HUNTINGVILLAGE

北海道にて獣医師兼猟師として生活しています。 狩猟のリアルと、蝦夷鹿の素晴らしさを獣…

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北海道にて獣医師兼猟師として生活しています。 狩猟のリアルと、蝦夷鹿の素晴らしさを獣医師としての視点からお伝えします。 蝦夷鹿のペットフード化計画進行中です。

最近の記事

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はじめに

プロフィールページを作りましたのでトップページに固定しておきます。 僕がどんな人物かは、最初の記事2本を読んでいただければおおよそ分かるかと思いますので、ここでは凄く簡単に僕の人間性を紹介しておきます。 【基礎情報】 1990/5/12 生まれ 東京出身 北海道在住 冒険、海外旅行、自転車旅、釣り、狩り、山菜採り、SUP、犬が好き 【冒険記録】 2016春 タイ~ミャンマー~マレーシア~日本(関空→東京)自転車釣行     はじめての自転車旅でトラブル続出  2016夏

    • ライフル取得!!

      とっても久々の更新となってしまいました。 SNS更新に関してはほとんどインスタメインのため、興味のある方は是非そちらをご覧ください。 さて、本題ですが、とうとうライフル銃を取得しました。今回の特例許可申請を開始してから実際に許可が降りるまで約半年。。。 特例であることを考慮するとかなり早いと思う。 まさか今猟期に間に合うとは、、、 ちなみに今回の特例許可は僕の住む別海では2例目らしい。 許可が降りて翌日に銃を受け取り、本日警察署でもろもろ検査を受け、銃弾も購入完了。

      • 10年以内にライフルの許可を取る方法~後編~

        課金ありがとうございます正直この料金は、のべつまくなしに情報をバラまかないように設定したようなものです。 500円とはいえ課金制にすれば、このタイトルを真剣に考えている方のみを抽出して情報をお届け出来るかと思いますので。 しかし、せっかくお金を支払って下さった方のために、きちんと価値のある情報を提供したいと思います。 では、10年以下でライフルを取得する方法、今からお伝えしましょう!!

        有料
        500
        • 10年以内にライフルの許可を取る方法~前編~

          後編は有料にします銃を撃たない方々にはイメージの湧かないタイトルかも知れませんが、これは銃初心者にとっては喉から手が出るほど欲しい情報かと思います。 かつ、あまりバラ撒く情報でもないので、核心の情報については有料にしておきたいと思います。 ただし、購入して下さった方が、「こんなの知らなくて良かったよ!」と思わないように、前もってどんなことを書くかここで発表しておこうかと思います。 散弾銃とはさて、銃の所持許可(第一種)を取った初心者の皆さんが、まず所持できる銃は散弾銃で

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          【目指せ中級ハンター!③】

          半矢を作らないためにここでは前述の「実は絶命していなかったパターン」について説明します。 この、鹿が傷ついているが生きている状態のことを半矢と言います。 半矢は結局のところ、致命傷を与えられる場所(バイタル)を一発で打ち抜けないことに起因します。 半矢にするくらいなら撃ってはいけない。と教わったこともありますが、上級者でも半矢は作ってしまうものです。 少し当たりどころがずれただけで、鹿はその場を生き抜きます。 ショットガンで撃つスラッグ弾は特に威力が弱く、最近の情勢によ

          【目指せ中級ハンター!③】

          【目指せ中級ハンター!②】

          消えない死体を作るために前回の記事で書いた通り、ハンターの撃った動物は良く消えます。 藪が深くて見つからないパターンと半矢で逃げられているパターンがあるということも説明しました。 今回は前者のパターンを作らないための工夫をお話ししましょう。 倒れているところを見ているんでしょ?狩猟をしたことのない人にとっては凄くシンプルな疑問かと思うのですが、「背の高い藪の中で倒れたら見つからない、とはいえ倒れたところよく見て、そこに行けば良いだけでしょ。」 と思いませんか? しかし実際

          【目指せ中級ハンター!②】

          【目指せ中級ハンター!➀】

          記事の目的今月、私の住む町ではいよいよ増えすぎた鹿の駆除(春と秋、二回あります)が始まりました。 鉄砲を撃てる期間は厳格に決まっており、シーズン初めは得てして射撃に慣れていなかったり、現場での動きや道具などに不備があったりと、反省するところが多いのですが、これは逆に言うと、これから狩猟を始める初心者以前のハンターさんや私のような初心者ハンター達にとって有用な学習教材になるのでは!?と思い、共有することにしました。 恐らくビギナーハンターは皆同じ道を歩むのではないかと思います

          【目指せ中級ハンター!➀】

          【ドッグラン建設計画➀】

          ドッグランが欲しい! Hunting Villageの事業計画の一つに野犬保護があります。これは自分の得意を活かして出来ることの一つだからです。 道東には潤沢な土地があります。僕が今借りている事務所はもともとは酪農を営んでいた土地ですので、その敷地面積は、都内では考えられない広さです。 知り合いには野犬保護活動家さんがおり、そして僕はワクチンや駆虫薬投与が出来ます。 そうなると、自営の僕はこのような保護活動への協力が大変しやすい環境にあるのです。 しかし残念な

