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ECO商品から学ぶ、自然循環する製品を示す言葉「生分解」と「OK Biodegradable MARINE」

気になるニュースからピックアップ。

スターバックスのストローがプラスチックから紙に変わったように、身近でよく使うプラスチック製品の一つであるストローが進化してきています。


大手100円均一ショップのダイソーから、100%植物由来の生分解性ポリマーストローが発売されました。

このストローは、株式会社カネカが開発した「カネカ生分解性ポリマーGreen Planet®」を使用し、「OK Biodegradable MARINE」という承認も取得しているそうです。


さらに、ダイソーは2021年秋より、こういった環境配慮型商品(ECO商品)の取り扱いを本格化しています。

安くて何でもそろっている100円均一ショップの商品が、徐々にこういった地球に優しい商品に変わっていくことは素晴らしいことですね。


それにしても、「生分解」と「OK Biodegradable MARINE」とは聞きなれない言葉ですよね。

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生分解」とは微生物の働きで分子レベルまで分解し、最後は二酸化炭素と水になる性質のことです。

他にも「酸化型分解性」というものがあり、こちらは光や熱を受けることで添加剤が作用して崩壊する性質のことです。
この「酸化型分解性」の場合、プラスチック部分が残ってしまう、という欠点がありました。

その問題を解決したのが、「生分解」です。


最後には二酸化炭素と水になるため、自然に還っていく、ということですね。

ごみの埋立地が減ってきていることや、自然に還らないごみが増えてしまっている問題解決のために、このような技術が発達していくことは、本当に素晴らしいことだと思います。

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そして「OK Biodegradable MARINE」というのは、海洋生分解性プラスチックに関する唯一の認証制度です。

この認証を発行しているのは、ベルギーにある団体ですが、元となっている基準はイタリアが提案しています。

こういったプラスチック問題に関しては、ドイツやイタリアが主導となって、国際基準化を進めています。

日本でも、「海洋生分解性プラスチックの標準化に係る検討委員会」というものが2019年に立ち上がっています。

2021年~2025年で日本もIOSを提案する予定だそうなので、欧米諸国だけでなく世界中で一丸となって取り組むことで、よりよい国際基準ができてくることでしょう。

生分解性の商品が世界標準となる日が、とても楽しみです。


金賢守(キムヒョンス)


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