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集団コミュニケーション(複数人とのコミュニケーション)が苦手な人へ


人数が少し多くなると会話がうまくいかない。




 二人なら話せるのに三人や四人以上になるとう      まく話せない。


 このような悩みを抱える人は多い。今回はこのような悩みの一つの解決策を提示したいと思う。今から述べることは持論になる部分もあるが、経験に基づく考えや心理学に基づく考えを拡張したものなので信憑性は高いと考えても差し支えない。友人複数名からも納得を得ている。


 特に複数人のコミュニケーションにおいて間違いなく重要な考え方として『キャラ作り』が入る。人は自分自身が思っているより他者からどう見られているかを気にしている。これは心理学用語の『コミットメントと一貫性の原理』とも繋がる。この原理は人間には一貫性を保とうとする心理的原理が働くことを示している。そしてこの原理は他人からの自分自身への認知さえ一貫性を保とうとする。

 例えば自分は大人しいと他人から見られていると認知しているとその人はその通りの行動を取りやすい。逆に騒がしいキャラクターのような態度は取りにくい。このような経験をしたことのある人は多いだろう。また、昔の友人と今の友人の前ではキャラが変わる経験はないだろうか。これは他人からの認知を気にしていることの代表例だろう。つまり、相手から大人しいという印象を受けてしまうと会話がうまくできないことに繋がってしまう。

 したがって、集団でコミュニケーションをうまく取りたい場合、まずは「よく喋る人」という印象を植え付けることが必要になる。

 ここでそんなことができる人はコミュニケーション能力がある人だろうという意見が出てくるだろう。しかし、私はそれは筋が通っていないと考えている。まず、殆どの人間には通常の会話ができるコミュニケーション能力は備わっている。殆どの人間は自分の両親や兄弟とは難なく会話ができるはずだ。これは最低限のコミュニケーション能力が保証されていると考えることはできないだろうか。

 そうだとするとやはりそのコミュニケーション能力の発現を邪魔しているのは『キャラ作り』だと考えることができる。したがって、集団でのコミュニケーションではまず喋る人だという認識を植え付けるために勇気を持ってよく喋ることが重要となる。そうすればコミットメントと一貫性の原理によってコミュニケーションを取ることを心理的原理が促進してくれるはずだ。



 以上が集団でコミュニケーションをうまく取るための一つの方法だ。ここからはこの手法の欠点、なぜ二人ならうまく会話ができるのかを考える。

 まず、この手法の欠点だが、上記の文章を読んでいる中で気づいた人もいるだろうが、自分が属している既存の集団コミュニティには通用しないことが挙げられる。既存のコミュニティで喋らない人という認知を受けていると感じているとその認知を覆すのは非常に難しい。したがって、既存のコミュニティでの運用は難しくなる。なので、新たなコミュニティでの運用を薦めるし、キャラ作りがうまくいかなくコミュニケーションを取れていない場合、早急にそのコミュニティから抜けることを薦める。

 次に、何故二人ならうまく会話ができるのか。それは単にキャラ作りの重要性が低下するからである。例えば複数人から大人しいと認知されるのと一人からそう認知されるのとではデータの数が違うため信憑性が違う。そのためより、他者のイメージに沿った行動を取りやすくなる。したかって、一人から例え喋らない人と判断されても喋らないようになる心理的作用は少ないため、とくにコミュニケーション能力の発現を邪魔する障壁が生じないのである。

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