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週刊エコノミスト7月30日号ー移動革命

こんにちは。

今日は交通業界を取り巻くトレンドである「MaaS」についてです。

まずMaaSとはMobility as a service の頭文字を取った造語です。

そして、クルマ、鉄道、飛行機、バス、タクシー、自転車、などのあらゆる交通手段をICT(情報通信技術)を駆使して、待ち時間などのストレスをなくしスムーズな移動を可能にすることを目的としたサービスの総称です。

すでに日本を含め世界中で注目されているMaaSは地域によりインセンティブが異なるようです。

例えば、CO2の排出による大気汚染に対応するためにフィンランドでは渋滞の緩和やマイカーを減らすことを目的にMaaSを推し進めています。

具体的にはフィンランドのMaaSグローバルという会社が「Whim」というサービスを提供しています。
Whimの内容はサブスクリプションモデルを採用しており、月額約6万円で公共交通乗り放題やシェア自転車の使い放題などです。
欧州ではマイカーの保有コストが月額約7万円なので、ほとんど使わないマイカーを保有するくらいなら、Whimの乗り放題プランを選ぶほうが合理的です。
実際にWhim利用前後のデータによると、利用前は公共交通の利用率が50%を切っていたにも関わらず、Whim利用後は75%付近に増加し、マイカー利用率は半分以下となっています。(MaaSグローバル出所)

一方で日本はというと、インセンティブとして環境保護のためとは考えにくく、第一義的には利便性の向上や、移動総量の底上げによる地域活性が、MaaSを導入するためのインセンティブになっているようです。

MaaSは様々な分野のを活用することが必須であり、特にクラウド・データ分析などのビックデータを解析するためのAIの発展は欠かせないでしょう。

ビックデータを解析するためのクラウドサービスの他にも地図サービスや決済サービスなど様々な分野が必要となるので相互に協力しながらサービスを組み立てること必要なのではないでしょうか。

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(所感)

昨今、高齢者による運転事故が相次いでいますが、身体が不自由な高齢者にとってクルマは必需品であると思います。

地方の高齢化、過疎化によりクルマはより必須になると事故が増えるという悪循環に陥るはずです。

しかし、MaaSのサービスはこの現状を打破できるがあるのではないでしょうか。

高齢者がマイカーをもたなくても生活に困らず、さらに安価に移動できる手段が増えれば、事故の削減、地域の活性化に大きく近づきます。

既に、日本でMaaSを取り入れている自治体は増えてきているようですが、データを集め、さらにテクノロジーが進歩しそれぞれの地域に最適化したサービスが出てくれば面白そうです。

終わります。

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