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13−3.住宅会社の見極めポイント5つ《後編》

耐震性能の話が思いのほか長くなってしまったので、後半戦です。

▶︎耐震等級3のメリットは?


①地震保険

メリットのひとつは『地震保険』
耐震等級3を取得していれば保険代が半額になりますが、その割引を享受するには【住宅性能評価】の証明が必要になり、この証明を取得するにも手数料がかかります・・・(お金ばっかりかかる〜!!)

でももし家を売ることになったとき、ちゃんと公的な証明が為されていれば、その部分も評価してもらえるので無駄にはならないと思います。

この地震保険ですが、補償金額も火災保険の保険金額の30〜50%の範囲内でしか支払われません。
ローンを抱えながら最大でも半分しか補償されないので、家を建て替えることは到底できません。保険で賄うのではなく、あくまでも『補填』という考え方です。


②家族の安全と住み続けられる家

ただ、耐震等級3を取得していれば家が地震に耐えうるので、一部補修が必要となったとしても、大きな被害に遭うことはなく住み続けることができます。

地震で家が倒壊したら命の危険にさらされますし、命は助かったとしても住めない状態になったら??
避難生活を強いられ、心身ともにストレスフルの状態に。
持病がある方などは悪化してしまうことも、ままあります。

避難するときは命が最優先になるため、着の身着のままで避難することがほとんどです。普段飲んでいる薬やインスリンはもちろん、おくすり手帳も持って逃げることは不可能ですし、それが正解です。

ですが、避難先では定期的に服用しなければいけない薬があっても手元にない。
自宅が被災していれば、取りに行くこともできない。

もし医療の手が伸びても、普段服用している薬や患者の状態が分からなければ、容易に処方することもできません。
災害で直接命を落とすことはなくても、災害関連死ということもあり得ます。

ニュースで避難されている方の様子を観るたび、家にいられたらどんなにいいだろうか、といつも思います。
もちろん、災害は地震だけとは限りませんが、リスクが高いのは事実。

家族の安全を守りたい!せっかく建てた家を守りたい!

その安全を手に入れられるコストアップだとしたら、安いものです。

『災害は、時と場所を選びません』というキャッチフレーズをCMか何かで昔、よく耳にしたことをふと思い出しました。

確かにいつ・どこで・どんな被害に遭うかは分かりません。
でも自宅が無事なら戻れる場所があり、ここ以上に安心できる場所は他にないと思います。

☑️CHECK POINT

⚫︎許容応力度計算による耐震等級3
⚫︎地盤調査(場合によっては地盤補強)
⚫︎ハザードマップの確認

この機会にぜひ耐震性能にも目を向けていただき、家族とおウチを守る術と知識を身につけてください。

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