1.ごあいさつ

こんにちは！ハイドです！\(  •ω• )/

昨日(8月20日)、川嶋あいさんのライブに行ってきました！！！

(とってもいい天気でした☀️)

僕は中学2年生のときに、I WiSHの｢明日への扉｣という曲に偶然出会い、｢なんて綺麗な歌声なんだろう｣と一瞬でファンになりました。

それまでは、あまり音楽を聴くタイプでは無かったのですが、川嶋あいさんの歌声をきっかけに音楽を聴くようになりました。僕の人生を変えたと言っても過言ではありません。

(4年前にイベントでいただいたサイン。宝物です。)

今日は、僕の原点とも言える川嶋あいさんについて書きたいと思います。とてつもなく壮絶な人生を歩まれているので、初めて知る人は驚くかもしれませんが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
(毎度ながら、長文です…)

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2.川嶋あいさんについて

川嶋あいさんのことを皆さんに知ってもらうには、あいさんの生い立ちから書くべきだと思ったので、そこから書いていきたいと思います。

川嶋あいさんは、実母が出産後に体調を崩した影響で、産まれてからすぐ乳児院に預けられました。その後も実母の体調が良くなることは無く、児童養護施設で過ごすことになります。

その後、川島家に養子として迎えられました。

泣き虫で人見知りなところを治すため、あいさんは音楽好きな義母(以下、母と表記)に連れられて、3歳から音楽教室に通うようになります。

コンクールなどで上手く歌えた時、母に｢よくできたね！｣と褒めて貰えることが嬉しくて、｢期待に応えたい！｣という思いが強くなり、歌手を目指すようになります。あいさんの母はいつも身近で応援していました。

音楽教室では主に演歌を歌われていたそうです。

それから月日は経ち、中学2年生のときに演歌歌手としてデビューしましたが売れず、数ヵ月後に断念。

J-POPで再スタートするため、高校生になるタイミングで福岡から単身で上京。

元々は事務所に所属していましたが、すぐに解雇。

福岡の実家に帰ろうにも、娘が歌手になることを強く願う母がいるため帰りにくい。あいさんは孤独感と挫折感で毎日泣いていたらしいです。

歌手になる手段を模索していたとき、ギターを持って路上ライブをしているアーティストを見かけました。｢これだ！｣と思ったあいさんは、路上ライブをすることを決意します。

｢1000回やってもダメだったら歌手になることを諦めよう｣と、｢路上ライブ1000回｣を目標にラジカセとマイクを持って活動。路上ライブの拠点を人通りの多い渋谷に移してからは、活動をサポートしてくれる人達(後に事務所を立ち上げるメンバー)にも出会い、彼らのアドバイスでキーボード弾き語りスタイルに。そして、｢CD手売り5000枚｣と｢渋谷公会堂でのワンマンライブ｣を目標に加えました。

ずっと路上で歌い続けたあいさん。その美しい歌声の噂は徐々に広まり、｢路上の天使｣ ｢天使の歌声｣と呼ばれるようになりました。

(路上ライブの映像も使われた｢絶望と希望｣のMV。僕の1番好きな曲です。)

ある日、天使の歌声を聴いた｢あいのり｣の番組プロデューサーから、主題歌のオファーがありました。あいさんは自身の楽曲｢旅立ちの日に…｣のメロディーに恋愛の歌詞をつけて｢明日への扉｣を完成。2002年10月21日、TVからあいさんの歌声が流れました。

しかし、あいさんが歌手になることを1番願っていた最愛の母が、デビューが決まる前の2002年8月20日に亡くなりました。このとき、あいさんはまだ高校2年生でした。16歳という若さで天涯孤独となった悲しみは、想像するだけでも胸が苦しくなります。

2003年2月14日。I WiSHとして｢明日への扉｣でデビュー。オリコンチャート1位＆90万枚の大ヒットを記録しました。

あいさんはI WiSHのaiであることを公表せずに路上ライブを続け、2003年5月にCD手売り5000枚の目標を達成。そして、2003年8月20日には念願の渋谷公会堂ワンマンライブが行われました。

半年以上かけて、あいさん自ら1人で館長に何度も直談判して渋谷公会堂ワンマンライブが決定。チケットは路上ライブで手売りしました。ライブ当日、キャパ2000人の会場には、ほぼ満員となる1900人以上の観客が集まりました。

この日はあいさんの最愛の母の命日。

最前列の中央席には遺影が飾られました。

また、夢が叶ったステージ上で｢I WiSHのボーカル、aiです。｣と告白しました。

この日から、毎年8月20日に川嶋あいさんのライブが行われるようになりました(昨年は中止)。川嶋あいさんにとってはもちろん、ファンにとっても大切な日になっています。

