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死にたいと思った人への助言 @聖典バガヴァッド・ギータ―

日本ヴェーダンタ協会 スワーミー・メーダサーナンダ師による日本語によるご講義の個人的な復習用メモです。
 バガヴァッド・ギータ―は人生における唯一の目的は解脱としていますが、日常の中でどのようにふるまったらよいかを具体的に示していることも、その魅力の一つです。私たちは出家しても、しなくても、日々、神の愛に満たされて過ごすことができますし、解脱できるのです。
 今回は「自殺を考えた時、どうやってその心を変えるのか?」「霊的な側面から見たインターネットの弊害」についても言及されました。
「2つのものがある間、悲しみ、苦しみは無くならない」という言葉は、奇跡講座も、基幹の部分は一緒です ❤︎ ❤︎ ❤︎

スワミジのご紹介

※動画はこちら😊
https://youtu.be/G4g106tdcFI

※このメモはあくまでも作成者自身の復習が目的ですので、正確な情報は日本ヴェーダンタ協会WEBサイトをご確認ください。
https://www.vedanta.jp./

※ふりだやのツイッター♪
https://twitter.com/huridayaa

● 導入

霊的な勉強で大切なことは、「解釈 + 実践」の両方である。

5章23節
「肉体を脱ぎ捨てる前に、欲情とか怒りの衝動を抑えることのできた人は、どの世でも永遠に心穏やかに過ごせる幸福な人である」

神を大好きになり、神と同一するために、
私達は、どのように抵抗し、我慢したらよいか?その方法が聖典には書かれている。
しかし、聖典は3000年以上も前のものなので、現代の霊的障害は異なる。現代、状況はまるで高跳びのように「突然」「大きく」変化している。実践では、その変化の前後関係から見て、考えていくことが大切。

● 前回の復習(心の落ち着きを守る実践法)

〇 神聖な人と付き合うことが大切。 その人がどんな人かを知るためには、その人の周りの人を見ればわかる。 (The man is known by the company he keeps.)   周りの人が悪い人なら、その人は絶対に悪い人です!

〇 環境も同じ。神聖な環境に身を置く。

〇 いつも用心深くあれ! そのために常に「内省」をしましょう。例えば、ある人を「何度も思い出す」というのは要注意!
 好きな人を何度も思い出すと「大好き」になり、もっと思い出すと「執着」になる。嫌いな人を何度も思い出すと「大嫌い」になり、もっと思いだすと、「憎しみ」になる。 内省によって、繰り返しに気づくことができるから、ことが大きくなってからではなく、最初の時点で気が付くようにする。
 外の世界にある津波と同じように、私達の内側にも津波がある。外の津波は、場所から場所へ逃げれば済むが、自分の心からはどうやって逃げたらよいのか?

〇 快楽に溺れると、必ずあとで後悔の気持ちが生まれる。問題が出る。「汚くなってから洗うより、汚くならない方がいい」ですよね?

〇 カーマ(肉欲)、ローバ(欲張り)、クローダ(怒り)は取り除けないので、方向を変える方法を取る(=turn)。

〇 3つのスカ(※スカ=喜び)のうち、ラジャシック(激)スカ、タマシック(濁)スカではなく、サット的(神聖な)スカをイメージすることで、心を変える(=change)。
 ➞心を変える実践例:自殺について

● 「例えば自殺を考えている人」はどう乗り越えたらよいのか?

・その人は、本当は生きたいのだけれど、問題が解決しないから、死にたいのである。もしその問題が無ければ、その人は生きたいのだ。
・その人は、死にたい、生きたいという気持ちが共存し、葛藤が大きい。
・欲望も大きいから、自殺すると、死後、大変なことになる!死後は肉体が無いので、「遊びたい!」という欲望があっても、遊べない。「食べたい!」という欲望があっても、食べられない。欲望が大きいので、大変苦しむことになる。
では、その回答は....?

