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マイクロ水力発電事業が6年を経過し私が思う事

(株)ユームズ・フロンティアの林です。私は製造業向け工作機械の売買、レンタル事業を2014年に創業し、約10年が経過しました。2018年1月からは新規事業としてマイクロ水力発電の研究開発を始めました。それも今年で6年が経ち、2024年は7年目の年です。
 私たちはマイクロ水力発電の構成の中で最も発電ロスが多いとされる「水車(水を受け止める回転部品)」を独自開発することで、マイクロ水力発電に関するコア技術を習得しているものの、ハードウェアの開発はTry&Errorのサイクルに時間と膨大なコストがかかります。3年の研究を得て一般販売にはこぎつけたものの、需要が高まるにつれ量産化しないと販売価格がユーザーの投資回収期間(3~5年ぐらいの希望が多い)を満たせないことや量産化設計、製造において技術的な課題も増えました。それに伴い組織編成も変えていく必要があります。

私たちが開発するマイクロ水力発電 Crutto 3.5kW


 小規模なビジネスで利益を上げ、できる範囲で事業を行うこともよいと思っていましたが、より多くの人に私たちの商品を使用してもらうためにも事業規模の拡大が必要だと感じています。幸い社員や業務委託、外部の協力者に恵まれ、夢の現実に少しずつではありますが近づいている実感があります。
 今までは技術を磨くことを最優先にプロダクトファーストで事業を進めてきましたが、少しずつビジネスサイドの優先度合いを増やしていこうと思います。良い製品を追求することが、顧客を引き付けそのストーリーが成長エンジンになることは今も実感しています。それに加え生産体制や組織強化、資金調達、事業戦略など様々な要因がかみ合ってこそスピード感のある成長が見込まれます。
 私たちは日本国内のユーザーのみではなく、世界各国のユーザーに対しても今から連携や販売を強化しております。そのためスムーズに進まないことや、皆さんに頼りながらなんとか進んでいる状態です。それでも一歩ずつ前に進みたいと思います。

その結果、最も環境負荷の少ない再生可能エネルギーと言われているマイクロ水力発電を普及させ、地球環境に貢献し災害にも強いマイクログリッドが構築できれば本望です。

各建物それぞれで発電し双方向に補い合える電力インフラ「マイクログリッド」

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