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52日目 探究から始めよう

「よーさん、おしゃれな人やと思われてんで」朝から恭子さんが言った。どうやら幼稚園で出会う一部の方からおしゃれでアパレルを自営してる人なのかも?と大変光栄な勘違いをされているようなのだ。すんません。無印とZARAとバンドTとセレッソグッズしか身につけておりません。なぜだか人生で何度かそう言われることがある。だいたい今回で3度目。おかしい。そんなはずがない。とても変な着こなしをしているのを、遠回しにご指摘いただいているのかもしれない。ヒゲと黒縁メガネとキャップでそれっぽい空気がでてるのかもしれない。

午後から御影高校の教育コンソーシアム会議に出席。勤務曜日が違うため普段はなかなか会えない他のコーディネーターさんと挨拶を交わす。来年はいよいよ新設コースの文理探究科が始まる。新聞に掲載された9月時点での倍率は3倍以上の高倍率になっている。「コーディネーターの評価は、新コースの成否で決まる」という意見に同意。メンバーの教授から指摘があった行政や企業から依頼されるピンポイントの相談案件を常に受けていたら、継続的な探究ができないという指摘に納得。今年度の普通科改革事業や探究学習の取り組みの成果報告と意見交換を行い、自宅に戻るためバスに乗った。

すると裸のエレキギターのネックを鷲掴みした男性が乗ってきた。ケースはどうしたんだよ。畑から採れたての大根のようにがっしりとネックをつかんでいる。切りそろえていない弦がびよんびよんと垂れている。しかし、エレキギターを裸で持ち歩いている人を初めてみた。もしかしたら、友達に貸した1万円の取り立ての代わりに差し押えてきたのか?あるいは、古道具屋で「このギターが俺を呼んでいる」と稲妻が走り、ケースもないまま抱き寄せたのか?いずれにせよ夕方の混んだバスにはややワイルドすぎると思うのだ。裸で持ち歩くのはウクレレくらいにしてもらいたい。

阪急六甲駅で本屋に立ち寄り、とうわのために「危険生物スーパークイズ110問」を買って帰った。本屋に行くまで知らなかったのだが、子ども向けのジャンルとして「危険生物」が確立されているのだな。一体いつから「昆虫」や「植物」と肩を並べるに至ったのだろうか?全ての出版社の図鑑に「危険生物」がラインナップされている2023年である。喜んでくれるといいのだが。

息子がスーパークイズの第1問を読み上げてから、危険生物クイズ大会が2時間も続くことを、このときの私はまだ知らなかった。

20231027

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