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開歌-かいか-4周年記念short movie「TOWER」について

「次のワンマンを、映画とライブの中間にしたいんです。脚本を書いてくれませんか?」

アイドルグループ・開歌の運営陣から、そんな提案をされたのは2、3ヶ月前だったか。
最初はもちろん意味がわからなかったが、ワンマンの会場である東京タワーのスタジオ、その巨大な白壁に短編映像を上映してライブとMIXしようというハチャ☆メチャな構想だ。
ウケるー!(もちろんやる)

自分の中でのテーマは、
「東京タワー」
「5年目のアイドル」
そして「映像とライブがシームレスに交互にやってきて、最後に新曲に繋がる」ということ。

映像の尺は15分と長くはない。
でも限られた予算と時間とシチュエーションの中で、いつものライブでは見ることのできない表情を見せる開歌を見せられないと意味がないわけで。
わたくし考えたのは、「アイドルをやっていない開歌」という「もしも」の世界のメンバーたちが、東京タワーを特異点に、アイドルをやっている自分を垣間見る、「東京タワーはアイドルの夢を見るか?」という物語。

普通に考えたら、アイドルが「夢」で、生活が「現実」なんだけど、それが逆転している彼女たちの人生を、もう一回転させてみよう。
最終的に夢と現実の境界などよくわからん、と思いながら外に出たお客さんは目の前にソヴィエ立つ東京タワーを眺めるのだ。

そうして書いたシナリオがこちら。

映像を見た方は、これを読んでもらうと、あんなシーンこんなシーンでのメンバーたちがとても良い表情、演技をしていたのが伝わると思う。
撮影にも参加させてもらい、映画の主題歌にあたる新曲『TOWER』も作詞作曲しました。

そしてイベントは、5月20日に開催され無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

東京タワースタジオの大画面で見ると、「ここはもっとこうすれば良かった」とか「ここはこうした方が伝わりやすかった」とか、やっぱり色々とあるんだけど、
全体としてはカメラマンのヒロくんとVJのTON2さんの美しい映像、照明音響の鮮やかさ、そしてメンバーの素晴らしいパフォーマンスに助けられて、ライブ全体が一つの「作品」に辿り着いたと思えて嬉しかった。
関わっていることも忘れて「なんか良いもん見たな〜」と思った。

ライブの配信アーカイブは28日まで、
それを過ぎたら公に目にする機会は( おそらく)二度とないので、
良かったら「TOWER」と開歌の4年の集大成をぜひ見てください。
https://zizoo.zaiko.io/item/356606

ただ……、
一個自分の中でミスったことがあって、
ライブが終わったらだと思ってたんだよね。
映像が夜のシーンで終わって、会場から外に出たらライトアップされた東京タワーがドン!これは感動不可避!とか思っていたんだけど、めちゃくちゃ早い時間のライブで、外に出たら夕方不可避でした。

感謝。

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