見出し画像

学校に行っていないんだから給食は止めてもいいよね?-給食費21,750円返金

小学校の4年生1学期の終わり頃から保健室登校と五月雨登校を繰り返した娘。
5年生になって心機一転、1ヶ月半教室で過ごしたものの、それが続くことはなく再び保健室登校と五月雨登校を経て1学期を終了。
「学校はもう行かなくても良いかな。」との本人の発言により、長い長い終わりのない夏休みに突入し…。

給食は、止めた。

「お金を払うだけで給食を食べないなら、費用も食材も無駄になってしまう。それぐらいならそのお金は他のことに使いたい」と私が申し出たのに娘が納得したカタチだ。

私「給食は止めても学校には行けるんだよ?もし学校に行きたくなったら私がお弁当を作るよ。」
娘「まあ、行きたくならないだろうけど…。笑。でも、行きたくなったら、お弁当をお願いしたい」

そして。
長い長い夏休みを経て2学期のラスト一週間だけ、毎日保健室に登校した。
2学期いっぱいで異動になる大好きな保健室の先生との最後の日々を過ごすための期間限定登校。
登校が期間限定ならば給食を復活させる必要はない。
娘本人も「給食よりママのお弁当がいい」と希望したので毎朝せっせとお弁当を作った。
それでもう学校には行かなくなるだろうと思っていた。

しかし冬休みが終わりに近づくと娘が言った。
「3学期も学校に行く。」

大好きな保健室の先生と過ごした最後の時間はもしかしたら「日常は永遠に続かない」ことを娘に感じさせたのかもしれない。

保健室登校にて3学期をスタート。
新しい保健室の先生は「いい感じ」とのことで居心地も良さそうだ。

娘は登校を少しも嫌がることなく毎日私の作ったお弁当を持って学校に行った。

そんな娘の様子をみて、聞いてみた。
私「もし学校に続けて行くようなら給食再開してもらおうか?」
娘「うん!そうしたい。」
私「給食はオトナになったら滅多に食べられないからねぇ。今のうちだよ?笑」
娘「だよね!今のうちに食べとく!笑」

そんなわけで来週から久しぶりに給食を食べることになった娘が学校から封書を持ち帰ってきた。
「これ、ママに渡してって」
中を確認すると、受領書が入っていた。
給食を止めていた間の費用が返金されるのだそうだ。
記載して事務室に持参すると返金が受け取れるとのこと。

給食費返金 75日分

娘が登校しなかった理由は「体調不良」には「伴わない」が、そのあたりは学校側の配慮であり別にこだわりがないので、娘と一緒に「体調不良だったんだねぇ」「知らなかったよ!」と笑いのネタにしておく。

さて。
この金額を見てふたりで話す。
私「二万円だってよ!」
娘「これで何が買えるかなぁ?」
私「けっこうな大金でしょう?チリツモだよ。」
娘「無駄にしなくて良かったね!」

そこに気がつけてもらえて何より。


話は変わって。

最近、娘が自宅学習に取り組んでいない。
やっていないことには気が付いていたのだが、学校の宿題もあったし、久しぶりに登校すればカラダもココロも疲れるだろうから触れないでいた。

だがいま、この領収書が手元にある。
これは良いチャンスだ。と私は感じた。

パソコンでアニメを見ようとしていた娘に話をする。

私「最近チャレンジやってないよね?」
娘「あ…。」
私「給食費が返金されることで理解してくれたと思うけど、やらないことにお金を払うのはもったいないことだよ。」
娘「そうだね、それは、わかる。」
私「取り組むならお金は払う。だけど、取り組まないなら退会しよう。またやりたくなったら入会してもいい。」
娘「うん…。」
私「やりたいこと、たくさんあると思う。やりたいこと優先で生活するのは良いことだと思う。でも上から数えてチャレンジが入ってないなら、やめてもいいと思うよ。」
娘「…。」
私「もちろん、あなたが続けたほうがいいと思ってるんなら、続ける方がいいと私も思うし支払いもする。どっちでもいいよ?」

すると。
「チャレンジやる!」と娘がアニメを見かけたパソコンを閉じる。

私「そっか。時々、私、チャレンジは?って、声をかけようか?」
娘「うん、お願いしたい!」

ちょっとスッキリした顔をしている娘。
私の話を理解して納得してくれたらしい。

私「あ、別に、私がパソコン使いたいからって、チャレンジの話した訳じゃないよ?笑」
娘「あ、そーゆーこと?笑」

あははははー。

娘「でも、やるね。」
そうして家庭学習に取り組み始めた。


なにかに気付きがあった時は大切な話をするチャンスだと私は思っていて。

娘も給食費の返金額から「やらないのにお金を払い続けることのもったいなさ」を感じてくれたのではないかと思う。

そうだったらいいな。

そしてやっぱり勉強って「やらせる」とか「やらされる」んじゃなくて、本人が「やろう」って思えるほうが絶対に良い。

娘がそう思えるような環境を整えていこう。
娘が素直な気持ちで私と話が出来るような関係を維持していこう。
娘の将来を閉じないように私に何が出来るのか、さらに考えていこう。

問題を解く娘の姿を見てそんな思いを強くした日常の一コマ。


※「不登校になったら給食を止めるのが良い」という記事ではありません。学校に行っていなくても給食を止めないで欲しい子もいると思います。子どもさんの気持ちをよく聞いて、親子で話し合って決めて下さい。