技術士二次試験 口頭試験対策

最近読んでる本に
健康で幸せな生活を送るには、
良い人間関係が必要だ

という言葉がありました。

ハーバード成人発達研究が
84年かけて解き明かした答えだそうです。

昔と今。
人と人との関わり方が日々変わる中において、
これは不変の事実と考えていいのでしょうか。

言葉は手紙に電話、メールへと置き換わり、
今では相手が人ですらなくなりつつある

chatGPTをはじめとするAIが普及することで
人の仕事の大半が無くなる
と言われていますね。
その中には教育も含まれるとのこと。

私は、教えること育むことズレを、
どこまで埋めることができるかが
教育者がAIに置き換わることの鍵
だと思っています。

だって、
データ越しにしか見えない情報で、
あなたは相手の何を理解できますか?

データ越しだから本音が出てくる、
より真実が浮き彫りになるかもしれない。

ただ、マッチングアプリによく見られるように
嘘が含まれていればどうなるのか。

その嘘がAIによるものだったら、
気づくことはできるのか。

AI同士で騙し合いをしたら、
より強者の嘘が真実として浸透するのか。

まあ、こんなのはAIに限った話ではなく、
人間同士でも同じ話かもしれませんが。

いずれにせよ言いたいことは、
バイアスやノイズをデータの傾向から
読み取るだけでは、人を知るには不十分。

やはり相手と直面して、
たわいない雑談を含めて
コミュニケーションを取ることでしか、
気づき得ない要素、得られない幸せが
確実にある。

その力がある人こそ、
これからの世でAIに置き換えられない
人になるのだと考えます。

私は学生時代の4年間、
進学塾で講師をしていました。
だから、教育がAIに置き換わりうることに
そんなことを考えたのかもしれません。

そのときの話は、
いずれここに書いておこうと思います。



はい!本題に入りましょうか。
技術士二次試験の口頭試験対策です。

明日の筆記試験が終わる頃、
早めに口頭試験の対策しちゃおかな
という方々、
来年度の試験に向けて心構えを知りたい方々。

どちらにもお役に立てる内容を
目指して書いてまいります。

ご説明のラインナップはこちら。

今回は個別にせず、
まとめてこのnoteに書いちゃいますね。

【合格に必要なこと】

私の考える口頭試験の合格に必要なことは、
この3点です。

・あらゆる質問に備えること
【Point】
回答案を作成すること

・合格する答え方を知ること
【Point】
何を問われているのかを理解しておくこと

・モチベーションを保つこと
【Point】
周囲に何を言われても自信を保つこと

これから詳しくご説明します。

・あらゆる質問に備えること

すなわち、HPや参考書に書かれている
頻出の質問例から、
自分ならどう答えるかを
予め書き出しておくこと
です。

頭の中にあるだけでは駄目です。
書かないと、
どこまで自分の意見がまとまっているか
分からないうえ、
客観的に見て『技術士として相応しい』か
判断つけられません。