渋谷公会堂ワンマンライブの目標達成後も路上ライブを続け、2005年3月30日に路上ライブ1000回の目標を達成。この日は1000人以上の人が集まりました。

現在、川嶋あいさんは発展途上国の児童養護施設や学校の建設を支援したり、全国の卒業式にサプライズ出演して｢旅立ちの日に…｣を歌われたりと、歌声だけでなく優しさも届ける活動もされています。

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3.ライブの感想

前項で書かせていただいた通り、8月20日はファンにとって大切な日。しかも今年は渋谷公会堂(改装され、現在の名前はLINE CUBE SHIBUYA)でライブが開催されるということで、｢行かなきゃ！｣と思いチケットを購入しました。

ここ数年、川嶋あいさんの新しい曲を聴けていないような状態が続いていたので、ライブに行くのを躊躇っていました。(中学生のときに好きだった曲は定期的に聴いていました。)

それでも、｢渋谷公会堂｣というワードに強く惹かれました。中学2年生のときに川嶋あいさんのファンになって、｢8月20日の渋谷公会堂ライブに行ってみたい｣と思っていた頃を思い出し、その夢を叶えたいと思ったのです。10年越しです。

ライブ当日。

入場してから開演時間まで時間があったので、廊下の休憩スペースから外の景色を眺めていました。

ライブ前の緊張感もあってか、見慣れているはずの街並が幻想的に感じました。

(休憩スペースの大きな窓から見えた景色。)

そしていよいよ開演。幕が上がり弾き語りスタイルで登場したあいさん。白い着物を着て、髪をバッサリ切った姿に驚かされました。三味線と尺八の演奏が入ることで、和を感じるメロディーに。

大好きな天使の歌声を生で、しかも渋谷公会堂で聴くことができて、本当に幸せな気持ちになりました。

ライブ中盤には、僕が音楽好きになるきっかけとなった｢明日への扉｣が演奏されました。

この曲は、高校2年生のときに学校行事の合唱コンクールで歌った課題曲でもあったので、思い出がたくさん詰まっています。聴けて嬉しかったです。

曲の合間には何度も｢今日はありがとうございます｣と、ファンに感謝の気持ちを伝えてくれました。

｢生きていると色々なことがありますよね｣というあいさんの言葉は、あいさんが言うからこその重みを感じました。

ライブMCでは、誕生日にもらった鉢植の話に。

お水をあげることをサボったら枯れかけてしまい、急いでベランダの日当たりの良いところに置いてお水をたくさんあげたら復活したとのこと。

元気になるという可能性に賭けてお水をあげたら復活した植木。その姿を見て、枯れかけてしまったからと諦めるのではなく｢少しの可能性でも奪ってはいけない｣と感じられたそうです。このMCが心に残っています。

｢頑張りすぎずに、肩の力を抜いてくださいね｣という言葉のあとに｢大丈夫だよ｣が演奏されました。

僕の席はステージから離れていたのですが、この曲が始まったとき、あいさんをすごく近くに感じました。不思議な感覚でした。なんだったんだろう。

(勇気をもらえる曲です。ぜひ聴いてみて下さい。)

アンコールでは、ファンへの感謝の想いを綴った曲｢Dear｣が演奏されました。

“大好きな人へ伝えたい ｢ありがとう｣”

ストレートな歌詞に心打たれました。感動。

ダブルアンコールでは、最愛の母に向けて作られた｢･･･ありがとう…｣が演奏されました。

あいさんは、この曲を8月20日にしか歌わないと決められているのですが、昨年のライブは中止になってしまっていたため、2年ぶりの歌唱となりました。

その2年分の想いが込められた歌声は力強く、心の叫びのようにも感じました。

あいさんは、亡くなる前日の母に偶然電話をしていて、そのとき母は泣きながら｢ありがとう｣と言ってくれたそうです。このとき、あいさんは母が病気だと知らなかったこともあり、照れくさくて｢ありがとう｣と言い返せなかったらしいです。このことは今でも後悔していると、以前インタビューでお話されていました。

大切な曲のタイトルにも使われていて、ライブMCで何度も言ってくれた｢ありがとう｣。

川嶋あいさんの曲を聴くと、｢ありがとう｣って言葉で伝えなくちゃいけないなと気付かされます。

最後も鳴り止まない拍手。温かい雰囲気のまま幕は下ろされました。

終演後、フラワースタンドのお花を持って帰って良いというアナウンスがあったので、少しいただいてきました。今まで色々なライブに行ってきましたが、こんなことは初めてです。(あいさんのライブでは恒例とのこと。)

家に飾られた花を見るだけでも、ライブの感動が蘇って幸せな気持ちになります。

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4.最後に

中学2年生のときの僕の夢が叶い、とても幸せな8月20日を過ごすことができました。

これも、川嶋あいさんが今日まで歌い続けてくれたおかげです。

『川嶋あいさん、ありがとう。』

《最後まで読んで下さりありがとうございました》