『クレジットカード』#238

先日一枚、新しいのを申請した。無事に通っていま、手元に届いたこれが私にとって二枚目のカードになる。正直、見た目で言えば一枚目の方が二枚目だった。そんな戯言はおいといて。
一枚持ってさえいれば、これまでの局面でも十分だったし、きっとこれからもクレジットカードを使うにあたってはその元々の一枚さえあれば十分なんだろうと思う。思っている。思っているのだけれど、そのカードは単にクレジットカードとしてしか使えない。そしていま電車に乗って移動することも増えたし定期券を購入してもいるし何より、残高不足で自動改札機にハネられるのが怖いために新しく、一枚つくった。そう、国の電鉄のカード。
これまでハネられることって大学1年のころに一回あったか無かったかってくらいで、基本的には残高を気にして「確か入る時に少なくなってたな」ってときには出る前に改札内でチャージしているし、出たときに「あ、少ないな」と思えばそのまま券売機に向かってすぐチャージをしている。マイルールは「千円切ったらチャージ」である。それは、次回のための予防線、遅刻しがちな自分のための余裕作り。でも、最近その習慣も移動が多くなったこともあって億劫になってきた。それにひと月に一万円弱の定期券を買っていて、毎月の交通費(西瓜を使う場面)は一万五千円強。もともと存在は知っていたし使えば楽なんだとわかっていたけど「クレジットカードを増やすのは、こわいな、それに、無くしたらめっちゃ困るよな」ってビビって手を出さずにいたこの、カード。オートチャージ機能はものすごく欲しい、ポイントもそこそこ貯められるだろう、けど、こわい。その二の足を踏ませる怖さも、近頃では現金での買い物をあまりせずそこそこの金額いったらすぐクレジットで買い物をするようになって、キャッシュレス人間に少し寄ってきた流れもあって、「ま、いいか」と踏み切った。
まだ届いたばかりでピカピカのカードも、定期入れに入れて出し入れしたり尻の下に敷いたりしてどんどん汚れるんだろうなと思うんだけど、いまは綺麗なカードをニヤニヤと、新しいオモチャのように浮ついた心で眺めて楽しんでいる。いや、出し入れの機会は減るのか、チャージは自動だし。出すとしたらクレジット払い(ポイント付与の条件は、ふつうのそのへんの買い物だとしたら元々ののほうがいい)か、定期の更新だ。減るのか、でも、クレジット払いをこのカードですることが実は増えるのか、どうだろう。とにかく、これまで使い込んで表面がカッスカスに擦り切れたような西瓜定期券を見て、こうなるとしたらICチップに保護シートでも貼った方がいいのだろうか、と心配になってくる。元の西瓜は模様も使用期間の文字も上書きされすぎていて、こわれたデジタル時計のようでもある。8。

#クレジットカード #180813

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