鎌谷

日本映画寄りの映画好き。 filmarksの過去レビューを記録していってます。

鎌谷

日本映画寄りの映画好き。 filmarksの過去レビューを記録していってます。

マガジン

  • 邦画

  • 映画館で観た邦画

  • 映画関連イベント

    参加したイベントレポ。

  • 映画館で観た洋画

    レビュー。今の所少ないのでやりませんが、監督別に別けたりしたいと思います。

  • 岩井俊二監督作品

    岩井作品のレビューです。ドラマ、映画、PVなど。

最近の記事

ピンクとグレー(2016)

2016.01.12 TOHOシネマズ梅田で鑑賞 【⚠ネタバレあり注意⚠】 遅れながら今年初レビュー。本年一本目を今日、2回目観賞してきました。 『蒲田行進曲』のような驚きを一回目は受けとり、二回目は答え合わせですね。この発想は面白かったです。色の使い方も含めて。そしてゴッチの曲で終わるのもなかなか(笑) 一回目にも感じていた違和感の正体は、リバちゃんに成りきっていた菅田くんに、中島くん(リバちゃん)がグレーゾーンで追いついていけなかったからだと感じます(走る、胸ぐら

    • 夫婦フーフー日記(2015)

      2015.12.15 DVD鑑賞 🌟🌟🌟🌟☆(3.5) 【あらすじ】 出会って17年目にしてようやく結婚したコウタ(ダンナ)とユーコ(ヨメ)。入籍直後に妊娠が発覚し、幸せの絶頂のさなか、ヨメの直腸に悪性腫瘍が見つかる。夫婦の一大事を、自分のブログで報告するダンナ。やがてそのブログは、夫婦の日々を綴るものになっていく…(Filmarks) 【感想】 原作未読『岸辺の旅』よりも前の公開で、内容はちょっとだけ近いです(死者が蘇っているという共通点だけで、テイストは全く違うけれど

      • 百円の恋(2014)

        2015.12.15 DVD鑑賞 🌟🌟🌟🌟☆(3.9) 【ストーリー】 32歳にもなって無職で実家暮らしだった一子は、出もどりの妹と喧嘩をして、仕方なくひとり暮らしを始める。100円ショップで深夜のアルバイトにありついた一子が見つけた唯一の楽しみは、帰り道のジムで練習する中年ボクサーの姿をのぞくことで…。(U-NEXT) 【感想】 恋愛映画+ボクシング映画というべきか。インパクトのあるタイトル通りの作品、それ以上かも。 脚本が賞をもらってるうんぬん関係なく、キャラクター

        • 恋人たち(2015)

          2015.12.03 シネ・リーブル神戸 🌟🌟🌟🌟🌟(4.7) 【ストーリー】 主人公は3人の「恋人たち」。通り魔事件によって妻を失った男、そりが合わない姑と自分に関心を持たない夫と暮らす平凡な主婦、同性愛者で完璧主義のエリート弁護士。東京の都心部に張り巡らされた高速道路の下。アツシ(篠原篤)が橋梁のコンクリートに耳をぴたりとつけ、ハンマーでノックしている…(Filmarks) 【感想】 感情を揺さぶられるというのは、演者の演技だけではない。演技ではない、演者のありのま

        ピンクとグレー(2016)

        マガジン

        • 邦画
          2本
        • 映画館で観た邦画
          2本
        • 岩井俊二監督作品
          15本
        • 映画館で観た洋画
          2本
        • 映画関連イベント
          1本

        記事

          FORMA(2013)

          (ネタバレなし) 見終わった後、益田ミリ著「女という生きもの」のタイトルが目に入り、ドンピシャだと感じた。サブタイトルにできそう。 実はサスペンスだと知らず鑑賞したのですが、それがかえってよかったと思います。ある”事件”の衝撃度が…えらいモノを観てしまったというのが、第一印象。 本作は明るくわかりやすい作品ではない。だからこそ、対照的な女二人の”見えない心の動き”まで再確認したいと思いました。また今のような、なんともいえない感情になってでも。 坂本あゆみ監督。本作がデ

          FORMA(2013)

          永遠の僕たち(2011)

          『「プロミスト・ランド」公開記念 ガス・ヴァン・サント&マット・デーモン特集』にて鑑賞。BDで一度観て、映画館で初めての鑑賞。フィルムの作品は、映画館で観ると美しさが鮮明になる。 最初から死が描かれる。けれど、イーノックはどうも実感がない。赤の他人の葬式だから。それにも理由がある。 葬式で出会う少女アナベル。なんだか掴みどころがない。次第にその理由を知っていく。 イーノックの側にいるヒロシ。他の人には見えないらしい。いつも特攻隊の服を着て現れる…何故? 伏線を回収して彼ら

          永遠の僕たち(2011)

          Love Letter(1995)

