親になんて言おう

更新が止まっていた。

いろいろと金策について考えたりバイトの面接を受けたり、就活したりいろいろやっていた。

きょう(昨日か)警備系の面接に行ってきた。採用、だそうだ。
しかし少し悩んでいる。過去5年の素行調査が行われるからだ。退職した会社と空白期間を合わせて5年すべてについて確認がとれないとダメなのだとか。つまり履歴書周りの調査だ。

で、前の会社は個人情報を漏らすわけにはいかないのでほぼ話すことはないだろう。なので、その代わりに僕の素行を答えてくれる第三者が必要なのだと。親とか前職の人とか、友達とかなんでもいいらしい。

勤務態度とか空白期間に何をしていたかとか、退職理由とかそういう情報を集めると。まあ意図は分かる。履歴書にウソ書いたりする人もいるようだし。別に嘘は言っていないが、しかしなぁ。

親には会社辞めたとは言っていないし、友達とも連絡をとっていない。当然前職のツテも使えない。となると、バイトするためには、親に正直に話すか、友達に頭を下げるかどちらか。

もしくはまだ研修前で契約前だからやめてしまうか。もうやめて、しまうか。個人的なネックはうつで退職したという点だ。それを親には言っていない。面接では伝えてある。その休養のために退職してから期間が空いているのだと。

かなり不利な情報もきちんと答えたのだが。まあ当たり前なのだが。悩んでいる。ああ、これも見栄なのか。見栄だなぁ。見栄のツケなのだ。

まあ、よくよく考えるとほかの仕事でもよいのだよ。実際時給ベースでみると警備員はそんなに高くない。最低賃金が1041円と考えると、夜勤だからといってものすごく高くなるわけじゃない。なんならコンビニとか牛丼屋で夜勤したほうが高い場合がある。身の危険の可能性を考えると、はっきり言って時給としては安すぎるくらいだ。

ただ警備員がいいのは、拘束時間が長いので日給が高くなる。シフトに多く入れば社保の恩恵を受られる。他にも、もろもろの金払いが良い。安全かつ楽な職場も存在する。つまり稼げる。というわけだ。男版の風俗業みたいなものなのかもしれないな。

借金の有無とかも聞かれた。基本的に金がないヤツが多いらしいのだが、借金まみれのヤツが勤務中に金目の物を盗む事例があったらしい。切羽詰まったヤツは避けたいということだ。

ああ、どうしようか。こんなことで悩むとは。うーむ。はあ。こんなことは言ってはいけないのだろうが、いや、目を向けるためにあえて言うのだが、今の僕は完全に底辺の状況に片足を突っ込んでいる。完全なるまごうことなき底辺までいっていないのが救いだ。まだ巻き返しがきく、と信じている。

少し頭の整理ができたな。底辺の人からするとこの程度で悩むのは甘えなのかもしれないな。いや、こんなことで悩むから底辺なのか。逆に真っ当な人は悩まないのか。いや、真っ当だから悩むのか。わからないな。どちらでもないのか。わからないからダメなのか。またごちゃごちゃしてきた。

さておき見栄なのか。ああ。僕が見栄を完全に捨てるにはまず身内から、なのかもしれない。そうだ。僕はこれまでずっと身近な人間に、見栄を張り、空回りして、実態のない何かしらを成そうとしていた。

今も十分きついさ。しかし、終わりなき無理の中にいた時よりはましだ。ずっとずっと。ならば腹を決めて体調を崩して会社を辞めたというべきか。ああ。逃げられないものだな。しかし、この悔しさが、この諦念が、この本当の絶望こそが、乗り越えなければならない我が課題であるのだろう。

多分その先に地に足の着いた、無理のない、道があるのだろう。ああどうやって伝えようか。それが問題だ。


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