新生活の思い出〜ゴミ回収と私〜
私の新生活の思い出はゴミがあふれた部屋だった。
社会人になって初めて一人暮らしをしたもので、20年以上地元からほとんど出ない生活を送っていた
テレビの情報とか数少ない旅行の経験から、食べ物の味付けだったり、エスカレーターの立つ位置だったり、方言だったりと、住む地域で違うものがあるっていうことは頭では分かっていた。
実際に一人暮らし始めると、こういうのは全部本当の話で、頭で分かっていたことが実際に起こるから、違う場所で暮らすっていうのはこんなに面白いのかと日々新鮮だった。
でも、世の中には住む地域による予想もしなかった違いがあった。
ゴミ収集の頻度だ。
私の地元神奈川では、資源ゴミも含めて毎週回収があった。
毎週回収があるのが普通で私の中で常識だった。
私の初めての一人暮らしは愛知だった。
愛知では燃えるゴミだったりプラゴミは毎週回収があるけど、他の資源ゴミ関係は月に1回しか回収がなかった。
最初それを見たときはそうなんだって思っただけなんだけど、ちょっと生活するとこれはまずいぞって気付いた。
何が困るって、まずは段ボールの処理。
引っ越し後なんて、いらなくなった段ボールがたくさん出るのに、丁度引っ越し日が回収直後だったから1ヶ月捨てられない。
ゴミ回収まで部屋がいらない段ボールで埋まる羽目になるわけだ。
それにペットボトル。
一人暮らしの最初の頃なんてペットボトルに依存して生活するもんだから、ペットボトルのゴミがたくさん出るんだけど、これを全く処理できない。
あまりにも部屋がペットボトルで埋まるから、絶対ペットボトル買うものかって、自分でティーパック買って水出しすることを覚えた。
なんでみんな月1回のゴミ回収で耐えられるのか不思議だったけど、街中のいろんなところに資源ゴミの回収ステーションみたいなのがいっぱいあることに気付いた。
よく考えると地元では一回見たことなかった。
こういうの活用してゴミ処理するのかって少しずつ学んでいって、部屋にゴミがあふれることはなくなっていった。
最初の資源ゴミの回収までの1ヶ月、部屋の中にペットボトルと段ボールが溢れかえっていたあの光景は忘れられない。
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