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【4つのバリアフリー】なぜ韓流アイドルが世界的熱狂を生むのか?

こんにちは!なめこ🍄です!
今韓流アイドルの影響力って凄まじいですよね…。新しいグループが出てくるたびに、その人気をキープし続けています。日本の番組に登場されることも多くなってきていますよね。

なぜこんなにも韓流アイドルは世界的人気を誇るのか。

そこにはアイドル達の魅力を効率的に伝える戦略が…!?
ここでは4つのバリアフリー化とSNSなどのニューメディアの活用についてお話ししながら、韓流アイドルがなぜ世界的熱狂を引き起こすのかについて紐解いていきましょう!

1,「4つのバリアフリー」によるファン獲得の環境整備


4つのバリアフリーとは何か、以下の4つを挙げてみました。

①言語
②お金
③時間
④距離

まず海外ファンにとって大きな障壁となるのが「言語」の問題でしょう。言語が分からなければ情報を得るために翻訳が必要となり、その一つひとつの作業は応援活動の妨げとなってきます。

しかしK-POPは、言語の壁も取り除く工夫がされており、MV公開と同時に多言語で公式字幕をつけ、TwitterやInstagramで他言語を併記していることもあります。

2021年ダウンロード数1億を突破した動画配信サービス「V LIVE」(2023年1月1日にWeverseに統合)では、9言語に対応した公式字幕、自動翻訳字幕のほか、「ファンサブ(=ファン字幕)」が公式に認められていました。

ファンサブは、元々ドラマやアニメの分野でも愛好家によって昔から行われていましたが、その多くは公式に認められておらず海賊版として流通していました。それを大胆にも公認したことで、V LIVEは海外ユーザーにも広まり、当時は利用者の85%が海外ユーザーが占めていました。

また、字幕をつけたファンにアプリ内での昇級・賞与システムを適用することで、本来翻訳家に頼まなければならない膨大な予算を節約しながら、ファンと手を取り合って言語障壁をなくしてきました。

そして、K-POPから配信されているコンテンツはどれもVPN無しでどこの国からも視聴できるので、インターネットさえあれば「制約」を受けずにリアルタイムで楽しむことができます。その上、こうしたMVからライブ配信、リアルバラエティまでネット上の映像コンテンツは無料で公開されているのでライブに行くまでは無料で楽しめる環境になっています。

※「VPN」は「Virtual Private Network」の略で、日本語では「仮想専用線」と呼ばれます。
通信時には正規の利用者であることを確認するために認証を行う、万一トンネルに侵入された場合に備えて通信内容は暗号化して送信する、などの技術を採用することで、通信の安全性を高めています。これらの技術により、拠点間をいわば仮想の専用線で結び、安全に情報をやり取りすることができるわけです。

そして、それらの映像はファンの間でどんどんシェアが可能であり、ネット上に残り続けているのでいつでも後追いが可能です。こうしたお金・時間・距離・言語の「4つのバリアフリー」によってK-POPは沼落ちしやすい環境が整っているのです。

2,SNSをはじめとしたニューメディアの活用

K-POPが世界的な人気を誇る理由として、音楽性やパフォーマンスのクオリティの高さ、本人たちのタレント性はもちろん大きな要因であることは間違いありません。

しかし、K-POPの海外輸出の試みが少し前の世代から行われていたにもかかわらず、現在になって一気にK-POPがグローバルな人気を収めることができた理由は、こうした細やかなSNS運用が絶大な効果を生んだ結果なのです。

ファンを飽きさせない供給量の多さ、多言語対応、有料化によってゾーニングしないアクセスのしやすさは、K-POPの飛躍を語るうえで無視できません。

そして、K-POPの「バリアフリー」はSNSをはじめとするニューメディアが実現させてきた部分が大きい。

そもそも韓国ではパフォーマンスを披露する音楽番組は数多くあるものの、地上波でアイドルのパーソナルを知ることができるバラエティ番組は多くない。ましてやアイドルの冠番組というものはほぼありませんでした。

そうした中で、芸能事務所はアイドルのパーソナルな魅力を伝えていくツールとしてSNSやYouTube、V LIVEといったプラットフォームを活用しました。オリジナルコンテンツを数多く制作することで、音楽面と本人達の魅力を最大限伝えようとしてきたのです。

YouTubeを意識した動画コンテンツ作りからK-POP独自の動画プラットフォーム、短尺縦型のTikTokへ。検索エンジンのブログや掲示板機能からWeverseなどといった事務所ごとのオウンドコミュニティ、そして各SNSへなど、現在ではさまざまなデジタル配信プラットフォーム上でコンテンツが発信され続けています。その結果、韓国国内でいま注目されるのはオールドメディアを抑え込むほどの大きな力を持つようになりました。

3,年末に起こった地殻変動

2020年末に公営放送MBCで放送された「2020歌謡大祭典」では、ニューメディアの影響力の大きさを示す象徴的な出来事が起こりました。

年末の歌謡祭といえば、その年に活躍したアイドルが一堂に会する韓国最高峰の歌謡祭です。しかしその年はHYBEレーベル所属のアーティストが出演しませんでした。

※HYBEレーベル所属のアイドルはBTSやSEVENTEEN、NewJeansなど。また、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデが所属するアメリカのHYBE AMERICAと&TEAMや平手友梨奈が所属するHYBE JAPANもあります。

BTS、SEVENTEEN、NU'ESTといったグループは、同日開かれたHYBEレーベルの合同コンサート「2021YEAR'S EVE LIVE」に出演しました。そのパフォーマンスは自社オウンドプラットフォーム「Weverse」で配信されたようです。

コロナの影響でオンラインライブが余儀なくされた2020年において、アイドルファンはYouTubeやV LIVE、そしてWeverseのようなプラットフォームでコンサートを視聴する機会が増えました。その結果、芸能事務所は、テレビ局を介さず制作から放送まで全ての権利を所有できるオウンドプラットフォームを重視するようになりました。

音楽番組に出演することが認知度を高める唯一の方法であった時代から、SNSをはじめオウンドメディアのみで直接的にグローバルファンにアクセスすることができるようになった現状への移り変わりを示しています。

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コロナ禍で国外への自由な行き来が難しくなってから、K-POPは家でインターネットを開くだけでアクセスできるフリーな環境整備ができていたからこそ、グローバルファンの火力を弱めるどころか、世界での存在感を強めてきました。

私はK-popや韓流アイドルに詳しいわけでは全くありませんが、それでも人々の熱狂ぶりには目を見張るものがあります。アイドルに魅力があることはもちろんですが、その魅力をいかに多くの人に認識させ、共感を得るのか、その発信・表現方法は非常に画期的なものだと思いました。

IT企業と芸能事務所がタッグを組み、テレビメディアを介さず自社プラットフォームで全てを完結させていくという形は今後のスタンダードになっていくのかもしれません。

皆さんも自分の持っている強みをどのように人に伝えたらいいのか考えてみましょう。伝え方によっては自分が2倍も3倍も魅力的に見せることができるはずです…!

ここまで閲覧ありがとうございました!
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