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#128 研究開発費はなぜ回収できないのに支払うのか?

研究開発費の半分は人件費ということでした。

まだ誤解があると思います。

(1)そのほとんどが改良・カイゼン、製造ラインの修正

コトバのイメージと異なって、実態は基礎研究、新規技術、全く新しい商品や市場・・・ではないのです。

みんながイメージする”新しい電池”なんかとはかけ離れています。

(2)実証研究でも費用と将来キャッシュフローとの因果が見えない

実証研究でも、2~3年後に効果が出るかと思いきやそうでもない。

特に改良以外の部分。

それでも巨額の費用をつぎ込み続けている    
一方、ほとんど出さない同業者も存在する
そうであるなら、減らせば容易にROEが高められるはず

なぜつぎ込む?

その答えは、毎期の研究開発費は「連続的にオプション料を支払っている」に等しいと考えればいいのです。これは始めたら続けないといけない。しかも華開くとは限らないのです。


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前に書いたように、「攻めのコスト」のサンクコストとしてライバルを引き離す戦略の一つなのです。投資して数年でキャッシュフローが得られるものではなくてもいいのです。






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