          【ドッグラン建設計画➀】

          【フリーズドライ研究】

          MOGMOGMEAT進捗お久しぶりです。 最近ありがたいことに、営業のための出張や、獣医師としての診療業務が大変に忙しくnote更新が滞っていました。 ただし、オリジナルブランドペットフードのMOGMOGMEATの計画は順調に進んでおりまして、必要な機材がどんどん集まってきています。 今年中には製品化までこぎつけそうですし、SNS等で既に書いてはいますがブランドロゴも決定し、商標申請中です。商標登録が済んだら晴れてお目見えとなる予定ですが、それももうすぐです。 さて、

          【フリーズドライ研究】

          【鹿肉ペットフード進捗】

          Hunting Villageでは狩猟本能的ビジネスというブランドコンセプトのもと、「獣医療」と「狩猟」を二本柱として様々なサービスを展開しており、最近は獣医業の方で大変忙しくしておりました。 ただし、僕がドンドン進めたいのは鹿肉ドックフード開発部門なのです!!! MOG MOG MEATという独自ブランドを作り、絶賛販売サイト立ち上げ中です♪ このドックフードは、原料となる鹿を獲るところからフードに成型するまで、全て自分が行い、オーナーさんに確実な安心とアフターケアを提

          【鹿肉ペットフード進捗】

          【無添加ペットフードの罠】

          「無添加」表記厳格化人間用加工食品に対して、消費者庁が今年の3月30日から、表記の厳格化をスタートさせました。 要は、そうやすやすと無添加表記させないための施策です。 これの背景は、一部の消費者の間でやたらと無添加がもてはやされてしまい、健康に寄与するべき添加物でさえ悪者のように誤認する方がいることのようです。 間違えて欲しくないのですが、添加物は必要です。「有害な」添加物はもちろん不要ですが、添加物があるから我々は安全や健康が保てるという側面があります。 ペットフードには

          【無添加ペットフードの罠】

          【生肉食について】

          生肉流行 生肉食が巷で流行りを見せているようです。確かに生肉は美味しく、柔らかく、栄養素の漏出もなく、ワンちゃんも喜んでいるように見えますよね!より自然な状態が良いとするなら、生肉をあげるのが良いのかも知れません。 ただし、「自然な状態=良い」という前提がそもそも正解かどうか分かりません。今のヒトの平均寿命をみても分かるように、生活の変化によって寿命は延びています。ワンちゃんの寿命も当然医学や食の知識の進歩により延びているのです。 自然な状態より管理された状態の方が一般的

          【生肉食について】

          【猟師さん与太話?➁】

          クマとの遭遇頻度 クマにまつわるお話をもう一つしよう。 “北海道にはヒグマという国内最大級の哺乳類がいて、山菜取りや釣りの為に山や川に入る際は凄く警戒せねばならない。熊鈴や熊スプレーを持って行かないと危険である。” これは一般的な考え方だと思うし、僕も全くもって賛成だ。 だが、山や川で遊んでいる時に実際クマに会ったことがあるかというと、一度もない。 明らかに一般人が踏み込まない奥地まで駆頻度で行くが、それでも会えない。 釣り人やハンターや山登りを楽しむ方々の中でも、森でヒグ

          【猟師さん与太話?➁】

          【トライプ考察③】

          トライプにまつわる説あれこれ トライプは犬が死体を見つけるのに重要な香りを放っていることは説明しました。そしてそれが嗜好性に繋がっているのではないかと言うお話もしました。 他にはどのような機能があるのでしょうか? 一般的に唱えられている説は 食物繊維の摂取 酵素の獲得 細菌を取り込むことで免疫力獲得 乳酸菌に代表される善玉菌の摂取 ビタミン・ミネラルの摂取 の5つだと思います。 最初に申し上げておきますが、僕がトライプに期待するのはこの中だとビタミン・ミネラルの摂取だけ

          【トライプ考察③】

          【トライプ考察➁】

          トライプの魅力前回の記事で、鹿の一胃は野生においてはそこまで優先的に食べられる訳では無さそう。というお話をしました。 ただそれでも確実に食われます。一胃の内容物は残って乾燥しているのを何度も見ていますが、一胃そのものが残っているのは見たことがありません。死にたてほやほやだろうなという鹿を見ても、すでに抜かれていることがほとんどです。 では、第1胃等は何故野生動物を惹きつけるのか。 一つには、構造上お腹の中の空間(腹腔)の大半を占めるほど巨大なので、単に動物の歯が一番届きや

          【トライプ考察➁】

          【トライプ考察➀】

          トライプの起源誰が始めたかは分からなかったのですが、僕の調べだと、病気や老衰で食の細ったワンちゃんのために与え始めた説と、内臓の栄養学的優位性を知った方々が、ビタミン・ミネラル補給のために誰ともなく与え始めた説があります。 いずれにせよ、最初に与えた人がやたらと高い嗜好性に注目し、そこから火が付いた。と言う感じでは無いでしょうか? この嗜好性と言う部分に注目してお話してみましょう。 野生の現場ではトライプは賛否両論ありますが、僕は嗜好性を上げるために使うのは賛成です。なぜな

          【トライプ考察➀】