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AI時代に意識すること|AIと私の今 '24.4 ⑦ #038

思いのほか書評の記事が長く続いてしまいました。
その学びを踏まえて、今の私が考える「AI時代に意識すること」を3つ挙げていきます。

1.知的好奇心を持ち自ら動く

AIは全ての「答え」や「結論」を持っているかのように感じてしまいます。正解のあるものに対してはそれでも良いのかもしれません。
しかしそれでも自分の考えや発言には自らが責任を持つことを忘れてはいけません。
正解を自ら導く、そして何より自ら体験し考えることが重要になってきます。これを支えるものは知的好奇心ではないかと思っています。
知的好奇心は、自ら動いて知りたい、そして自分の確固たる考えを持ちたいという原動力になります。
どちらが卵か鶏か分かりませんが、まず動く。それによって知的好奇心も高まっていくでしょう。その労力は惜しまずに行動していきます。

2.変化を恐れない

私の座右の銘は『変化こそ唯一の永遠である』です。
世界は凄まじい勢いで変化していきます。現に1年半前には全く想像できなかった世界が目の前にあります。
今後、自分が積み上げたものの価値があっという間にゼロになることも無いとは言い切れません。そんなときに大切なのは思い切って変化することです。
変化することが当たり前だと思うと、安定していることが不安になってきます。それくらいが丁度いいマインドじゃないかと思っています。
これからも変わる強さと勇気を忘れずに、社会の変化を捉えて自ら変わり続けていきます。

3.「正解」にとらわれない

ちきりん著『自分の意見で生きていこう』(ダイヤモンド社)の中で、
【正解のある問題】と【正解のない問題】
の二つが重要なテーマとして取り上げられています。
簡単にまとめると、
 【正解のある問題】の対処法は「調べる」
 【正解のない問題】の対処法は「考える」になります。

ちきりんさんの<生きる力シリーズ>4冊はどれも名著ですが、私はこの本が一番好きで実践に結びついています。未読の方はぜひ手に取ってみてください。

さて、この本が出版されたのは文章生成AIが出現するずっと前です。
改めて今のAI時代に照らして考えると、新たな留意点があると考えました。

>【正解のない問題】の「正解」を求めてしまう

文章生成AIは自然言語で質問できるので、もちろん【正解のない問題】にも回答してくれます。
AIはそういう質問には、<両論併記><べき論><表面的な回答>などおそらく「日本人的な」当たり障りのない回答をしてくるでしょう。
逆にもし断定的な回答だったとしても、それが「正解」ではありません。

【正解のない問題】は、その言葉通り「正解」などなく、それに対する回答は「自分の意見」だけです。
そこには正しいも誤りもなく、自分のアタマで考えて「私はこう思う」と責任を持って意見を述べなければなりません。

【正解のない問題】に向き合い「自分の意見」を持つ重要性は、このAIと共存する時代に一層高まったと考えています。

AIは【正解のない問題】の「正解」なんて持っていない。
この当たり前の事実を忘れないようにAIと付き合っていきます。

おわりに

AIの話題もようやく終わりに向かおうと思います。
次回は、子どもから
『AIがなんでも答えてくれるのに、なんで勉強しなきゃいけないの?』
と聞かれたらどう答えるかについて深めていきます。

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