この手間を惜しまないで下さい。

よく聞かれる質問について、
どれが来ても答えられるように
しておけばいいんです。

何を聞かれるかの目星はついているので、
傾向対策は筆記試験よりずっと楽です。

どのくらいの回答案をどう纏めるかは、
後ほどお伝えいたします。

・合格する答え方を知ること

これは筆記試験を通過できるレベルの
皆さまなら分かると思います。

求められている答え方ができていない、
すなわち自分本位に答えようとするばかりで、
試験の内容、質問の意図を
理解できていないようでは
合格することはできません。

そのため、
文字に起こして確認してみること、
周りの技術士の方に
口頭試験の練習相手になってもらい
相談してみることが必要です。

これによって、限りなく正解に近い方へ、
回答案を作り直すことが出来ます。

そして

・モチベーションを保つこと


皆さんは模擬面接で、
面接官の方々に無責任に
ボロクソなことを言われるかも知れません。

ですが、何を言われてもどうか
弱気にならないでください。

私の場合は、

「この業務経歴では
技術士にふさわしい経験と言えない」

「この内容で受かった人を見たことがない」

「そうとう厳しいと覚悟したほうがいい」

など散々な言われようでした。

これを聞いて、人によっては

「それはやる気を出させるために
わざとそう言っていたんじゃない」


なんてフォローを入れる方も
いらっしゃるかも知れません。

でも私自身は、
それらの言葉に深く傷ついて、
試験に備えるあいだ
ずっと苦しい思いをしていました。

「たとえばこうしたらどう?」
とか
「こういう風に言い方を変えると技術士に
ふさわしいと言えるんじゃないかな?」

という言葉があればまだしも、
限られた時間の中だけで
否定のコメントだけもらいましたので、
ただただ辛いだけでした。

正直にいうと、
それらの言葉に感謝していませんし、
見る目のない方々だったな
と思うことも有ります。

まぁ、個人的な愚痴が
混じってしまいまいたが、
私の伝えたいことはこうです。

皆さん、
これから私の言うことが
間違いのない完璧な正解とは言えませんし、
それは他の方々の意見もそうだと思います。

どうか、人の言葉を信じすぎて
これで大丈夫だと気を緩めたり、
あるいは駄目だ落ちてしまうと
引き締めすぎたりしないようにして下さい。


筆記試験をクリアできる皆さんだもの。
自分の力を信じて十分に備えてさえいれば、
これは合格できる試験です。

口頭試験は
10人に1人は落ちる
なんて言われます。

騙されないでください。

筆記試験を通過するほど優秀な人でも
10人に1人は落ちるほど難関なんじゃない

筆記試験を通過するほど優秀な人でも
10人に1人は準備を怠ってしまう人がいる
ということです。

高いモチベーションで充分な備えがあれば
まず確実に通ります。

このあとも色々とお伝えしますが、
ちょっとでも正しそうだなとか、
これは良さそうだな、
と思ったところだけでも
心に留めたり、試してみて頂ければ幸いです。

【オススメの勉強法】

ここでは、
私がやって良かった勉強法をご紹介します。
それが、この3点です。

・回答案の作成
【Point】
評価項目ごとにシートを分けて100問100答
『リーダーシップ・コミュニケーション』
『マネジメント・評価』
『技術者倫理』
『継続研鑽』
※念のため『選択科目III』も用意しておくこと

・シャドーイング
【Point】
携帯の録音機能でOK
隙間時間で聞き流しながら口パクする

・単語帳
【Point】
コピペで作れてかさ張らないので、
紙よりも携帯アプリがおススメ
隙間時間でアウトプットの練習をする

こちらも、順にご説明いたします。

・回答案の作成

回答案をエクセルシートで作ってみましょう。
私がお勧めするのは
評価項目ごとにシートを分けることです。

すなわち

『リーダーシップ・コミュニケーション』
『マネジメント・評価』
『技術者倫理』
『継続研鑽』


の4種類をそれぞれ纏めるのです。

実は筆記試験の論文について
口頭試験で聞かれることもあります。

少なくとも選択問題IIIに関して、
ご自身の回答を復元して、
内容や技術的な代案について聞かれても
答えられるようにしておきましょう。

私の場合は、
回答案は合計で120問120答ほど作りました。


次の2つは、覚え方です。

・シャドーイング
・単語帳


せっかく回答案を作ったんです。
これを何度も見返すだけで
満足してはいけません。

覚えた気になっても、
案外いざというときに出せないことは
皆さんも経験があるでしょう。

大事な面接で
そんな事態になるのを避けるよう、
インプットとアウトプットを繰り返す

これに尽きると思います。

シャドーイングというのは、
聞こえてきた音声のすぐ後を追って、
同じ音声を発する勉強法です。

語学の習得に推奨される勉強法ですが、
面接の勉強にもばっちりハマります。

使うのは携帯の録音機能でOKです。
質問と回答を声に出して読み上げ、
それを録音しておきましょう。

あとは移動時間に何度をそれを
聞き流して答える真似をすることです。

このとき、声に出さず口パクでも構いません。

私の場合は、
1時間ほど近所を散歩しながら
シャドーイングを繰り返すことを
よくしていました。

気を付けてほしいのは、
読み上げる回答案は
自分の言葉にしなきゃいけない
点です。

人の言葉や
ご自身が理解していない単語のままでは、
読み上げてもまるで頭に入りません。

そして単語帳ですね。
古臭いですが、
回答の瞬発力を鍛えるには有効な手段です。

せっかく回答案を打ち込んだんです。
紙よりも携帯アプリなどを活用しましょう。

紙に手書きするよりコピペの方が
圧倒的に単語帳づくりが早いです。

あと、アプリによっては
HPのリンク先なども貼れます。

単語帳アプリは調べると色々出てきます。
ご自身で試してみて
一番使いやすいものを選んでください。

これも電車の中や待ち時間など、
隙間時間ですぐできるので、
ぜひ習慣づけてみてください。

ちなみに私は、
このシャドーイングと単語帳は、
筆記試験でも活用していました。

色んなテーマでA4 1〜3枚の論文を作り、
それを読み上げて録音しました。
また、専門用語や
どうしても頭に入らない部分は
単語帳アプリを使って補うようにしました。

