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私文のわたしが、大学で学力が上がった気がしないという話

まずはじめに、これは中高一貫の私立校に通い偏差値60程度の大学に進学した私の感覚。あくまでも私と私の周りにおける印象であり誰かを蔑むものでも称賛するものでもない。

私は”大学に通ったこと”で自分の学力が上がったとはあまり思えない。ここで言う学力は偏差値で表す知力を指し、仕事ができるとか賢さとは異なったものだ。(学力と賢さの話は別の記事を書きたいな…と思っている)

もちろん通う前と後で専門的な知識量に差はある。知見が広がったとも思う。しかし大学に通わずとも4年の歳月を過ごせば別のものが見えるものではないだろうか。

なんのために大学に通うか。知識をつける以外にやりたいことを見つける新たな出会いなど人それぞれだ。でもそれは進学が当たり前であった場合の話で、就職が当たり前である環境であれば、学びたいものがなければ大学に行きたいと思わないだろう。

私の知る限り少なくとも6割の私文は惰性で単位を取っている。超難関校も含め。もちろんゼミで専門的知識を高めている人もいるだろう。しかしそれすら学力にはあまり影響はない気がする。

高卒と大卒に学力差があるのは、高校または浪人時代の勉強量に差があるからだ。受験や推薦という進学するための過程によって進学組の学力が引き上げられていることは間違いないがそれらは仕組みが生み出したものであり進学した結果の差ではないのではないだろうか。


大学とはなんだったのか

人生の夏休みと言われる時間でサークルやバイトや短期留学と貴重な経験や思い出など得たものは大きい。しかしそれらは大学が提供するサービスから得たものではなく、大学生という身分だから得られたもの、いわば副産物。自由な時間を高い学費を払うことで、大義名分のある自由時間にすることができる。ある種、最大の贅沢品なのではないかと思う今日この頃だ。


あとがき

私の在学していた高校の進学率はほぼ100%だった。小学校は公立だったが高校卒業後すぐに就職という進路を選んだ人はほとんどいなかったように思う。高校卒業時に同じ学力だった人が進学するか就職するかで学力にどれくらいの差が出るか、そういうデータがあれば興味深いなと思う。






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