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1番「にぎやか」な家電の話。

新年、変わったことといえば、枕元に加湿器と空気清浄器が増えた。おまけに元々扇風機もあるから、枕元はもうずいぶんとにぎやかになった。

「にぎやか」、といえば1番「にぎやか」な家電は「ドライヤー」。こちらは直接的に「にぎやか」。ドライヤーってびっくりするほど大きな音がしませんかね。ドライヤーをつけていると、テレビやかけている音楽はさっぱり聞こえなくなる。

もうひとつ気がついたのが、「ドライヤー」(=「乾燥させるもの」)って、名前のわりに熱いなあ、ということ。使ったことのある人ならわかると思うのですが(あれ、ドライヤーって100人いたら100人が使っているようなものなのだろうか)、ドライヤーが髪に近づきすぎると「熱いっ!!!」ってなりますよね。

と、ここまで書いたあたりで気がついた。服を乾燥機に入れるとホカホカした状態で出てくるから、乾燥させるためには熱が必要なのだと。そうだ、寒い日に外に服を干すと、なかなか乾かなかったりする。

なんて話を友人にしたら、「COOLモードとかで、熱さの調整とかできるんじゃない?」と言われたので見たらたしかにありました。どうやら「熱さ」は調整できる。

「でもそのにぎやかさというか、音の大きさは避けられないよなぁ」。なんて話にもなりました。音の大きさも、調整できたらいいのかもしれない。

だけど音の調整ができるようになったとして、「ドライヤーはうるさいから」といって、果たして自分は「無音」を選ぶのだろうか。

これは自動車の話とも似ている。自動運転の車の開発が進むなか、「無音だと歩行者が気がつかなくなって事故が起きてしまうだろうから、走っている音を流しましょう」、みたいな話があった。

ドライヤーにおいては音がなくても事故になる危険性はなさそうですが、それでもやっぱり音がないと「髪を乾かしている実感がわかない」などとして、「あえて音をつけよう」とするのかも。

ここで大事になってくるのは、「ベストな心地よさはどこにあるのか」という基準なのかもしれません。ドライヤーにいたっては「髪を乾かしている実感がわかない」という一種の気持ち悪さを解消するために音をつけそうですし、車にいたっては「安全性」のための音と、聴く側としての心地よさとの折衝がどうやらたいへんそうです。

僕が家電や車だったら、「にぎやかさ」というアイデンティティーを失うことについて、どう思うんでしょうね。あ、これは空想の遊びみたいなものなので、まじめに考えはじめなくてもいいですよ。コンロで鍋に火をかけるにぎやかさとともに、2019年最初の週末が始まりましたとさ。ではでは、よい週末を。





※写真は竹内健太(タケタケ)さんより拝借しております。


(最後まで読んでいただけただけで十分です…!ありがとうございます!)