【口頭試験のFAQ】

ここでは、
口頭試験の受験勉強するなかで
私自身がよく悩んでいたこと、
また、私に限らず同じく受験する方々と、
説明会などでよく聞いていた疑問について、
私なりのアンサーをご用意いたしました。

Q. 技術士に相応しい経験がない

A.経験がある、と言い切ることが大切

技術士の定義(技術士法より)
科学技術に関する高等の専門的応用能力を
必要とする事項についての
計画、研究、設計、分析、試験、評価、
又はこれらに関する指導の業務
を行う者

例:
「エンジニアリング業務を担当しています〜」
⇒プロジェクトの『計画』立案に携わり、
不具合発生時には関係部門と共に
実績データから『分析』『評価』を
行うことで、問題解決に従事しています。
この点が技術士として
ふさわしい業務経験と考えます、など

若手中堅の受験生の方では、
特に多い悩みだと思います。

自分の経歴が立派なものだと自信が持てない。

技術士にふさわしい経験かが分からない。


口頭試験を受ける前に、
そんなことを考えて悩んでしまいます。

ポイントは、言い切ること

どんな仕事でも立派な経験です。
胸を張って、どういった苦労をして
どのように乗り越えたか、
熱量をもって説明すれば、
面接官には評価してもらえます。

そして重要なのが、
『技術士の定義』に則した経験です
と伝わるように話すことです。

私は設計職でも研究職でもないけど、
なんていえばいいんだろう。。。
なんて悩む人もいるでしょう。

私もそうでした。

「エンジニアリング業務は
技術士の定義に合わないよ」


なんて、模擬面接で冷たく言い放たれました。

ですが、
こう言い換えてみることもできます。

プロジェクトの 『計画立案』に携わり、
ときには設計・試験・現地調整部門と共に
試験』手法を検討し、
データの『分析』や『評価』を行い、
問題解決に従事しています。
私はプロジェクトの総合責任者として
それらを取り纏めて
お客様と直接やり取りする立場にあります。

こう話すと、
「おお、こいつは
技術士の定義にある
業務経験を満たしているな〇、
しかもリーダーシップマネジメント能力
ありそうだ〇と
評価してもらえるようになるでしょう。

『エンジニアリング業務』という
言葉ひとつで×だったのが、
言い方を変えるだけで◎です。

嘘は一つもついていない。

だから、自信をもって淀みなく話せました。

皆さんぜひ、
自分の業務をどうポジティブに
アピールできる言い方に変えられるか、
考えてみてください。

Q. 業務経歴の説明の仕方

A. 業務経歴は淡々と述べつつ、
質問を誘導させる
経験があることは積極的にアピールする

例:
【業務経歴】
「海外業務では20XX〜20XXにかけて、
○○で□□をした経験がございます」

傾向を見ると、聞かれない場合もあります。
それでも、
ほぼ間違いなく聞かれる質問として、
備えておく必要があります。

経歴と詳細を2分あるいは5分程度
話してくださいと言われます。

もちろん申込書の業務履歴に沿った説明
になるわけですが、
アピールを積極的にしていきましょう。

書き洩らしたことがある場合は、
ここで補足しても構いません。

海外業務の経験がある方は
さりげなく添えておくとGoodです。

たとえば業務経歴を話す最後に、
「海外業務ではどのくらいの期間、
○○をした経験がございます」と伝える。

そうすると、

「海外のお客様と仕事をするなかでは、
どうやってコミュニケーションを
取りましたか?」

「苦労した点はなんですか?」

「海外向けの仕事では特に、
利害関係の点で衝突する場面も
多々あったかと思いますが、
どのように対処しましたか?」

などの質問が飛ぶ方向に誘導できます。
こうなればしめたものです。
準備していた回答を淡々と伝えていけば
〇がつきます。

Q. 業務詳細の説明の仕方

A. アピールの回数を意識する

例:
「この業務内容の詳細は、
技術士の定義における 『設計』・『評価』
の業務に携わる中で力を発揮した、
という視点で記載いたしました」
「『評価』の点で特に力を発揮したのは、
XXに対する○○の評価です」


