を主軸に、「天然繊維から合成繊維のさまざまな繊維を編む技術を積み重ね」てきた老舗企業です。  その編む技術が持つ無限の可能性を信じて、推進中の「夢をかなえるプロジェクト」の一つ、「心臓修復パッチ」が、先々月(2023年7月)厚生労働省の製造販売承認を取得しました。  同社社長高木氏が大坂医科薬科大学の根本教授から「一回で手術を済ませるパッチを作れないか」との相談を受けたことがきっかけと

          繊維を編む技術で夢を形に