後手番戦法について+α(2023/6時点の所感)

その壱 ご挨拶

お詫び:今回は割と真面目な回になります。可能な限り読みやすい文章でお送り出来る様に頑張ります。
あと、今回そんなに大層な話でもないし、正解もありません。
ただの物語として適当に読んでいただけると幸いです。

はじまります

先手・後手の違いは、強くなればなるほど実感するかと思います。
一手くらい別にそんなに変わらないだろう、と思っていた時期もありましたが、角換わり45桂馬を履修してからその意識が変わりました。
で、最近になってそもそも先手と後手では狙い違うやんけ、ということも若干思いました。
後手にとって千日手は殆ど勝ちなので、無理に打開する必要がない。
これが、将棋というゲームのバランスが取れている所なんじゃないかなと少しだけ思います。

その弐 居飛車・振り飛車の話

紫陽花さくら、基本的に居飛車党ですが、振り飛車も指す時があります。
もっと少し詳しくお話すると、居飛車・振り飛車問わず自ら角道を閉じる戦法が苦手です。なので、ノーマル振り飛車や矢倉・雁木が指しこなせません。
雁木やろうとしたんですけど、ずっと受ける展開になって、全身から血を噴き出してやめました。
昨今雁木が厳しい情勢になりつつあるらしいですが、それでも指し続ける方は本当に尊敬します。
ノーマル四間飛車は穴熊と右四間が嫌過ぎて辞めました。
ただ、ソフトがなんと言おうとプロ棋戦での採用が減ろうと四間飛車は戦法として美しいし、定跡はしっかりしてるのと「藤井猛の棋書がある」という優位性が大きすぎる(ずるい)ので本当に優秀な戦法です。
実際四間飛車相手には半分くらいわたし負けてますし。
振り飛車を悪く言う人は、「めっ」ですよ。
負けたら自分が悪いんです(闇堕ち)。

角道オープン振り飛車(先手中飛車やゴキゲン中飛車)・角交換振り飛車はたまに採用します。
基本居飛車しか指さないと思われているので、驚かれる方も多いんじゃないかなーとか思います。
角交換振り飛車に関しては、思い出深い戦法でウォーズ三~一級くらいの間は、逆棒銀をほぼ受けられない層ばかりだったのか無双してました。

菅井先生や豊島先生の影響で、三間飛車穴熊が何かと注目されていますね。
でも、あれ両先生が尋常じゃなく強いだけって説は(……あ、すいません。人質に手を出さないでください!)
三間飛車穴熊優秀!!!

四間飛車に比べると対三間飛車はきちんと定跡整備をしていないので、そろそろ手入れしないねー
※今の棋力帯で序盤が甘くて劣勢になりやすくなってきた。
(勝つ時は、終盤力で殴って勝ってるけど、序盤中盤ぼろぼろなのよね)

その参 後手番戦法の話

第一章 先手26歩について

※ちょっと長くなると思います。
本題に入りましょうか。
今回は後手番の戦法についてです。
「先手26歩に対しての対応」が今回のテーマです。

今回のコンセプト(オチ)は下記の通り。
・後手角換わり絶対したくない。
・後手横歩出来ればしたくない。
・後手相掛かり……わかりましたやります(頭を抱える)。

さいつよだと思ってる(異論はたくさん認める)

何故26歩についての対応をするか何ですが、理由が浅いです。
カーペットくらいの薄さしかありません。
「されたら困るからです」

第二章 26歩に△14歩(まずない)

先手26歩に対して3つほど候補手を考えました。
①14歩
②34歩
③84歩
「14歩は冗談でしょ?」って思われるかもしれませんが、割と真面目に検討しました。
①②のコンセプトは共通していて、飛車先交換阻止。
この二つしか飛車先交換を防ぐ手は存在しないって話です。
で、まぁ20分弱調べて14歩はあんまり良くないってのがわかりました。

----------------------------読み飛ばしてもOK----------------------------

向かい飛車に出来るのが面白い

ぶっちゃけ存在しない手とは言い切れない程度には互角でした。

一手指させて飛車の横利きを消すという主張だが、
先手が一手得の方がポイントが高そう

ここで人間的には角交換してくると思います。
同銀として、その時に24歩同歩同飛に33角と打てるので、
飛車先交換が出来ないというロジックです。
ただ、まぁこんなことするなら最初から33角と上がった方が明快です。
----------------------------読み飛ばしてもOK----------------------------
という訳で、①14歩は没です。