業務詳細では、
自身がどれだけ技術士にふさわしい経験を
してきたのかアピールしましょう。

この業務詳細の点は、
先ほどお伝えしましたように、
模擬試験で私は

「業務詳細の書き方がまずい、
技術士の経験として相応しくない」


と指摘を受けました。
その後、どうすれば技術士として
相応しい経験があると言えるかを
必死になって考えた末、
編み出した答え方です。

「相応しい経験があります!
技術士の定義におけるこれに該当します!」
と胸を張って言い切ることが大事です。


よほどズレた内容でない限り、
「それは技術士の定義と違います」
とは言われません。

とはいえ
意地悪な面接官に当たるケースも
考えられます。

仮にそう言われても

『このプロジェクトにおいて
私の立場はXXです、
技術知識だけでなく
高いリーダーシップとマネジメント力が
要求されるものであり、
それは技術士の定義における
XXの業務経験として相応しいもの
だと私は考えます』


そう言い返して説得するぞ、
くらいに備えておき、
自信を持って答えて下さい。

Q.どこまで正直に述べるべきか

A. 実績に自信が無い素振りは絶対に出さない
嘘をついてはいけない
間違えたこと、知らなかったことは素直に言う

例:
Q「XXは大変だと思いますが、
貴方自身が行われたのですか」
A「はい、私が○○の立場で、
これらを取り纏めいたしました」

Q「学会発表の経験はありますか」
A「まだございません」

Q「XXをご存知ですか、
□□をしなければならないのでは」
A「不勉強で申し訳ございません、
○○でしょうか」
「おっしゃるとおりです、勉強いたします」

これは当たり前のことですが、
大事なことです。

胸を張って答えること。
嘘は言わないこと。
そして知らなかったことや間違えたことは、
素直に伝えることです。

意地悪な質問をしてくるケースもあります。

私も聞かれて分からない問いが
2つほどありました。
ここに書いたような答え方をしていますが、
ちゃんと受かっております。

因みに聞かれて困ったのは

『コミュニケーションには4種類ありますが、
経験を踏まえて2つほど述べてください。』

『中国では技術士はどう呼ばれているか
知っていますか?』

です。

Q. コミュニケーションの取り方

A. 第一印象を良くする
礼儀正しく、笑顔とはっきりした口調、
大きな声で子どもでも分かる言葉を使う
自分語りに酔いしれない

例:
苦労した点や注力した点は、
身振り手振りをつけて話す
ゆっくり大きめの声で話す
コミュニケーションの取り方
専門用語に頼らず、
ときには言葉の説明を入れる
聞かれたことに対する答えだけ端的に話す

