情報提供のお願い

 いま一部で話題になっているイシューズという新しいサービスにおいて(https://the-issues.jp/about.html)、学校での性教育がトピックの一つとして挙げられています(https://the-issues.jp/topics/RQE3eFisoZLriW2atuPM)。
 しかしながら、運営事務局によって書かれた反対意見紹介には問題があると私は思っています。反対理由の一つ目に「寝た子を起こす」論を書いており、その論の根拠に文教大学の紀要論文を引用していますが、1.調査対象が大学生などであり性教育を受けるであろう年齢層と少し異なること、2.対象が性教育ではなく喫煙防止ビデオという異なる事象であること、などから、性教育の場合にも同様だろうと調査実験結果を援用することができるのか疑問です。また、内容と無関係な何となく怖い画像を選んで載せているという点も印象操作という意味で問題だと思います。(またそもそも、子どもの性的興味の誘発の何が問題なのか、という論点もありますが、これは性的保守派との価値対立に踏む込むことになるのでおそらく書けないでしょう。)
 皆さんにお願いしたいのは、事務局に修正提案をするにあたって(https://the-issues.jp/editorialPolicy.html)、性教育が子どもに与える影響について、研究論文などウェブ上で公開されている情報を教えていただけませんか、ということです。正確な情報を添えることで事務局が修正へ動く可能性が格段に上がると思いますので、どうかお助けいただきたく思います。

以下、運営事務局によって書かれた問題箇所の文面。(修正後も見れるよう、記録用にここに一応コピペしておく。)

近年、児童虐待の悲惨なニュースが散見されます。
また中絶や性感染症などの件数の多さも目につきます。
こういった事態を改善するため、学校での性教育をもっと充実させるべきでしょうか?
(中略)
なぜ反対なのか
「寝た子を起こす」リスクがあるため
文教大学の研究では、201名の大学生などを対象に「寝た子を起こす」理論の検証実験を行いました。
ここでは、被験者に喫煙防止を呼びかけるビデオ教材を見せて、その前後で様々なアンケートに回答させています。
その結果、タバコを吸わない162名のうち1割にあたる18名が「ビデオ視聴後にタバコを吸いたくなった」と回答しています。
同様に、性教育を行うことが性の興味を誘発するきっかけになる可能性があります。

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