残るは、②34歩、③84歩です。
まぁ、当然の結果です。

第三章 ▲26歩-△34歩▲25歩(アマチュアだと良くある)

34歩に25歩とすると一部の居飛車党が怒るみたいですが、落ち着いてください。まだ3手目です。
ゴキゲン中飛車・早石田に対してのメタになるので、その点の優秀さは認めてあげてください。

この局面までは必然の進行

22銀だと居飛車党だとばれるし、42銀だと角交換振り飛車の含みがなくなるので、今回は32銀とします。
相手が角換わりが好きなら角交換してくるでしょう。その場合は手損なしで角交換振り飛車でも角換わりでもすれば良いと思います。
角交換振り飛車警戒で自分から角交換せず、

結構してくる人が多い

玉を上がって対応を聞いてくる人もいます。
ここで、角交換した場合の双方の主張は以下の通りです。
-----------------------------------------------------------------
居飛車:普段より一手損させている。
振り飛車:一手指さずに済んだ。後出しで駒組出来る。
-----------------------------------------------------------------
互いに主張があり、どちらのポイントが大きいか曖昧です。

地下鉄も人気だが、居飛車のこの駒組も自然

角交換振り飛車の型の中には、徹底待機して相手の動きを待つというのがあります。
居飛車党の方々に説明するとしたら、64歩来たら急戦成功しやすい、みたいな感じでしょうか。
居飛車が4筋を先についてくれるなら、こちらも4筋突くみたいな感じです。
宗教戦争になりそうなので、深くは触れませんが、まぁまぁ互角です。

手損型KKS
通常KKS

居飛車党というか、この一手得を生かして振り飛車をやっつけたいと思うかもしれませんが、割と陣形に隙もないですし、攻勢も整っていないので、駒組するしかありません。
ソフトも言ってるし、間違いはないでしょう。

あと、地下鉄するのばれると、
この角打ちが結構受けにくくて苦手です。

ソフトの候補手にも出てくるくらいには有力
これ一本で戦いを決める凄みを感じる

角交換振り飛車にフォーカスしましたが、これも一つ有力な手段ではあるかと思います。
34歩が飛車先交換したくない手で、かつわたしが角換わりしたくないので、
角交換振り飛車でどうかって検討してみたという話になります。
どちらかというと、主題は次になるんじゃないかな?

第四章 ▲26歩-△34歩▲76歩(主流)

そもそも後手34歩対して76歩が主流です。
色々理由あるけど、面倒臭いのですが「先手横歩めっちゃ強いから」らしいです。知らんけど。

わたしは角交換振り飛車極めれば滅茶滅茶強いと思ってる人なので、後手番のために角交換振り飛車もっと勉強するってことも一つ考えてはいます。
ただ、ね……。

横歩をやるなら避けられない

45角もそうですが、相横歩取りは後手から一応誘導出来る戦法です。
後手横歩最有力ともされている……らしい?
正直横歩全く詳しくないので許してください。
ただ、横歩指そうと思うなら、相横歩の変化も軽く知っておかないと不味いわけですよ。
なので、勝ち負けとかでなくて勉強のために後手横歩持つというのもありなのかもなーと思ってたりします。

第五章 ▲26歩△84歩 これで全て解決

ただ、なんというか相掛かり指せればそれが一番早いんですよね……。
後手相掛かり、体感半分は勝ててるし。角換わりしたくないなら、相掛かりでええやんってなる自分が確かにいます。
今回のオチなんですが、相掛かりが答えだけど、ちょっと楽したかったって話でした。
運動したくないけど、楽して痩せたいに似た衝動から今回はnoteを書きました。
※運動不足が割と真面目にやばいです。マッサージいったら、「人間の可動域の筈なんですけど、左腕全く動かないですね」って真顔でイケメンのお兄さんにドン引きされました。人間じゃないらしいです。
相掛かりは答えではあるけど、されると困るという理由で角交換振り飛車も相横歩もある程度知っておかないと不味いと課題だらけの今日この頃でした。

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