【Point】
口頭試験の採点は『加点方式』
質問が多くなるほど加点の機会が増える
すなわち『話が⻑いほど損』をする

面接官とは一期一会。
たった20分間、話し合う機会です。
相手は人間なので、
第一印象が良いに越したことは有りません。

その人の印象は、
見た目と始めにかわす会話で決まります。
それを意識のうえ、
無理やりにでも笑顔をつくって、
第一声を発しましょう。

私が心掛けたのは、
ゆっくり大きめの声で話すことです。

これは、
ついつい説明が早口になりがちだったので
抑えるためです。

そして、
マスク越しのコミュニケーション
だったのも理由です。

声が聞き取りづらいことのないよう、
ゆっくり大き目の声で話したのです。

そうすると、
つられて試験官の声もゆっくり大きめになり、
相手の声が聞き取りづらいということは
ありませんでした。

そして忘れてはいけないポイントは、
口頭試験の採点は
加点方式』だということです。

採点者は評価項目を満足しているか、
一つ一つの質問でチェックしていきます。
ですから、質問と回答のやり取りは
多いに越したことはありません。

できる限り、
聞かれたことに対する答えだけを、
端的に話しましょう

極端な話ですが、
皆さんが1つの質問に対して
5分10分と延々話してしまうと、
採点者は時間内に全部のチェック項目を
確認しきれないでしょう。

しかもずっと評価項目と関係のない話を
していたら、、、

採点者にはそれなりの技術知識があることと
口が回ることしか伝わりません。

自分では「よし話し切ったぞ」と
満足している一方、
実はろくに点数がついていないことに
気づかない。。
ゾッとしますよね。

この口頭試験ではコミュニケーション能力が
問われていることを、
どうか心に留めてください。

【技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)とは何を指すのか】

もしかしたら
教育内ですでに口を酸っぱくして
言われているかも知れませんが、
大切なことですので、
私からもお伝えしたいと思います。

要は、
技術士として求められる能力はこれであり、
試験ではこれらを見てますよ、
という内容の要点です。

・専門的学識
・問題解決
・リーダーシップ
・コミュニケーション
・マネジメント
・評価
・技術者倫理
・継続研鑽

口頭試験で主に聞かれるのは、
上記のうち専門的学識と問題解決以外の
6点です。

・リーダーシップ

【Point】
『お客様』や『他社』との
利害関係の調整
を指す

例:大規模なプロジェクトの中で、
全体工程や品質コストの兼ね合いを
責任者としてどう調整したか

リーダーシップとは何を指すか、
これは利害関係の調整を指します。

1つのプロジェクトのなかで、
自身は何をどう取り纏めたのか。

海外案件に携わったことのある方なら、
価値観や能力の違いで苦労した経験が
おありの方も多いでしょう。

それをどう調整したのかを話せば、
リーダーシップを評価してもらえます。

・コミュニケーション

【Point】
相手は『お客様』が対象 (社内の身内じゃない)
“手段”と”頻度“を具体的に言うこと

例:1年かけたプロジェクトで定例会を月1回
3〜5日かけた打ち合わせを
Face to Faceで行った

コミュニケーションは
主にお客様を相手にした内容
を話す必要があります。

口頭や文書、ときには簡単な画を書いたり
ボディーランゲージでやり取りすることも
有るでしょう。

今ならリモート打ち合わせが多くなっており、
認識齟齬が起きないように
どう工夫しているか、
なんて話もできますよね。

それらをできる限り、
具体的に話せるよう、備えておきましょう。

・マネジメント

【Point】
『人』『物』『金』『情報』を
適切に配分することを指す


例:人の能力に応じて適材適所に仕事を与え、
 都度フォローを行った

マネジメントは
端的に言えば人・もの・金・情報
これらの資源を適切に配分すること

を指します。

例えば、
プロジェクトに求められる
専門人員の確保や作業の割り振り、
それらに対するフォローを行った経験
これらを話せば、
マネジメント能力が評価されるでしょう。

・評価

【Point】
失敗を次にどう活かしたか
「業務の中でトラブル(あるいは不具合)は
ありませんでしたか?」
⇒「それを貴方はどう解決したのですか?」
と聞かれている

例:再発防止の為に、
事例と対処策を文書化して
業務のルーティンに組み入れた

評価とは、
業務上の結果や波及効果を反省して、
それを次にどう活かしたか

ということを指します。

たとえば失敗例を聞かれますが、
「こんな失敗しました」という回答だけ
ではミスをさらしただけになってしまいます。

かといって「失敗しませんので」と
胸を張って答えても、
試験員は「あ、そうですか」
と感じるだけです。

これではせっかくの回答に点が付きません。

「こんな失敗やトラブルにあった経験があり、
こう対処しました、
再発防止のためにこう改善に努めました」

ここまでいって評価です。

・技術者倫理

【Point】
関係する法令で定められていることを
遵守しているかを指す

例: 「倫理に反することに
直面したことがあるか?」
という質問が来たら、
出来るかぎり実例を挙げる

「作業者の安全が脅かされる危険があったので、客先責任者に断りを申し入れて説得した」

技術者倫理とは
倫理的な行動ができているか
聞かれています。

よく聞かれるのが、
「業務で倫理に反することに
直面したことがあるか」です。

できるかぎり、実例を挙げて答えましょう。

たとえば

「お客様より無茶なスケジュールを
要求されたけれど、作業者の安全性・
業務遂行の確実性を優先させるために
断りを入れて、代わりにこう提案した」


なんてことなら、
皆さんの中にもご経験ある方が
いらっしゃるのではないでしょうか。

・継続研鑽

【Point】
関係する学会に、口頭試験前に入っておく
「学会に入っていますか?」と聞かれるため

例: 「技術士になったらどうしますか?」
これは「CPD(継続研鑽)をどう積みますか?」
と聞かれている

技術士会に入ります〜だと曖昧
後輩の育成、論文執筆や
講師対応などが該当する

継続研鑽とは
常に自分の力量を向上させるよう努めること
を指します。

端的に言えば、
どんな勉強をして能力を高めていますか?
ということですね。

研修会や学会への参加、
論文作成などの経験がある方は、
積極的にアピールしていきましょう。

「学会に入っていますか?」
と聞かれることは多いです。

申し込めば今からすぐにでも入れますので、
機械学会や電気設備学会など、
事前に自身に関係のある学会に
入っておくと良いです。

私は口頭試験の1か月前に
電気設備学会に入りました。

「技術士になったらどうしますか?」
という質問は、面接の最後によく聞かれます。

これは技術士になった後に
継続研鑽をどう積みますか?
と聞かれています。

技術士を目指す同僚たちの受験サポートや
学会発表
など、
なるべく具体的に話しましょう。

口頭試験で気をつけるところは
こんなところですね。

It's a piece of cake!
いつか技術士として、
どこかでお会いしましょう。

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