サレ妻からシングルマザーになった私が欲しかったモノの話
一度目の離婚の話をしたくなった。
週末の夜。
良い感じの酔っ払い←私。
たまには私もカウンターでぐだぐだ言いたいんで。
よろしかったら聞いてやって下さい。
26歳で知り合って、お互いに夢中で、ほとんど毎日会って、2年付き合った恋人と結婚した。
当時は「二十代のうちに第一子を産んだ方がいい」という風潮があり、私もまんまとそれにハメられていた。だから、この人と結婚しようと思った。
28歳で結婚してすぐに第一子の妊娠が判明した。
(ハネムーンベイビーで。避妊しないとホントに妊娠するんだ!って思った。笑)
しかし、そのすぐあとに夫の母親が金銭トラブルを起こした。
妊娠していなければ離婚という道を選びたかったが、その時の私は、宿した子に父親は必要だと思った。
それに、悪いのは夫ではなく、その母親なのだ。
もともと評判が良くなかったし、私から見ても常識外れだった夫の母親とは、それを機に縁を切った。
それでも金銭トラブルの余波が我が子に降りかかるのは怖かったので、夫と籍だけは抜いた。
夫とはそのまま一緒に暮らしていたので、行政の手当も断ったし(その頃、事実婚という言葉があったかどうかもわからない)姓も元に戻さなかった。
だから表向きにはフツーの夫婦として暮らしていた。
が。
「母親の金銭トラブル」を知っていたのに、それを私に隠していた夫に対して不信感と怒りがつのり、だんだん夫のことを責めるようになった。
喧嘩(私が一方的になじる)も絶えなかった。
妊婦なのに毎日こんなに怒って暮らしているなんて、赤ちゃんはきっとお腹の中で苦しんでいるだろう。
赤ちゃん、こんなお母さんで、本当にごめんなさい。
そう思いながら毎日泣いた。
それでも。
お腹は日に日に大きくなり。
胎動を感じて同じ気持ちで喜びを分かち合う相手は、この夫しかいないのだからと一緒に居続けた。
そうして。
息子が生まれた。
夫は目に入れても痛くないぐらいに、息子を可愛がった。
溺愛と言って良かった。
どこに行くにも片時も離れたがらず、一緒にいたがった。
しかし、それでも。
夫への不信感は消えなかった。
だからやっぱり、過去のことで夫を責める日々は続いた。
それが私も夫も嫌で嫌で。
それで、別々に暮らすことにした。
でも私はまた、夫と結婚するつもりだった。
夫の母親の金銭トラブルが解決したあかつきには、夫と息子と3人で戸籍上も家族に戻れると思っていた。
だが。
夫は違ったらしい。
自分が悪いわけではないのに日々、妻から責め続けられる辛さ。
普通の家庭を築きたいのに、妻(私)の言いなりで、籍は別居されるし別居されるし。
やってられない!!!!!
と思ったかどうかは知らない。
だって、これらは私の妄想に過ぎない。
でも、そんな妄想でもしないと、やってられない。
20年以上経った今でも、だ。
だってまさか。
付き合い始めて2ヶ月は、キスしか、してこなくて。
そのあと「大切にする」って初めてセックスした日から、毎日セックスをしてきて。
出産前日までセックスをしていた夫が。
他のオンナに手を出していたなんて。
だってまさか。
私が赤ちゃんだった息子を連れて友人宅に泊まりに行っていた日に、他のオンナを2人の家に連れ込んでいたなんて。
2人で毎晩セックスをしていたベッドで。
他のオンナとセックスしていたなんて。
そんな攻撃、まともに食らったら、自分が壊れる…。
だから。
自分を救わなくちゃと思った。
あのころの自分にも、非があった。
だから夫は他のオンナに手を出したんだ。
だから仕方がない。
そう妄想する以外に、自分を救う道はない。
だからいまでも。
その妄想は続けている。
ただ、その妄想が出来るようになったのは、ずいぶんあとのことで。
当時の私は手っ取り早く傷を癒やしたかった。
「オトコの傷を癒やすのはオトコでしかない」
それで。
新しいオトコを作ろうと思った。
「私は絶対に!夫より先に、夫よりも幸せにならねばならない。」
執念?
意地?
怒り?
からの。
焦り。
今から考えると本当に馬鹿みたいだけれど。
端から見た「前よりも良い幸せ」が欲しかった。
サレ妻からシングルマザーになった私はそれを求めていたのだと思う。
愚かではあるが許してやって欲しい。
まだ若かったのだ。
私も。
で。
育児休暇が終わり、職場復帰のタイミング。
職場には結婚前に私に好意を寄せていたオトコがいた。
どうせ恋をするのなら。
相手が自分のことを好きな方が手っ取り早い。
(この短絡的思考は、未だに私に根付いていて、冒険もさせないし、立派なオトコも掴まない仕組みを構築している。笑)
誘ってみた。
ひっかっかった。
食い付いてきた。
…。
釣れた。笑
そうして私は。
高学歴高身長高収入(古っ。)の新しいオトコを手に入れた。
それが。
2番目の夫。笑
で。
威圧的なモラハラからの児童虐待からの離婚…。
と、相成ったわけで…。
まあ、娘たちも授かったし、良い経験になったし、結婚自体には後悔してないけれども。
もうちょっと相手をちゃんと選んでも良かった…。
かなぁ?笑
だからね、マスター。
サレ妻って、離婚直後は焦って「次の幸せを見つけて夫を見返してやりたい」って気持ちがある場合が多いわけ。(私調べ)
それで「夫より早く幸せになりたい!」って思ってるわけ(私調べ)
でもさ、吟味する心の余裕はないから、手近にいる相手で間に合わせようとしちゃう場合が多いのね。(私調べ)
だからさ。
もしもさ。
なりたてほやほやのシングルマザーがマスターのところに来て「新しいオトコが欲しい」って嘆いたり愚痴ったり怒ったりしていたときはさ。
「ちょと落ち着いてからでも良いんじゃない?焦っているときは見極めが出来なくなっていて、ちゃんとした相手を見つけられないかもしれないよ」
って言ってあげて?
それでさ。
昔、夫に仕返しがしたくて適当に相手を選んだオンナがバツ2になった話、してあげて。笑
ね?
ありがとう。
そろそろ帰るね。
ごちそうさまでした。
たくさん話せてスッキリした!
ありがとうね。
明日は娘とデートなの。
早く帰って寝るね。
おやすみなさい。