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あなたは必要のない情報を遮断できているか

ミニマリストの考え方によく出てくる話があります。
ヒトは約250万年前から狩猟採取を始め、約1万年前から農耕を開始し、約100年前から産業を急激に進歩させ、そしてこの20年の間に情報で世界を繋ぐようにした。

これが言いたいことは”約249万年も狩猟と採取を続けてきたのだから、人間の体は狩猟採取していた時代を生き抜くように発展してきている”です。
私たちの体は、米や小麦を大量に食べることに順応していないし、長い間座ったままの姿勢を続けられるようにはできていないし、世界中に溢れる情報を上手に処理できるほど脳が発展していません。時代がヒトの発展を置き去りにしている状況です。 今回は、ここ20年の間に普及した情報についての話になります。


あなたは今、情報をコントロールしていますか?それとも情報からコントロールされていますか?もし、この質問に即座に答えられなかったら、あなたは情報からコントロールされています。日常的に自ら見る情報と見ない情報を意識しない限り、自然に過ごすだけで情報の波に飲まれています。

情報に飲まれる

情報の波に飲まれると大量の情報を頭に押し込まれます。頭が容量いっぱいになることで自ら判断する能力と能動的に動くために使う機能が動作しなくなります。したがって、自分の生活・人生で自分の頭を使って行動できる場面が減っていきます。そして判断力が鈍った頭は今ある情報を処理できていないにも関わらず、さらに情報を取り込もうとします。”無限画面スクロール”という状態がこれを表現するのために当てはまります。
最終的には引きこもったり、自分の意見を持てなくなったり、何も行動できなくなります。

何を考えて過ごしていますか?

ほぼ全ての人類がスマホを携帯している情報社会では、情報を意識して遮断しない人間は操り人形状態です。自分がやりたいことをはっきり言うことができないにも関わらず、働く人は歯車となり、自分がなりたいものがない状態で消費を続ける人は万年消費者となります。
情報が手軽に手に入るような現代は加速し続ける資本主義社会なのです。考えて動かなければ自然に貧困になるような時代を私たちは生きています。
昔は難しくなかったような、”何を意識して生活を送るかをはっきり言葉にできる”ということがとても難しい時代です。
私は「自分が腑抜けてるな」と感じた時、いつも自分にこう質問します。
「この社会の中でただ吸い取られるだけの人間になるのか?悔しくないのか?」
これ結構、刺さります。

始めは消費者

とはいえ、私たちは生まれてからすぐに自分で考えて行動できるようにできていません。始めは強制的に情報を消費する側の立場に置かれます。この異常状態に気づくためには”様々な経験””学び”がカギとなると私は思います。多くの経験を繰り返し、学びを繰り返していく中でふとした時に気づきます。人生という物語の中で消費者のままというのは面白くないでしょう。RPGの中で消費するだけの主人公は何も起こせません。自分のために能動的に動かなければ。。。

情報を遮断する

歴史を見ると、一昔前まで生活の中に情報過多な状態はあり得ませんでした。そのかわり今と比べると便利な社会ではなかったようです。現代人は便利と引き換えに情報を整理するための能力が求められます。これを怠るということは時代の流れに追いついていくつもりがないという意思表示をしているようなものです。
ただし、突然“SNSをやめる”や”SNSアプリを消す”というやり方はよろしくありません。行動の前後でギャップが大きいため継続できないからです。ダイエットと同じですね。
例えば”Xのフォローを本当に大事な情報をくれるアカウントのみに絞る”とか”スクリーンタイムを利用して23時以降はスマホを見ない”といった小さい変化から始め、その目標を達成するという成功を体験してください。そこからまた新しい目標を立てることで情報を削っていくことができます。遮断してみると「案外あの情報は必要なかったんだな」とあっさり切り捨てられることがたくさんあります。

情報を得ないことで得られる情報

ミニマリストであることの最大のメリットは不要・無駄を排除して正しく判断できることです。その状態で物事を見ると景色が全く違うものに見えます。「そんな形してたんだ!」「なんだ、大したことないじゃん。」「そこまで考えていたの!?」と。
人間は正しくものを認識できていないのです。そうやって気づくことが価値のある情報になります。
私は情報に対してミニマリズムの考え方を適用することが効果覿面だと思っています。”身体を100%使って後悔のないように生きるためにはどうすれば良いか”を考えてみることはあなたにとって価値のある時間だと思います。

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