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在日3世 | 1998年~韓国在住 | フリーランス | 通訳翻訳 | 韓国から発信 …

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在日3世 | 1998年~韓国在住 | フリーランス | 通訳翻訳 | 韓国から発信 | 脱北者取材 | 北朝鮮人権 ▪︎amazon associate ▪︎メールhyangsu@hotmail.com ▪︎X @baglekang

最近の記事

歌手 ナ フナ(羅勲児・나훈아)氏の発言がニュースに

2024年4月27日、韓国・仁川にて開催された歌手ナ・フナさんの単独コンサート。77歳とは思えない若々しい姿に7000人の観客は大声援を送った。 ナ・フナ氏は、58年間の歌手生活に対する公式「引退」宣言をし、 2時間25分にわたり、22曲を熱唱。 「大統領が11人も変わったが、私は歌い続けてきた。 … 残りの人生はやりたいことをやる。 ピアノもギターも触らない。 本は読むけど文章は書かない。 48冊も書いてきた日記もやめる。 … 皆さん、ありがとう!」 代表曲である『コ

    • 出演したドキュメンタリーが賞を受賞したらしい。

      今朝、South China Morning Post(SCMP) の担当プロデューサーから嬉しいニュースがあります、というメールをもらった。 1960年代、帰国事業で日本から北朝鮮に渡った叔父の家族について語った私のインタビューをもとに制作された、15分ほどのドキュメンタリー作品が、ニューヨークのNew York Festivals TV & Film Awards 2024にて、「ショート・ドキュメンタリー」部門のシルバーアワードを受賞したという。 驚いた。 このド

      • 脱北民の母、キム ヨンジャさんの人生

        友人でもあり、同志でもあり、尊敬する大先輩でもあるキム ヨンジャさんは、人生丸ごと北朝鮮人権と脱北民のために捧げたと言っても過言ではない。 北韓人権市民連合(NKHR)というNGO団体の事務局長でもあるヨンジャさんのインタビュー動画。 日本語字幕作業など手伝わせて頂きました。 中国の山の中で隠れ暮らす脱北民の怯える目つきを決して忘れられないという。それが彼女の原点だと思う。

        • 新しい団体設立へ

          北朝鮮人権問題に向き合うため、新しいNGOの立ち上げに関わることになりました。 まだ設立準備の段階ですが、 VOA(Voice Of America)韓国語版で、さっそく記事を書いてくれました。 ※ 共同代表の洪敬義(ホン ギョンイ)さんも、noteブログを始められました。こちらです。↓↓ 一度会ってお話させていただきたかったキム・ヨセフさんとも近々イベントでお目にかかれる予定。

        歌手 ナ フナ(羅勲児・나훈아)氏の発言がニュースに

          『週刊金曜日』掲載

          『週刊金曜日』2024年1月12号に掲載された記事です。 石丸次郎さんが書いてくださいました。 ありがとうございます。

          『週刊金曜日』掲載

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          先月の大阪出張の密着取材が特集に

          イ・ソヨンさんと一緒に大阪を訪問した時の様子を含め、映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』の広報まで、とても丁寧に編集してくださり感謝しています。 ABCニュース報道部の皆様、ありがとうごいました。

          先月の大阪出張の密着取材が特集に

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          今週末、イ ソヨンさんとの対談_大阪

          2024年1月に公開される脱北ドキュメンタリー映画の広報も兼ねて、映画の主人公の一人・イ ソヨンさんと一緒に大阪へ行きます。 普段なかなか聞くことのできないお話を聴ける機会になるかと思われます。 是非、お運びください。 多くの方が彼女の痛みに寄り添ってくださることを祈りつつ、出張の準備を進めております。

          今週末、イ ソヨンさんとの対談_大阪

          帰国事業の訴訟について元・総連関係者が思うこと

          VOA(Voice of America)韓国語版。 元・総連職員だった洪敬義さん、朴権一さん、 朝鮮大学校の元教員でコリア国際研究所の朴斗鎮所長、 「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の佐伯浩明代表、 そして私まで、 今回の訴訟に対する思いを記事にしてくれました。 川崎栄子さんはじめ、訴訟のために闘ってきた方々を静かに応援してきましたが、正直、無理な闘いだと思っていましたし、私は何のお手伝いもしていません。 この場を借りて、関係者の皆さまに敬意と感謝を伝えたいです。

          帰国事業の訴訟について元・総連関係者が思うこと

          朝鮮学校に対する切実な思い

          朝鮮学校に対する私の思いは複雑だ。 両親も朝鮮学校卒、兄も姉も妹も、全員が朝鮮学校の高校を卒業した。 つい最近まで、親戚の子供たちも朝鮮学校に通っていた。 (高校から日本の学校に移り、すぐに慣れて楽しんでいる。) 私自身、親友も気の合う友人も、朝鮮学校出身者が多い。 ある意味、朝鮮学校の文化は私の家族のDNAの一部に違いないし、今の私を構成しているパーツのどこかに、朝鮮学校で培われたカルチャーが深く染み込んでいることは否めない。 約10年ほど前から韓国で脱北者支援の活

