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日記

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泥まみれになりながら/2019年の振り返り

泥まみれになりながら/2019年の振り返り

「ひょっとして何か成し遂げたつもりでいるんじゃねぇだろうな」

スピーカーからふいに流れてきたBOSSのリリックに胸を打たれる2019年、小雨の大晦日前夜。

毎年、年の瀬になると、母が作るおせちをつまみながら、酒でも飲んで、ほっこりとゆく年くる年に想いを馳せていたものだけれど、今年はそんな悠長な気持ちにもなれず、蒲田の四畳半で1人、原稿と向き合いながら、粛々と年を越そうとしている。

この1年を

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19.9.1(日) 1年5ヶ月の奔流の中で

19.9.1(日) 1年5ヶ月の奔流の中で

私事で大変恐縮ですが、昨日をもって新卒で入社した面白法人カヤックを退職しました。

今までお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

この一年間半を思い返してみると、打ち合わせにサンダルで行ってしまうことは日常茶飯事で、得意先の前で競合商品をぐびぐび飲んでしまうという、広告の世界では一発退場もののタブーを何度も犯し、初の出張では周りの制止を振り切って食べた生牡蠣に当たり悶絶。案件の佳

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19.5.6(月) 「書く」について

19.5.6(月) 「書く」について

「書くこととは、考えることである。」

とある本に書かれたこの一節に、僕は目から鱗が落ちる感覚を覚えた。
なぜならそれが、最近抱いていた「人は何のために文章を書くのだろう」という素朴な疑問に対して、ピッタリとハマる答えだったからだ。

書くことは、考えることである。
考えるということは、分かろうとすることだ。

何か得体の知れないモノや感情に対面した時、僕は一度考える。
でも大抵それだけでは分から

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19.3.31(日) 全景

19.3.31(日) 全景

霧がかった暗い路地が見える。

遠くの方を見ようと目を凝らしてみても、視線はそのモヤに吸い込まれるばかりで、一向に晴れようとしない。

傍らを歩く友人の道が時折まばゆく光る。
スポットに照らされた友人の姿に、嬉しい反面、内心焦りも感じる。

臆病風に吹かれて後ろを振り向いてみると、かすかに残る自分の足跡に心なしか安堵し、また歯を櫛歯って歩みを進める。

思えば遠くに来たもんだ。

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19.03.10(日) 大好きなバンド

19.03.10(日) 大好きなバンド

昨夜、「まん腹」のライブを見に行った。

逗子から電車を乗り継ぐこと一時間と少し。
水道橋から歩いて5分程度歩いた先にある、「試聴室」がその日の会場だった。

到着したときには既に会場の前に長い列が出来ており、お客さんが少しづつ会場に入っている最中。まだ列は動きそうになかったので、ひとまず、タバコに火をつける。すると、ベースのテツが会場から出てきた。
他愛のない話をしていると、遠くから先輩が歩

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19.03.01(金) 日々の記録

19.03.01(金) 日々の記録

ふと、日記を書こうと思った。

気づけば大学を卒業し、社会に出てから早1年が経過しようとしている。
この一年間、とにかく時の流れの速さを感じる毎日だった。
一週間が始まり、そしてあっという間に終わり、気づけば一ヶ月経ち、3ヶ月たち、そして1年が経っていたという感覚だ。

我ながら、この一年間はよく駆け抜けたと思う。
色々な人に会い、そして色々なことを考えた一年だった。

潮流の早い川の中では、その

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