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寛ぎの湯~~大崎・金春湯

仕事帰り,今日も無性に銭湯(ふろ)に浸かりたくなる。
どこぞの駅近にないものか…
バイブル『東京銭湯 お遍路マップ』を電車の中で取り出す。

JR大崎駅近くに「万福湯」と何ともおめでたい名前の銭湯を発見…よし!
ところが,これが何とまさかの廃銭。
さ迷い歩いた過程は省略します(泣)

気を取り直して『東京銭湯 お遍路マップ』を見直す。
ほぼ道なりに銭湯を発見。その名は「金春湯」。よし!
上り坂に沿う住宅街を抜けてやや広い道に出る。
地名が戸越に変わる辺りに,ありました。

ビル銭(ビル乗っけサバイバルタイプ)。
玄関前にいろいろ置いてある。書かれている。

何だか期待感が高まっていくぞ!

入っていきなり驚く。
おっと何でしょうか,この落ち着いた空間は。
広めのロビーで右奥にフロント。
そして左側にある休憩室。なんと畳敷き

いやぁこれはステキだ。
銭湯回数券を渡す段からいきなり話しかけてしまった。
「ここはリニューアルされたんですか」
女将さんがおだやかに答える「いえ,もう長いんですけれど」
「ずいぶんきれいだし,あの畳敷きはステキですね」
「ありがとうございます。昔は段差があったんですけれど,取ったんです」ほぉきっと地元のご老人対応ですね。
細やかな配慮がすでに感じられ期待感がさらにアップ。

それを裏切らず,脱衣所もキレイ,広い。
籐の篭や椅子,畳表を敷いた島ベンチがいい。
さらに後で気づいたけれどドライヤー無料!

いざ浴室へ。
おぉまたしても,期待を裏切らない。
カランの数は18と小ぶり。しかし,狭さを感じない。

その理由の一つ目は天井。
ビル銭なので高くはないが,
男湯女湯双方の中央部分を心持ち上げた形になっている。

理由の二つ目。浴室の構造がいい。
全体を左右に分割。
右手はすべて洗い場。
左手に湯舟を並べているので,奥行きを感じられるのだ。

湯舟は奥から8名規模のバイブラ,43℃。
12名規模,40℃,手前には2基の座風呂兼ジェットバス
次に6名規模の水風呂,キンキンの14℃。
そしてサウナ,入場制限7名まで。

ペンキ絵もタイル絵もない。
壁に張られた大き目のタイルの色合いが上品で落ち着いている。
青みの色は何だろう「勿忘草色」??

こんな感じの色でした。

ピンク系,グレー系も同様の色味。いやぁ寛ぐなぁ~~。
あっという間にいつもの1時間。

しかし,湯上りがこんなに待ち遠しかったことはない

さぁ畳だ畳,小上がりだ💛

まずは飲み物を買ってと思ったら,おっとこれまた期待以上

クラフトビールだって!
伊良コーラだって!
伊良コーラを買っていただきます。

左手にズラリ並ぶはTシャツやタオルなどのオリジナルグッズ。
さらには本。こちらもクラフトビールやサウナ,銭湯モノがズラリ。
漫画も『テルマエ・ロマエ』だ。ご店主のこだわりを感じる。

それに,幼児向けのおもちゃがきれいに箱に入っている。
息子が幼い頃に連れて行ったS医院の待合室を思い出す。
ふ~~寛ぐなぁ。

お客さんが途絶えたところで女将さんとお話。
万福湯が廃銭となったことやほど近い中延駅近くの銭湯も廃業したことなどを残念そうに話される。
何か女将さん自身が「銭湯LOVE」なんですね。

そして,なんとこの金春湯さん。
大田区大井町駅近くの末広湯の経営再建も手掛けて最近オープンしたという話も聞けた。
「あちらも行ってくださいね。六角形のお風呂があるいいところなんですよ」
はい,もちろん行きますとも。金春湯さんが手がけた銭湯ならば,そこもきっと居心地がいい寛げるところでしょうから。

金春湯さん,ありがとうございます。いいお湯でした。
そうそう金春湯さんはHPも充実しています。

https://kom-pal.com/

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