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          朝鮮学校に対する切実な思い

          オーストラリア SBS News 掲載記事

          Min Jin LEEの小説『パチンコ』の世界的ヒットの影響なのか、海外から在日コリアンや帰国事業について取材を受ける機会が増えてきた。 国や人種に関わりなく、普遍的な価値観を共有している人たちと繋がり連帯していくことが、SNSや技術のお陰で容易になってきた。 大海に小石を投げることに過ぎないかもしれないが、自分の経験と思いを語るという小さな一歩が、いつか大きな流れを作りだせると信じたい。

          オーストラリア SBS News 掲載記事

          South China Morning Postに掲載された記事とドキュメンタリー

          2023年8月に掲載された新聞記事と、2本のショートドキュメンタリー。 撮影と取材は2022年12月。 かなり長い時間をかけて丁寧に制作してくれた。 帰国事業について英語による発信はまだまだ不足していると改めて感じたし、英語圏の反響は予想を上回るものだった。

          South China Morning Postに掲載された記事とドキュメンタリー

          李承晩(イ スンマン)韓国初代大統領は許されざる悪者なのか?

          韓国の初代大統領、李承晩(イ スンマン / 1875年3月26日 - 1965年7月19日)への評価は、韓国で大きく二分している。 李承晩を分断の元凶、独裁者...と悪魔のように悪者呼ばわりする人と、初代大統領としての功績を認める人…にざっくり分けられ、彼への評価が、その人の思想や理念をある程度反映しているようにも思える。 私は朝鮮学校で教育を受けたので、李承晩については悪者のイメージしかなかった。奥さん(フランチェスカ女史)が外国人であることを含め、すべてを徹底的に批判

          李承晩(イ スンマン)韓国初代大統領は許されざる悪者なのか?

          大正12年生まれ、在日一世のハンメ

          2022年3月、98歳だった祖母が、お腹が痛いと病院へ運ばれた翌日、安らかに亡くなった。 前日まで自分一人で家事全般をこなし、毎日散歩して、前夜にはお風呂にも入っていた。「さすがハンメ!」… 本当にハンメらしい逝き方だった。 父方の祖母(ハルモニ)を私たち家族は韓国の方言で「ハンメ」と呼ぶ。最近の韓国ではほぼ使われていない在日言葉のようだ。(韓国では「ハルメ」という方言が一般的のよう。) ハンメの一周忌が済んだ2023年の春、「私の人生はドラマ以上に波乱万丈やったから、

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          大正12年生まれ、在日一世のハンメ

          在韓の朝鮮学校卒業生と話し合うこと

          韓国に移り住んで20年ほどになるが、韓国には朝鮮学校出身者が意外とたくさん住んでいる。 留学や一時滞在ではなく、私のように現地の韓国人男性と結婚し、家庭を築いて暮らす朝鮮学校出身者らとは、定期的な食事会など交流を続けている。 朝鮮大学校まで卒業し、朝鮮学校の教師をしていた友人も何人かいるし、朝鮮高校卒業後に朝銀で長く勤めていた友人もいる。 朝鮮高校時代に「熱烈者」として選抜され、「学習班」という特殊組織(私も属していた)で特殊な教育を受け、修学旅行とは別に一か月の北朝鮮

          在韓の朝鮮学校卒業生と話し合うこと

          北朝鮮、雲山鉱山にかけた父の夢

          前回の記事で触れた父の北朝鮮合弁事業に関する話を書いておこうと思う。 父は2006年にガンで他界した。 生きている間にもっと話を聞いておきたかったと悔やまれる。 2022年の夏、韓国のテレビ番組『いま、会いにいきます』で日本人拉致問題を扱うことになり、出演の依頼を受けた。資料を探す過程で、この本を偶然手に取った。まさか父の話が出てくるとは… 混乱と驚きの中、実家に一時帰省した2022年の秋、亡き父の書斎から初めて見る写真の束を偶然発見した。 本の著者、張(チャン)氏は

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          北朝鮮、雲山鉱山にかけた父の夢

          北朝鮮に投資して失敗した父を思い出す記事

          韓国の『朝鮮日報』に掲載されたこのコラムを読み、1980年代後半、北朝鮮の鉱山事業に投資しようとして大失敗した亡き父を思い出した。 コラムは日本語訳が見つからないので、原文を添付する。 【萬物相】 『大同江の奇跡』(2022.08.31) 記事を大まかに訳すと… 北朝鮮へのワクチン支援事業を進めていた在米コリアン科学者が、自分の失敗談を聞かせてくれた。 「ワクチンを提供すると提案したところ北朝鮮が受け入れると言った。しかしワクチンを運ぶトラックがないと言うのでトラック

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