見出し画像

グッときた喫茶店「横濱屋」さんから学んだこと

お久しぶりの投稿となります。

あれこれ方向性をどうするか模索した結果、考えることが嫌になり少しこのnoteから離れてしまっている自分がいました。

気づけば5月も終わりに差し掛かり、私の名前でもある「あじさい」の季節になりつつあります。

最近ありがたいことに、プライベートでは、普段出会うことのできないような方と多くお会いすることが多く「自分」自身について考える時間が増えました。

私とは誰だろうか、私は何者で、何になりたいのだろうかそう考えたときに、私は私の考えていることや思っていることをあのまま、その瞬間に浮かんできた形で新鮮なうちに写真やイラスト、文字に認める「作品」を作りたいと思い始めました。そのうちの一つをこのnoteにします。

決めたタイトルについて、毎日更新しよう、自分を変えていこう、と決めていましたが、自分の性格上難しいと分かったので、できる時に新鮮なワードが浮かんだら「私らしい形で」即時上げていきたいと思います。

前置き、長くなりましたがゆる〜くお付き合いくださいませ。よろしくお願いします。

本題に入りますが、最近はもっぱら散歩とカフェ開拓をしており、一人で入るにはハードルの高そうなカフェや、あまり若者がこぞって辿り着けなそうな喫茶店のような場所に訪問しニヤニヤを堪えて大人ぶってコーヒーや紅茶を飲むことがマイブームです。

今回は最近訪れた神谷町にある老舗喫茶店をご紹介します。

※自粛期間ではございますが、検温・アルコール消毒を実施の上訪問をしております。上記踏まえてご覧頂けますと幸いです。

また、当初の予定より長文となった為、他のお店については別回にてご紹介します。

横濱屋(東京都港区/神谷町)

港区、東京タワーを横目に長い長い坂を下った先にある交差点の、曲がり角にひっそり佇んでいます。

生き急いでいると、あまりに自然に現代の巨大建築物のなかに共存している、この美しく凛とした店を時に人は見落としてしまうに違いないでしょう。

地下に存在するこのオアシスは、一見入るのに勇気が必要にも見えますが、入った瞬間どこか懐かしさを覚え、すぐに横濱屋の景色の一部に溶け込むことができます。

画像2


画像1

数あるカップがどれも個性的でとっても可愛いです。

常連さん数人と、私と友人、カップルが1組といった非常に静かな空間で友人とも心置きなく昔話に花が咲きます。

ハヤシライスやケーキ、オリジナルのコーヒーや紅茶などラインナップはシンプルですが、マスターのこだわりを感じるメニューが楽しめます。

※名物はハヤシライスと自家製タルトタタンのようです。

私はオレンジティー(550円位)を頼みました。カウンター席だったため、ダンディーで少し強面なマスターが目の前で熱々の紅茶を注いでくれます。口元まで持ってくると、しっかりオレンジの香りが鼻を抜けるとても爽やかで、優しい味わいの紅茶です。

画像3

ここは、喫煙目的店ですのでタバコの匂いが苦手な方は注意が必要ですが、そういった部分も含め非常に古き良きいいお店という感じがして私はとても好きです。

タバコの香りと、静かなお客さんたちの談笑、揺れる紅茶の湯気とコーヒーのほろ苦い香り全部揃って「THE喫茶店」だなあと。

すっかりここの雰囲気にのまれ(いい意味で)落ち着いてきた頃に隣のカップルが食べているケーキが気になり、あえてタルトタタンではなくクリームチーズケーキ(650円位)を頼みました。

マスター「うーん、ちょっと待ってね…あ、はい」とだけ言って5分もしないうちに出てきました、真っ白な天使。

画像4

タルト生地はない、こっくりした濃厚なチーズケーキです。素朴ですが優しい甘味と程よい酸味が口の中いっぱいに広がり頬が緩みます。「こっくり」という表現はこのチーズケーキのためにあるのではないか?というくらいに濃厚でした(個人的には)

