今日夜ラーメン屋さんで「正論は正義じゃないもんね、」と彼はいった。(前編)

1年と半年前。家族崩潰の危機が新婚生活2ヶ月のときに訪れた。
あの時はまさか自分の身に、私の人生に[離婚]の二文字がこんなに早くやって来るなんて
想像もできなかった。
私はとにかく家事が苦手だ。部屋を綺麗に保つことが難しい。常に汚くてもそんなに気にならない。整理整頓が出来ないのだ。両親にも結婚する時主人の前で心配されたほどだからよっぽどだ。
逆に夫は「デキル男』
家事炊事洗濯どれをとっても女の私より何倍も器にやってのける。離婚の話の発端は私の生活力の無さ、だらしなさが原因だ。


夫の堪忍袋の尾がぶつんと切れた朝 会社に行くため家をでた時、
夫からLINE長文が送られてきた。つらつらつらつら、
私の手際の悪さと夫から見た私の大雑把な対応の不満が長文で送られてきた。


別居・離婚も視野に入れるという文字が目に突き刺さった。


私は反論(せめて自分を守るために)を送ったが
そもそも怒ってるときに、嫌悪感だだ漏れの相手に言われた言葉なんて、
火に油だと思い、その日は仕事をして、近くのホテルに泊まって涙を流した。


家での生活も2,3日口は聞けなかった。
彼から話そうと言われたのがその後。
私は人目のあるところ、夜遅くまでやっている居酒屋を選んで話した。
「確かに、あなたの言っていることは正論だ。けど、正論は正義なの」
と話した。

離婚は怖いことだった。けど、心を通わせられ無い相手との結婚生活なんで
もっと価値のないことだということは明確だった。心が死んでいくような生活にもどるくらいなら。という気持ちのほうが何よりも勝った。

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