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議論プラットフォーム、作ってみた。

以前の記事 「試論:なぜ SNS では冷静に議論ができないのか?」https://note.com/hwakimoto/n/n1df3b3efaa8c で書いた「SNS ではないどこか別の議論のできる場所」を作ってみました。(5月公開予定です)

名称

名称はそのものズバリ「GironHub」です。その名の通り、議論するためのハブを目指しています。コミュニティというよりはインフラとして使ってもらうものを考えています。

URLは https://gironhub.jp です。

基本コンセプト

元々「Twitter やマストドンのようなマイクロブログ型SNS上での議論のやりにくさ」が発端となって始まったプロジェクトですので、マイクロブログ型 SNS の弱点をすべて潰しているのが GironHub になります。

特徴1:議論に参加している人がみな同じタイムラインを見ている

SNS では通常、自分のフォローしている人だけがタイムラインに表示されます。SNS 上で議論が始まると、その中の自分のタイムラインに出てきたものを議論の最初の投稿だとみなし、そこから各自が各自のタイムラインで議論を始めてしまいます。この仕組みだとユーザごとに違う議論に参加しているようなもので、主題が何だったのか、誰が議論に参加しているのか、これまでの流れはどのようになっていたのか、などがわからないまま、各自が勝手に持論を展開するだけになります。最初はあるい程度議論のようなものだったとしても徐々に拡散され壊れていきます。

GironHub では、誰かが主催者となり議題を提示してスレッドを立てます。これが「議論タイムライン」となり、そのタイムライン上で議論が展開されます。途中から参加する人でも過去のやりとりを追いやすく、堂々巡りになることを防げます。

特徴2:誰が参加者なのか明確

SNS の場合、「議論に参加している人」と「その議論を傍観してちょっと独り言をつぶやいた人」の区別がなく、ちょっとつぶやいただけで議論に巻き込まれてしまう、という問題があります。

GironHub では、議論に参加している人=登壇者、と傍観している人=観戦者という区別があります。それぞれが別々のタイムラインで発言できますので、傍観者としてのつぶやきに議論の参加者から批判のリプライが飛んできたりするようなことはありません。

特徴3:誰かが書き込み中には他の人は書き込めない

SNS では各自が各自のタイミングで書き込むので、書いている最中に他の人からリプライが来て順序がおかしくなったり、ツリーが複数に分散してどれがどれを読んだ後のリプライなのかよくわからなくなったりします。

GironHub では、同じ議論タイムライン上では2人が同時に書き込むことはできません。会議場でのシンポジウムなどで登壇者がマイクを回しながら発言するようなものをイメージしてみてください。他の人が発言している時はその発言を読む時間です。書き込みは自分の番になってから行ってください。

目指すもの

GironHub では、現在のネット空間の特徴といえる「フィルターバブル」「エコーチェンバー」による分断された状態を改善し、違う意見を持つ人同士が、相手がなぜそういう考えを持っているのかをお互いに聞いて議論することができる空間を作ることを目指しています。

空間と言っても、GironHub 内にコミュニティを作り、気の合う人同士がフォローし合うようなものは目指していませんし、特定の考え方を持った人だけが利用するサービスになるのも避けたいと考えています。そこで「ハブ」という名称をつけることにしました。

言い換えると、異なる考えを持つ人同士が議論するためのハブになること。それが GironHub が目指していることです。

今後の流れ

5月を目処に限定ユーザ向け公開をします。

限定公開時に試してみたい、という方は、こちらのアンケート https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeRMJAHokexHo3u12uRxps6ZOjGQx4e6dZXPgn3uwteN0ZeCw/viewform?usp=sf_link に連絡先をご記入ください。

その後、時期を見て一般公開に移行できればと考えていますが、まだそこまで語るのは早計ですね。

最新情報

Twitterでは、これまでは @tomokiwa アカウントでツイートしていましたが、新しく @gironhub アカウントを取得しましたので、今後は GironHub に関してはこちらのアカウントに統一します。こちらもフォローよろしくお願いいたします。

Mastodonでは、これまでは @tomoki@vocalodon.net アカウントでトゥートしていましたが、今後は @tomoki@mstdn.tomokiwakimoto.com アカウントでトゥートします。

今後とも、よろしくお願いいたします。


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