画像5

ケーキをニヤニヤしながら食べ進めていると、マスターがスッと可愛い柄のコーヒーカップを友人と私に差し出してきました。頼んでないけどな?と思ったところ「サービスです」とのこと。ピッコロサイズより少し大きめのサイズで差し出されたコーヒーとケーキの相性のよさの感動はもちろん、何よりマスターの人情にグッときてしまいました。

そういえば、隣のカップルにも紅茶を出していたようなので、普段からサービスをされているのかもしれません。大都会東京の中心でもある港区の喫茶店でこんな古き良き昭和の体験を肌で感じることができるなんて、入ってみて本当によかったと思いましたね。長い間愛されている理由がわかる気がします。

また、割と寡黙そうなマスター(たまたまかもしれませんが)がこのようなサービスをしてくださるのがまたいいんでしょうね。

あ、サービスで出してくれたコーヒーの銘柄聞きたかったのに聞き忘れたなあ。少し遠いけど行く理由ができてしまったのでまた行ってみよう、そう思える温かい空間です。今度行った際は、昔話なども聞いてみたいし、有名な文豪家も愛したと言われるハヤシライスを味わってみたいですね。

ごちそうさまでした。

画像6

画像7

レトロな公衆電話もありました。最近は公衆電話少なくなりましたよね・・・

名残惜しい気持ちで店を後にします。「ありがとうございました、またお越しください」そんなマスターの優しい声を聞きながら。

ほっこりした気持ちで帰り道、友人から

「こうした喫茶店はいるのには気を遣う人もいるから、気兼ねなく入れてよかった」

と一言。そう、とりあえず落ち着いたカフェで座りたいと、目的なくなんとなく歩いていたら私と友人の視界に入ってきたのがこちらの横濱屋さんでした。

確かに私くらいの世代の人はこぞって、渋谷区近辺の信じられないくらい混んでいる派手なカフェやみんなが訪問している憧れの場所、のようなところに行く印象があります。もちろんそそういうカフェもおしゃれですし、素敵なので利用しますが、個人的にはみんながまだ知らない場所を見つけることに面白さを感じます。特別な人とかを連れてサラッとそういうところに行ける大人の方がかっこいいしって思っている部分もあります、女ですが笑

後、単純に混んでいて密故、ゆっくりできないのと・・・私はやはりオンリーワンでありたいという思いが強いんでしょうね・・・

「こちらこそ。また行こうね」

と告げその場を後にしました。こうした価値観が合う友人と大学時代出会えたことにも、とても感謝しています。社会人になってからは誰彼構わず遊んでいた大学時代までとは打って変わり、限られた時間で自分と近しい価値観を持っており一緒にいて前向きになれる人と会いたいし、自分もそうでありたいと思えるようになりました。そういった友人が人生に必要であり、大切にしていくべきだと気づいたからです。

今までは自分にあまり自信のない人生でしたが、今の自分はそんなに嫌いじゃないです。先述した友達の事も含めて、身近にある本当の幸せや面白さに気づけるようになれたから。当たり前の何気ない日々忘れないよう生活していきたい、改めてそう思えるきっかけになった1日でした。

というわけで長くなってしまいましたが、老舗のレトロで心のデトックスができる「横濱屋」さんですが、東京タワー近辺に訪れた際はぜひ、足を運んでみてください。

人生っていいな、そう思える時間を間違いなく提供してくれるそんな喫茶店です。

ここまでご覧頂きありがとうございました!次回はどんな感じの記事にするかは未定ですが、みなさんが人生すてたもんじゃないわ、と思える記事をかきたいと思いますので気長にお待ちくださいね。フォローやいいねは励みになりますのでよろしくお願いします〜

では、また次の記事で✊



サポート頂ける方、全力で皆様の応援に応えられるようお役立ちコンテンツを制作させていただきます!何卒、何卒よろしくお願いします。