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フリをした

曜日感覚が狂った「フリ」をしてみた。

朝の7時。アラームの音に目が覚める。もう少し寝かせてよね、と思いながら二度寝する。ふにゃふにゃと目を覚ます。

「あ、課題やって提出しなきゃ」

やるか〜!と自らを奮い立たせて、今まで拒み続けて体調悪いのを理由に提出期限が大幅に過ぎた課題に手をつける。やり始めると、意外と楽しい。案外そんなもの。

学ぶこと「自体」は好きなんだけど、そこに至るまでに自分の脳みそのもわっとした気持ちに勝つのが苦手みたい。そのもわっとしたものは、手をつけたら完璧な最高傑作に仕上げないといけないというプレッシャー。おそらくね。その完璧さが壁になって腰が座ってしまうことが多いから、とりあえず手をつければいいんだよ、と脳みそにスムーズに信号を送れるようになるのが今の目標だったりもする。

提出。

その後、8:47、8:56、8:59、あと1分でオンライン授業が始まる。プログラミングの授業。これ参加しなかったらどうなるんだろう。前みたく友達が電話かけてきてくれるかな。ひな、今日お休み?!ってあの子がLINEしてきてくれるかな。そんなことさせたら申し訳ないから、一言連絡入れるべきかな。学生思いなあの教授が心配するかな。ガッカリさせちゃうかな。そんなことを考えながら、寝た。

期末期間であるために曜日感覚が狂って、忘れてしまったフリをすることにした。


夕方。近所のスーパーから水を抱えながら寮に帰ってきた時に、曜日感覚が狂ったフリをして出なかったクラスの教授にバッタリする。


「あっ!」(目があった瞬間にお互いの目がいいたいことは物語っていた。目で会話するとは、このようなことをいうんだ。)

「こんばんは。すみません、今日のクラス、曜日感覚が狂って、出るの忘れてしまったんです。」

「ふふ、、it’s okay! 相変わらず抜けてる部分が多いんだね。僕も似ている部分あるから、気持ちはわかるよ。」


罪悪感もたしかにあった。が、それよりも、抜けている個性を可もなく不可もなく受け止めてくれた姿勢が、なんだかとても嬉しかった。

結局、わかってほしい、らしい。自己表現の一部ということでいいかな。いや、よくないな。

ごめんなさい。ファイナルプロジェクト、丁寧に、そのあなたのノンジャッジメントなあたたかさを感じながら、仕上げたいと思います。


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