地方の車窓から

西鉄大牟田線で平尾駅を通過する時に見える化粧品屋の看板がすごく好き。

鶴田一郎の描く女性のように細さの中に柔らかさを思わせる線と色。

きめの細かい黒髪。

たおやかな指先。

赤い背景の中に印象強く、しつこくなく佇む彼女が切り取られた四角の中で景色に流れていくのを見ると、なんだかこの一瞬が永遠に思える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?