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手放すことで自由になる方法

吐く息はゆっくりとなる
吸って、静まる
吐いて、安らぐ
吸って微笑み
吐いて、手放す
あるのは今だけ
すばらしいこの瞬間(とき)

このフレーズは「今このとき、すばらしいこのときー毎日が輝くマインドフルネスのことば(ティク・ナット・ハン著 出版社:サンガ)」からの引用です。この本では「どんな人にも痛みや苦しみがあります。しかし、私たちは、その痛みを手放し、苦しみに微笑むこともできます。それには今この瞬間こそが生きられる唯一のときであると知ること、それ以外にはありません。」として、目覚めてから一日が終わるまでの生活の中にある53の動作にマインドフルネスし、自分を取り戻し慈しみ大切にする瞑想が語られています。

呼吸にマインドフルネスし微笑みながら、吐く息と一緒に自ら握っている色々なものを手放すと、「今この瞬間」に生きられる・・・。過去の自分へのこだわりを捨てきれず、幸せな未来への道筋を描こうとしてもがいている私は、胸が温かくなりました。過去と未来を振り子のように行ったり来たりしている、その振り子の一番下のゼロ地点である「今この瞬間」をマインドフルネスして豊かに生きたい。                                             

 私そのものが苦しみの要因となることがあります。思い通りになったことだけにしか喜びを見いだせない自分へのこだわりで苦しみ、死の間際に、やり残したことに悩み、もっとこうしたいと苦しむ。「正しい絶望のすすめー浄土の教えに生きる(西原祐治著 本願寺出版社)」では、――自分が握りしめている苦しみの要因が、未来への希望、期待、「こうあるべきだ」にあるとき、それに気づき手放す(絶望する)ことで、私と他者の「ありのまま」を肯定して受け入れることができる、それがやさしさであり、苦悩をつき抜ける方法である、と説いています。「今この一瞬」こそ、生きられる唯一のときであると気づく「マインドフルネス」な生き方に、つながると思いませんか。

「ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方(イハレアカラ・ヒューレン/櫻庭雅文著 徳間書店)」を紹介します。

著者のヒューレンさんは、何か嫌な気持ちが立ち上ってくる時、誰かが何かを悩んでいる時、ある感情に囚われている時、心が痛む時、潜在意識に在る(負の経験の)記憶が原因である、と語っています。そしてそれをクリーニングして消す方法について語っています。その方法とは◎4つの言葉をもちいて、自分を卑下も期待もしないありのままのゼロの状態に近づけます。◎そうすると時代を超えて万物の経験が記憶として蓄積され続ける海のような、しかも子どものように大切にされることを求める潜在意識(「インナーチャイルド」と呼んでいます)と通じるようになります。◎潜在意識は、私自身でもあります。だから子どもをもつ母親のように「すべては自分の責任」と思い、インナーチャイルドを慈しみ頭を撫ぜて、心の痛みのある部分をそっと抱きしめます。◎そうして同じ4つの言葉をもちいてインナーチャイルドに語りかけ、(負の経験の)記憶をクリーニングして手放していきます。クリーニングイメージは人それぞれでインスピレーションが湧くとヒューレンさんはいいます。例えば(負の経験の)記憶をトイレの水で、(足でペタルを踏みながら)流し続けるイメージを上げています。

【4つの言葉とは】
I’m sorry・・・・ごめんなさい
Please forgive me・・・・許してください
Thank you・・・・ありがとう
I love you・・・・愛してます

私は、誰かへの怒りが消えないと気づいた時、不満がある時、そのモヤモヤとした何かは、潜在意識の中にある過去の負の記憶なんだ、と考えてみます。そうすると、苦悩の元となるモヤモヤは、自分からフッと離れるので、無心な気持ちで目の前に描くことができます。他者が悩んでいる場合はそのモヤモヤを他者と重ねて目の前に描きます。そして自らのインナーチャイルドに向けて4つの言葉――I’m sorry(ごめんなさい)、Please forgive me(許してください)、Thank you(ありがとう)、I love you(愛してます)――で語りかけます。言葉が目の前から身体におりてきて腑に落ちたら、「フーッ」といってモヤモヤを飛ばすように息を吹きかけると、インナーチャイルドの負の記憶をクリーニングして消すイメージが湧いてきます。すると肩が軽くなり楽になります。

手放すことで自由になり、心が平和になる。                                                マインドフルネスし、正しく絶望し、ホ・オポノポノしてみませんか?



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