答 : 否定的な心を肯定的な心に変える。
(change)

● 自分の人生(命)を神聖化するには・・・

① 「人生の中心は神」とする。
 Make the God center of my life.

② すべてが神とつながっている状態を作る。
仕事、人間関係、やり方、願い、毎日の生活において、実践し、神への愛を増やすこと。全ての人、物の中に、神を見ること。

③ 神は我々の「永遠の友達、そして避難所」であることを知る。

④ 神の名前をくりかえし唱える
(ヒンズー教ではジャパ、日本語では南無阿弥陀仏などの念仏)
これらはネットや本でも調べられるが、グルから直接、イニシエーションによって授かると、霊的な力が加わり、強力です。

● 留意点1 〜内面が分裂している人

特に信仰者は内面が分裂しており、2面性を持っていることが多いので、注意する。それは、まるで「ジキルとハイド」(=split personality)

つまり....
霊的な勉強や瞑想をしている時と仕事をしている時と態度が全く違う。
・瞑想をしている時は、慈悲深く、神が好き。
・仕事をしている時は、うそをつく、だます、憎しみを持つ、非難する、執着する。

その人の中には二人の人が住んでいるので、矛盾が出る。

「なりたい自分」と「現在の自分」のGAPが大きいから。このGAPを考えれば、GAPは無くなる。

二つのものは苦しみを生む。
「ただ一つのものだけが存在し、偏在している。」Most important is Oneness (ウパニシャッド)

● 留意点2 〜世俗的な人

神聖化しようとしても、世俗も続けていると、努力は無駄に!

例1:「簡単に、楽に、すぐに」を望む人の例
「簡単に、楽に、すぐに」を望む人が、自分が修行のために、我慢しやすい場所を選んだ。そこは、10日間、携帯を預けて、静かに過ごす場所。その間、携帯も見ず、話さず、少食にし、気づきを感じながら、歩いたり、食べたり、講話を聴いたりするので、心がほんの少しだけ静かになった。期間が空けて、解散の時、人々が最初にやることは、携帯がある場所に一目散で走り寄り、携帯を起動して、チェックをすること。
 すると…それだけで、心は落ち着きを失い、10日間の修業の効果はゼロとなった。
(多額の給料をもらった人が、1週目、たくさん散財し、2週目も散財したら、3週目、お金が無くなってしまったのと同じ。給料は多額だったのに、ゼロになる。)

 例2:ラーマ・クリシュナの例
 弟子のMがラーマ・クリシュナのもとで長期間、過ごしている時、Mに家族から手紙が届いた。Mがその手紙を開封しようとすると、ラーマ・クリシュナが強い言葉で「さわるな!」「捨てよ!」と言った。それはなぜか?家族からの手紙なら読むのは当たり前では?
答え:この期間で培われた「静かな心」が、一瞬で元に戻ってしまうから。前のサンスカーラは、簡単によみがえる。(筆者注:サンスカーラは傾向とも訳されるが、無意識下で前世からも積み上がっている印象や記憶のこと)

● 留意点3 〜インターネット・スマートフォンを使い過ぎの人

インターネット、スマホは。。。
ものすご〜く自制心を失わさせる。心が落ち着かなくなる。気が散る。快楽を感じるものが次々出てくる。流されて、つい長時間使用してしまう…など

事前にいろいろ考え、準備しておかないと、霊的な努力はゼロになる。インターネット、スマホは、身体だけでなく、心も損なうのが恐ろしい点。

必要だし、有益な側面もあるので、以下を守ること
   ①寝る前の1時間使用しない。
   ②起床後から朝食後まで使用しない。

(おまけ)筆者の受講後の感想 😌
 自殺したい人への答えは思いつかなかった…。インターネット、スマホは、心の乱れが大きく、神聖な努力が減るだけではなく、ゼロになるのはショック過ぎ。コロナ以降、自分の霊性が落ちているように感じてたけど、それが原因かも〜😵!

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