おーば(狩りと生態学と旅から「生きる」を考える人)

岩手県大槌町で暮らし、そこに住む人々、棲む生き物と向き合う、そしてたまに新しい視点を求…

おーば(狩りと生態学と旅から「生きる」を考える人)

岩手県大槌町で暮らし、そこに住む人々、棲む生き物と向き合う、そしてたまに新しい視点を求めて旅をする人です。ハンター、研究者、ツアーガイド、環境教育やってます。 NPO法人おおつちのあそび代表/ 東京大学大気海洋研究所在籍/ MOMIJI(株)ジビエハンター/大槌藻場再生ダイバー

最近の記事

狩りから稲作へ(ガチ)前編

2023年、稲作に挑戦した。理由は色々ある。自給自足だの自分で食料を獲ってくるだの言ったって、結局日本人なので、日々たくさんの米を食っている。この米を自分達で生産できるようになれば、家庭内食料自給率爆上がりするだろう、と考えたわけだ。運よく家の前に田んぼがついてる、ではまずやってみますか、と。できれば嬉しいし、できなきゃ今までの何倍もの感謝を込めてコメを食べるまで。どっちに転んでも得るものはある。 まずは5月、田植えの季節だ。苗はお隣の農家さんに余ったものを分けてもらい、植

    • 初めてクマとハンターとして対峙した時のこと

      今回はタイトルのまんま、初めてクマと対峙したときについて書きたいと思う。上の画像はうちの近くをしばらくうろうろしてたクマだ。今回の記事とは関係ない。 大物猟を始めてから3年目。これまでもクマを撃ちたい、獲りたい、という思いはずっとあった。しかし、1年目、2年目についてはまだまだ山も知らない、鉄砲の腕も未熟。正直クマに遭っても怖くて撃てない気がしていたし、怖いので遭いたくなかった。口では獲りたいと言っていても、性根はそんなものだ。 猟期3年目はそれまでとちがった。有害鳥獣駆除

      • なぜ狩猟をはじめたのか

        狩猟なんて、普通に生きてると中々触れないし、始めたきっかけをよく聞かれる。いくつかあるが、本当の最初に何を思って始めたかを挙げていきたいと思う。 鴨肉が美味すぎたこと 縁あって2019年の12月。かの有名な怪魚ハンター小塚さんの参加する忘年会に富山に行った。その時の忘年会で食べたカモ肉が衝撃的に旨かった。これまで俺が食ってた肉はなんて味が薄い肉やったんや...こんな旨い肉があるなんて、と。これをコンスタントに食べる為には、自分で獲るしかない、よし、狩猟やろう、と思った。な

        • ハンターとして、生態学者として、旅人として、「生きる」を考える

          この上記タイトルが、自分が今書きたい?考えたい?表現したい?ことな気がする。 何故、今自分は縁もゆかりもない大槌町に住んでこんなことをしているのか。大槌で暮らし、そこに住む人々、そこに棲む生き物と向き合う、そしてたまに新しい視点を求めて旅をする。全ては、「生きる」を考えるところに帰結しているかもしれない。 ゆとり世代、不景気、地球温暖化等等、明るいニュースの少ない時代を生きてきた。何かと昔と比べて不憫に思われる。だがその中で、「生きる」ことには何不自由なく、なんなら恵まれ

          初めてチームでクマを獲った時の思い

          自身初めてチームの巻狩でツキノワグマを獲った時に書き起こしていた文章があったので、載せておきたいと思う。この時はまだ猟期1年目、本当のビギナーハンターだ。今は猟期3年目、今なら今の思いがある、それは次の投稿で話したいと思う。以下が猟期1年目のクマ狩りへの感想だ。 巻狩というのは何人かで獲物を追い立てて獲る猟で、自分はクマを撃ってもないし、生きてる状態を見てもいない。クマ狩り、は個体群保護などの関係もあるが、雪深い東北では、狩猟といえばやっぱりクマ狩りだった。東北、岩手に関し