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「踏む」

●詩「踏む」


                       木村信子   
 踏む                           
 ふむふむなるほど やがて道になる             
 踏む                           
 ふむふむなるほどなるほど 草を踏む            
 踏む                           
 ふむふむなるほど すぐ日が暮れる             
 踏む                           
 ふむふむなるほど 影を踏む                
 踏む                           
 ふむふむなるほど                     
 だれでも大人になる                    
    
   『時間割にない時間』より--この本は図書室にあります)

●あなたが踏んでいるもの

いま,あなたが踏んでいる「草」や「影」は何でしょう?       
ひょっとすると,それは、大人たちが辿ってきた道。
人類が築き上てきた文化の積み重ねのこと。
一歩一歩が身体を鍛え,脳に刺激を与えていく。

しっかり踏みしめて
どうせ,だれでも大人になるならば
「カシコイ大人」になろうぜ! 

―― 以上です。
学級通信にはよく詩を引用しました。
これは中学3年生の5月に発行したものです。
木村信子さんのリズミカルな詩に,
ボクの「社会科のセンセイ」としての想いを重ねています。
受験シーズンにはもちろん,いつでも何か節目になりそうなときに取り上げてきました。

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