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燃料電池について

燃料電池は電池と名前が付いてますが、一般の方が思い描く電池とは少し違い。化学反応を起した時に発生する電気エネルギーを、電池から得る方法で電力を発生させています。そのため、電池の中に蓄電しているのではなく、水素やエタノールなどの燃料を供給して電気を作る小型発電機の方がイメージとしては近いです。

私たちの身近な物では、車では水素カー、ご家庭ではエネファームなどに使われています。今回は着実に普及している未来のエネルギー燃料電池に付いて詳しく考えていきます。

主な活用方法

現在、燃料電池の主な活用法として期待されている分野は3つあります。1つ目は、車やバス、そして船などの移動用の動力源としての活用。2つ目の活用方法は、家庭や商業施設、工業施設などのコジェネ利用を目的とした据置型としての活用、3つ目はスマホやパソコンのバッテリーや、災害時の持ち運びを可能にしたポータブル電源としての活用方法があげられます。

燃料電池のメリット・デメリット


燃料電池は夢のエネルギーと言われていますが、現状の科学技術や社会に置いては発展途上の技術です。この章では現時点で抱えているメリットとデメリットの双方を上げていきます。

メリット

●       使用時に排出するのは水だけで、CO2削減に役立つ

●       発電所からの送電ロスもなく、使用時の熱エネルギーも再利用できて効率がよい

●       水素は大気中から無尽蔵に作り出せて、化石燃料のような枯渇の心配が少ない

●       電源がない場所ても固体水素源を使用してエネルギーを発生させられる

●       充電時間が非常に短い

デメリット

●       設置時のコストが高い

●       ランニングコストが高い

●       水素ステーションなどのインフラ整備

●       小型据置型の耐久年数が20年ほどで、永遠に使える太陽エネルギーや自然エネルギーの方がさらにエコである

●       車やバスの動力では、ガソリンよりも瞬発力は劣る

日本における普及

経済産業省の発表によると、1980年代から徐々に導入が進んでいき、政府からの補助金や東日本大震災移行の再評価で、2018年現在、1000万kW以上普及するまでになりました。このペースで進めていけば「2030年までに700億kWhが全国で導入される見込みである」と計画として発表しています。

まとめ

燃料電池はCO2や放射能を出さない地球に優しいエコエネルギーであり、これからのエネルギー事情を語る上で重要なファクターの一つです。

しかし、普及には、低価格化の実現と、水素ステーションなどのインフラ整備も必要であり、課題は山済みです。

今後は、官民一体となり普及に尽力していくのが、地球にも人類の未来にも明るい結果をもたらしてくれる夢のエネルギーの1つとして、非常に注目が集まっています。


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