『どんどん』#325

どんどん肌にシワが刻み込まれていく。
自分の歳がもう少しで30になろうかといういま、朝起きて顔を洗って鏡を見たとき「おお」と思う。寒い屋外から帰って手を洗いうがいをし洗面所で自分の顔を見て「おお」と思う。手の甲側の指の付け根、中指とか人差し指のあたり、パッと手を開くとしわしわとしていて「あれ」と思う。人は着実に歳をとる、そうして肌はピンとした部分を減らしていく。
どんどん読む本が増えていく。
それは読書量という面でなく、平行して「読みさし」になる本が増えていくこと。いつからか、平行読みを意識して、複数の本を、多ジャンルの本を同時に読み進めるクセをつけ始めた。一つだけを読めば早く読了して次の本に取り掛かることができるけれど、目的を変えて、思考の連鎖爆発を起こしたくて、建築の本を読みながらふと小説の一節を思い出したり、エッセイを読みながらお経本の詩歌を思い出したり、先行して得た経験・知覚像の触手が四方八方に伸びるようにニュートラルな状態にしておき、単一分野の単一知識にとどまらない知恵として、脳のシナプスが自由闊達に繋がるようにしている。問題解決のきっかけには何かしらの先行知識・材料が必要で、そのためには取得済みの情報を随時取り出し可能にしておく必要がある。読みさしの本がたくさんあることは、脳がニュートラルスタンスをとれることに置き換えていると言える、ようにしたく。ただ、欲張って色々な知識を求めてたくさんの本に手を出して、どの本をどこまで“読めて”いるのかわからなくなる現象が起きている、読めている本は読めているけれど、もう一回最初から読まないと断片的に過ぎる情報入手になってしまう本もいくつかある。まず読める本をどんどんと吸収していかなくてはならない。
どんどんランニング能力の成長が鈍化している。
鈍化するものごとに「どんどん」と副詞をつけていいのか悩ましいが、とにかくペースが伸びなくなってきた。きちんと、平均ペースを上げる練習を計画して実行しているわけではないので、半分くらい闇雲な趣味ランでもあるため、呼吸だけは楽になっているけれどペースを上げることはできずにいる。それで昨夜は、キロ15秒、いつもより速いペースで4キロ走ってみることにした。肺への負荷も脚への負荷も大きかったけれど、大事なことは「まだ、速く走れる」と余裕と経験を得ることだ。ペース走を頑張ろう。
どんどん親の顔のシワが増えてゆく。
自分のシワも気になるけれど、そもそも気になりはじめたキッカケになっているのは祖母の急激なボケの進行に伴う表情の喪失と、両親の着実な老化だ。みな、どんどんと若くなくなるのだ。

#どんどん #181108

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助詞/Particle

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