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喜びと反省と。

詳しくは明日書こうと思う。ここ数週間ずっと準備してきたサブロク家さんでの「えんがわマーケット」が今日終わった。あまりに濃くて充実した一日だったので、逆に何を書けばいいんだろう、という感じ。とにかく、全てよかった。

何から書いてもたぶん書き漏らしがあるので、もう今いちばん心に残っていることを書きます。
「流木フラッグ」という商品を買ってくれた人がいて、その人からかけられたことばが、ほんとうに嬉しすぎて体の底からジンジンと喜びと反省が沸き起こっている。

流木フラッグ

このフラッグを見た瞬間から「これはすごいね」と言ってくださって、手に取って眺めているうちに「これはわたしがお迎えします」と購入してくださった。
もともとこのフラッグを購入するような人はかなりの猛者なんだろうなと思っていたけれど、買ってくれたその人はライアーという楽器を演奏する方で自分が思っている以上にこのフラッグの良さを次々に発見してくれた。
そして、このフラッグ、5000円で販売していたのだけど、もっと高くしたほうがいいと言ってくれた。このフラッグに限らず全ての商品を。
安い価格で、いろんな人にとって買いやすいのがいいってわけじゃないんだよ、と。高い価格だからこそ、買う側もその商品に対する気持ちが高まるものだし、売り手の自分達にも深い満足感があるから、そこにいい循環が生まれるんだよ、と。すいません、書き言葉にしてしまうと書き漏らしている文脈があるんだけど、とにかくこのフラッグを作った自分や、そもそもこの流木を見つけられた自分、アケビと組み合わせたら何が起きるんだろうとワクワクしながら編み進めた自分、そして出来上がったものが予想以上になんかめっちゃいいぞこれ!と思った自分、なのに値段をつけるときに自分が思っているよりも安い価格にしてしまった自分、そういう全部の自分の行動がぐわ〜〜〜〜っとその人との会話で思い起こされて、喜びと反省で少し泣きそうになっていた。この商品を作って販売することでこんなことになると思わなかった。

その人自身も自分の商品を売っているときにお客さんに「得したな〜」と言われてめちゃくちゃ辛い気持ちになったことがあるんだ、と言っていた。自分の大事にしているものを安く販売してしまう。いろんな人のいろんなことば、そしてこれまでの経験から、どれだけじぶんがその商品に価値を感じていても、きっとほとんどの人にとってはいらないものだし、そんなに価値のあるものじゃないよなあ、と思って値段を下げてしまう。難しい。めちゃくちゃ難しい。でもこの方と出会えて、そして自分の商品に対して本気でこういうことを言ってくれる人がいるという経験が出来たから、次はめちゃくちゃ間違うということなく価格をつけられるんじゃないかな。できたらいいな。いまはそういう気持ちです。

人のことを気にせず何もかも決めるなんて自分にはできないし、かけていただけることばでどんどん自分が変わっていっている。こんなはじめて間もないこの時期に、こんなことを言ってくれる人に出会えてほんとうによかった。値段の設定って、自分の場合はどんな人と出会いたいか、ってことなんだな、と強く思う一日でした。ののさん、ほんとうにありがとう。たぶんここに書いても届かないけど。そして隣で一緒に喋ってくれたいつかさんと妻の美奈子氏もほんとにありがとう。商品ってその人自身だもんね、と言ってくれたいつかさんのことばも、なんかもう体のなかでジンジン鳴り響いています。なんかもうほんと得難い一日だったです。

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