          岩井監督の長編デビュー作品。 初見(学生時代)では何故かストーリーが理解できず(どっちが藤井樹?みたいな)何年ぶりかに観て、同姓同名の話のくだりをようやく理解。 藤井樹の青春時代(酒井美紀と柏原崇)がみずみずしいくていい。主役は、成長した中山美穂なんだけど… 監督の深夜ドラマ時代に印象的な役を演じられていた、鈴木蘭々や光石研、酒井敏也といった面々が、脇役として引き続き出演し花を添えています。個人的には、蘭々の長髪が懐かしい。 岩井監督は『花とアリス』『四月物語』のような

          Love Letter(1995)

          undo(1994)

          岩井作品で一番好きで、何度も観たくなる。 豊川悦司と山口智子のキスシーンが、それはとても美しく、なぜだか切なくなる。改めて岩井作品と感じたのは、毛糸で縛られた亀をぶら下げている画が、とても残酷。 作品のレビューで"理解できない方がしあわせ"というのがあって、それは同感。 今、幸福感で満たされているのなら、この恋を無理に理解しなくてもいいのです。 BD版で、より美しくなっているのは素晴らしい。

          undo(1994)

          『イニシャル』#4「ルナティック・ラブ」

          1994年1月6日放映、フジテレビ『世にも奇妙な物語 '94年冬の特別編』の一作。 岩井監督初期作の撮影担当、篠田さんが参加された作品ということもあり、ドラマにしては映像美が追求されている。放送当時は、ストーカーという言葉が一般的ではなかったと思われる。その感覚で見たら、どう映ったのだろうか興味深い。 (当時32歳)トヨエツの狂気が、本当に怖い…

          『イニシャル』#4「ルナティック・ラブ」

          『イニシャル』#4「雪の王様」

          1993年1月6日放映、関西テレビの深夜ドラマ『TV-DOS-T』の一作。 「夏至物語」とセットになってるような演出。一方通行ではなくなった恋愛モノとして、登場人物の独白が印象的。 男の本音は正直ききたくなかった… 女優を目指している内に借金が膨れ上がる主人公。間違ってもクレジット24回払いだけはヤメましょう…

          『イニシャル』#4「雪の王様」

          FRIED DRAGON FISH(1996)

          深夜ドラマ『La cuisine』の最終話だった作品(のちに劇場公開された) 料理がテーマとなっているこのドラマ、 岩井監督が過去関わった「オムレツ」(高田純次が別れた女房の味を再現しようと奮闘する話) 「Ghost soup」(‘成仏するためのスープ’を作るおかしな二人組と関わることになった男の話)は、とてもコミカルな作りだった。 しかし本作だけ、毛色が全く違う。探偵事務所が絡む、ハードボイルドな作風。兎に角、浅野忠信(当時19歳!)の存在感。青年の正体はわからない

          FRIED DRAGON FISH(1996)

          『GHOST SOUP』

          1992年12月21日放映、フジテレビの深夜ドラマ『La cuisine』のXmasSP。 成仏するためのスープを一年に一度作っている二人と、若者との触れ合いを描く。本作でも、子ども(時代)がポイント。鈴木蘭々、デーブ・スペクターのキャラがカワイイ。光石研の一等兵や高田純次の使い方がニクいw

          『GHOST SOUP』

          『イニシャル』#3「オムレツ」

          1992年10月19日放映、フジテレビの深夜ドラマ『La cuisine』の一作。 離婚して姉弟それぞれ母と父に引き取られ、父に引き取られた弟の食事を巡る奮闘記。弟が「打ち上げ花火〜」の山崎くん!それだけでも感慨深い。高田純次さんのダメさ加減が、コメディさをプラス。子どもたちが自然体なこと!

          『イニシャル』#3「オムレツ」

          『イニシャル』#3「夏至物語」

          1992年9月16日放映、関西テレビの深夜ドラマ『薔薇DOS』の一作。 主人公の独白。物々しい殺人事件の新聞のスクラップ。歪んでいることに気づかない、愛の形。残酷さと美しさが同居しているスタイルは、岩井監督らしさを感じる。 えっ?上田晋也って、くりぃむなんとかさん!?そこに一番ビックリ!!

          『イニシャル』#3「夏至物語」

          『イニシャル』#2「蟹缶」

          1992年12月7日放映、フジテレビ『世にも奇妙な物語』の一作。 お店が空き巣に入られたものの、蟹缶しか奪われなかったのに、店主に災難が降りかかっていくというお話。主演は、初期作の常連になる高田純次さん。本人は真面目なんです。周りの目を気にするあまり…世に奇妙なだけあって、ラストがシュール。

          『イニシャル』#2「蟹缶」

          『イニシャル』#2「マリア」

          1992年3月8日放映、関西テレビの深夜ドラマDRAMADOSの一作。 聖母マリアが現代に現れたら…というお話。主人公が中島唱子さんという時点で神秘的な表現ではなく、不思議さを重視しているのかと。三人の子どもたちが産まれた赤ちゃんに会いに行く、その行動こそが不思議だったりする。世に奇妙系。

          『イニシャル』#2「マリア」