対三間対策について考える その2

前回

左美濃きみに決めた!

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さて、わたしは対三間飛車で何をしようかと考えたわけだが、
急戦は真っ先に候補から外れた。
わたしは基本的に何かの対策をするときは後手番で考える。
後手番で考えれば、先手の時に一手多く指せるし融通も利きそう(利くかどうかはわからない)だからだ。

鵜呑みにする訳じゃないが、『羽生の頭脳3』によると後手急戦は、居飛車不利らしい。
先手急戦は読んだけど、後手急戦ページはまだ読んでないから、実際どうなのかもわからないし、掘り下げればそんなことないかもしれないが、羽生先生が仰るのなら、多分そうなんじゃないかなと思う。
ただ、手筋とかは応用が利くので、そろそろ読んでおこうとは思います。
さぁ、お前の積み本を数えろ!

で、急戦以外だったら何があるかという話なのですが、
・エルモ囲い
・左美濃
・穴熊
となりました。
最終的に全部使う予定ではあるのですが、三間飛車対策として左美濃を選びました。
選んだ一番の理由は、何か使いこなせたら恰好良いから(勝てるとは言っていない)。

それで、勉強の一環として勉強したことをまとめようかと思った次第です。
今日確認してた局面は、こいつです。

居玉玉頭銀


※後手番ですが符号はすべて先手で説明します。

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三間飛車の対策でも左美濃でもない! ただの玉頭銀じゃない!
まぁまぁ、そう言わずに。珈琲でも飲んでリラックスしなさいな。
玉頭銀に故郷を滅ぼされたわたしが、玉頭銀に対して恐れを抱くのは至極当然のことです。

「これは命令です。玉頭銀対策をしなさい」

というわけで今回が玉頭銀対策で優勝していくとするわね(大蛇○)

結果は、居飛車良さそうという結果でした。
いや、そうでないと困りますけどね。いやぁ、良かった。玉頭銀怖くない。
怖くない。いや、やっぱり怖い。
上図以下の候補手は5七銀、5八金あたりになります。

7六の歩を取るのに、振り飛車は5手費やしていることになります。

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玉の近くに銀がいて滅茶苦茶怖い。玉頭銀の斜めのラインに角打たれるトラウマが発症しそうになります。

上図同歩なら、3三角成です。
角成同桂なら、4三角、5四角、3四角成、8七銀成には6二玉で居飛車良しです。

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同飛の進行も似たような展開になりそうですが、シンプルに2六歩と突く狙いがあったり指しやすいです。

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相手の持ち駒はないので、攻め駒を渡さない様にすれば、優勢を拡大出来るかと思います。
※他の候補手は5五角(4三飛車の活用をあらかじめ牽制している手? みたいだ。高度過ぎてわからない。本当か?)、5八金(自陣の整備かな?)

片美濃玉頭銀

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まぁ、そういうことで居玉で玉頭銀してくる手は成立しない。
振り飛車党なら、美濃に囲おう。
そもそも居玉の玉頭銀は逆算して玉頭銀が間に合ったら嫌だなぁ、歩取られたくないなぁーで考えた次第です。

元々、上図の局面の時の候補手を調べてました。
わたしの中の常識では、6六歩でした。
8六歩もあるとは思います。6五銀に8七銀とすれば受かる恰好です。未だに86歩という符号が慣れません。銀冠に最初から組むなら良いですけど、なんだかスカスカしている気分です。
6六歩は自然な手ではありますが、水匠3くんにこの局面を聞いてみると、お気に召さないご様子です。5五歩、3六歩、1六歩、8六歩を候補手に上げてきます。
玉頭銀の対策として、5五歩は常識的な手ではあったのですが、この局面では、何も疑わず6六歩としていたので驚きました。何となくで指してた自分に猛省です。細かい所も検討しないと中々気付けないですね。
・・・・・・あと、上図で6六歩とした瞬間に右四間にするのやめてください。死んでしまいます。

もちろん6六歩が悪い手ではないとは思います。高美濃を作ったり、持久戦に持って行ったりと。ただ、藤井システム調? というか、角のラインで狙われると守勢になって、あまり面白くありません。

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居飛車が左美濃を一直線に目指した場合の変化が上図になります。
説明のためにこの様な図にしました。

実際にこうなったことは、ありまぁす(大声)!

とりあえず左美濃組まなきゃ! って使い方わかってなかったのです。
穴熊使い始めの頃も、良く喰らいました。今でも喰らうので、実質初心者です。強くなりたければ喰らえ? HAHAHA喰らい過ぎて跡形も残ってないっスよ。

さてさて、話は戻りまして、上図は8五桂馬から攻められる筋があるので、この図はあまり面白くありません。

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こういう攻めですね。
まぁ、互角らしいデス(うそやん)。
ただ、絶対に受け間違えて死ぬ自信があるので、この展開にはしたくないです。やだやだやだ、ソフトの互角信じないー、絶対受け間違えるもん! この展開絶対悪いもん! やだやだやだ!

失礼、取り乱しました。

なので、
もっと早いタイミングで65歩として角交換を狙い、飛車先突破を狙えれば良いという話ではあります。

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例えば、こういうタイミングですね。
「先生ー! 水匠くんが、9八香から穴熊にしろって言ってますよー」
「でもハッチがありませんよー!」
「水匠くんどうなの? ハッチどこ?」

「ここから入れる穴熊があるんですか!」
「あるぅんんです!(威圧」

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「あったわ(唖然」

本当かよって思いました。これは固いのか? そこそこ固い、のか?。
何でも穴熊にすれば良いもんじゃあ、ないよーーと思ってた時期がわたしにもありました。相手は桂馬を跳ねてるのでこれ以上固くするのは難しそうです。銀冠に組んでる相手にこっちは穴熊ですから、確かに穴熊にする進行もありですね。この形テストに出そうなので覚えておきます。もしかしたら、振り飛車でも応用利きそうですね。
「信じて送り出した美濃囲いの金が穴熊のハッチになるなんて」みたいなタイトルのラノベありそう。ないか。
いや、ないね。うん。ごめんなさい。

さて、つまらないことも言ったので、そろそろ本題です。
「まぁ、6五歩も悪くないかな」
水匠くんがってツンデレみたいな評価を出してるので、ここらで斬り合っても良いでしょう。
多分、この局面は頻出する局面でもありますしね。
何 よ り も う 攻 め た い !
我 慢 の 限 界 !

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6五歩同桂の一択です。7七角成は同桂とされてしまいます。
両取りになって焦りますが、3三角成としてから、6六銀と逃げれば助かります。
銀を逃げずに2四歩はさすがにリスキー過ぎます。権利として残っているので、余裕を持って逃げておきましょう。

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ここで、振り飛車の手が分岐します。飛車先を受ける2八飛車、軽く捌く4二飛車と振り飛車党らしい手があります。
4四歩としてから飛車を回る手もありますし、どれもある手だと思います。この局面をどう見るかですが、互角だと思います。再現性は高い局面と思うので、どっちも持ってみたいです。
今回はここまでにして、次回は6六歩ではなく、他の手を選んだ場合の手順について検討していきたいと思います。

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